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[特集: 2012年ITバズワード大予測! 3/5] エンタープライズ編(ござ先輩、豆蔵CTO羽生田氏、ソニックガーデン倉貫氏)

タグ : IT業界, PaaS, SIer, ござ先輩, アジャイル開発, エンタープライズ, サービスサイエンス, ソニックガーデン, バズワード, 豆蔵 公開

 

ござ先輩の予測

ござ先輩こと湯本氏
湯本堅隆氏(ござ先輩)
@gothedistance


Gothedistance’s VISION

「ITベンダーが本格的な転換期を迎える」

クラウドを活用して「明日から使えます」、「この上で業務アプリがプログラマーでない方でも作れます 」というビジネスと、現在のSIerとの相性は最悪と言っても過言ではありません。
昨今の景気低迷により、ユーザー企業の予算が削られたこともあって、「何でもかんでも受託開発」する理由がなくなっています。クラウドを活用して、「これで充分だ」とコストパフォーマンスに満足される。このトレンドは、今後も続いていくでしょう。

仮想化技術の導入が促進したことで、大幅なコストダウンと柔軟なITインフラを手に入れることが可能になりました。その次に何を目指すかといえば、ユーザー自身が内製し、運用することを前提としたシステム作りではないか、と考えます。
それができれば、ベンダーからユーザーに主導権が移り、払うべきコストが明確になるからです。景気低迷の今だから、逆に内製がクローズアップされているように感じます。日経BPさんから内製事例集が出たことも、その一環かもしれません。

スマートフォンの台頭によりマルチデバイスが当たり前になってきたので、WebブラウザだけがUIではなくなりました。マルチデバイスのうま味を活かすためには、バイナリ通信が可能であったり、デバイス上のアプリにデータを保存できるようにした方が、何かとメリットが大きい。
というわけで、Web技術を活用しながら、今までにはない新しい形のクラサバシステムが今後増えていくことでしょう。

クラウドが台頭する前は、ITベンダーが用意したさまざまなプロダクトを使ったソリューションビジネスがエンタープライズ業界をけん引していましたが、クラウドが台頭してから元気がありません。ITシステムの生産手段がますます高度化されているので、「CRM」や「SFA」といった3文字言葉のソリューションありきなビジネスでは市場は拡大しないでしょう。
クラウド時代の独自性をつけるために今までのソリューションを捨てて、新たな道を模索するベンダーやSIerが増えていくと考えています。

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豆蔵CTO・羽生田氏の予測

羽生田氏
羽生田栄一氏
@hhany


Eiichi’s VISION

「関数型オブジェクト指向言語Scalaが、ポストJavaとして普及し始める」

日本ではなかなか普及が進まないと言われているアジャイル開発ですが、今年からクラウド化の推進とともにユーザ企業を中心にじわじわと利用が進んでいます。今後は、SIベンダー側もアジャイル的な要素を取り込んだサービス形態が登場してくるでしょう。来年あたりから、UX(ユーザーエクスペリエンス)などのデザイン分野と融合した適用も加速しそうです。

来年「なぜサービスサイエンスなのか」が、クラウド時代のビッグデータの扱いの日常化とともに納得される年になると思います。製造業のプロダクトライン化のエンタープライズ版がサービスサイエンスであり、今後、現場でのニーズや課題とビッグデータを結び付けて行動できるクラウド利活用人材の育成が急務になるのではないでしょうか。

今後、マルチコアやクラウド環境での高品質で効率的かつお手軽な開発に関数型プログラミング言語の有効性がHaskellやF#を中心に認識されていくはず。その流れの中で、各業務ドメインにフォーカスしたDSLの利用も促進される。
さらにDSLが作りやすく、既存Java資産と共存しやすい関数型オブジェクト指向言語Scalaが、ポストJava言語として普及を始める年になるはずです。

来年は、クラウド環境のもとで、ビッグデータ、HTML5、UX、DSLといった技術・手法を取りまとめ、ユーザー指向のサービス方法論として現場と一緒に使いこなしていけるIT人材が活躍を始める年になるでしょう。
企画から設計・マネジメントまでをアジャイルマインドを持って引っ張っていける新しいタイプのIT人材です。日本で生き残るSIは、徐々にそのようなサービス提供に置き換えられていくはずです。

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ソニックガーデン代表・倉貫氏の予測

倉貫氏
倉貫義人氏
@kuranuki


Yoshihito’s VISION

「アジャイル開発を用いた仮想的内製化が進む」

今年は、グリーやディー・エヌ・エーを筆頭に、ITを使ってビジネスにしていく企業が増えてきましたね。それに伴って、サービスをより顧客ニーズに即応していくために”システム内製化”が進んだ1年だったと思います。ITビジネスは開発途中で機能追加や改善を行う必要があるため、企業もエンジニアを自社に抱えるようになったのです。
そのため、かつては受注側だったエンジニアが顧客側に転職するなど、人材の流動が活発でした。来年、内製化の動きがさらに激しくなれば、エンジニアの転職市場は面白くなるでしょうね。

IT業界ではこれまで、どの経営者も「ITのサービス化」を盛んに強調してきました。でも、その実態は何かというのを、誰も明快に打ち出してこなかった。必要性は分かっていても急には知識集約型に転換できない、というのが現状ではないでしょうか。
その結果として大手や中堅SIerが陥りがちなのは、クラウドサービスの提供を開始したり、製品を持ったり……。今はまだ、具体的なビジョンがないまま、次々に新しいサービスを提供するという悪循環に直面しているような気がします。

スマートフォンを持つユーザーが増えて、今人気のサイトがWebサイトではなくアプリっぽくなってきたのを感じます。つまり、ユーザー側の使うデバイスがPCやフィーチャーフォンではなくなってきていることを意識して、ブラウジング型からタッチスクロール型に大きくシフトしてきていると思います。
これまでのブログはブラウジングするスタイルですが、EvernoteのPCブラウザでの画面などはアプリを意識した構造になっています。今後はWebサイトがアプリ対応するのではなく、アプリオリエンテッドなサービス提供を第一に考えるスタイルが増えるでしょう。

当社のビジネスモデルがまさにこれなのですが、ユーザー企業と開発会社とがチームとなって開発プロジェクトを進める「仮想的内製スタイル」がもっと広がっていってほしいですね。内製化への動きとアジャイル型の開発スタイルというのは、本当に相性が良いんです。
このビジネスモデルがさらに普及、浸透していく環境は整いつつあって、すでにECサイトの商売主をはじめ、さまざまな場面でシステムの仮想的内製化を実践しています。結果として、われわれのようなビジネスと従来のSIerのビジネスは、上手く住み分けが進めば良いですね。

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<< 2012年ITバズワード大予測!(1/5)-9人の識者が語る「今年のオレ的ニュース」と技術・サービス展望

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>> 2012年ITバズワード大予測!(4/5)-インフラ編(ブレインパッド草野氏、びぎねっと宮原氏、ゼロスタート山崎氏)

>> 2012年ITバズワード大予測!(5/5)-IT識者たちが実践する、「変化の大波」を乗り切る情報収集の極意




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