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「カラオケ」が音楽ストリーミングサービスを普及させるカギを握っている?【連載:Brandon K. Hill】

タグ : Apple Music, Brandon K. Hill, btrax, Spotify, 音楽配信 公開

 
btrax Brandon K. Hillの「ベイエリアから未来予測」
btrax CEO, Brandon Hill

btrax CEO
Brandon K. Hill

サンフランシスコと東京を拠点とするグローバルクリエイティブエージェンシーbtraxのCEO。アメリカと日本を含む200社以上のクライアントに対して、ブランディング、グローバル展開コンサルティング、UXデザインサービスを提供。自社メディアFreshtraxFashionsnap.comIn the Looopにもデザイン、テクノロジー、海外トレンドに関するコンテンツを提供中。サンフランシスコ在住

以前からアメリカでは『Spotify』や『Pandora』などの音楽ストリーミングサービスが普及していました。日本でも最近、サイバーエージェントが『AWA』、LINEが『LINE Music』をリリースしたと聞いています。

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2015年7月1日にリリースされた『Apple Music

さらに、2015年7月1日から『Apple Music』がスタートし、Google、Facebookも音楽ストリーミングサービスに参入するという声もあるなど、マーケットに対して注目が集まっている印象を受けている方も多いでしょう。

すでにアメリカでは音楽ストリーミングサービスが定着していますが、日本ではまだ一部の方が利用する段階にとどまってるようです。

そこで今回は、アメリカと日本での状況の違いや、日本で音楽ストリーミングサービスが流行るキッカケになりそうなことについて伝えたいと思います。

アメリカの音楽×テクノロジーの歴史

まずは、アメリカが歩んできた音楽とテクノロジーの歴史についてお話します。

アメリカでは音楽とテクノロジーの組み合わせを1990年代から行っていました。

近年、『Spotify』や『Apple Music』、『Beats』などいろんなサービスが台頭しているのはご存知の通りだと思います。その1つ前が『iTunes』。さらにその前から音楽ストリーミングサービスは存在していました。

1999年1月にショーン・パーカーが発表した、音楽ファイル共有サービス『Napster』です。これはものすごい勢いで普及しました。

非常に人気を博したのですが、アメリカレコード協会(RIAA)などが「著作権侵害の違法サイト」という提訴を起こして、サービス停止という結果になりました。これは、MP3で音楽を聴くという習慣がCDの売れない時代を作るという結果を招くと考えられたためですね。

サンフランシスコにはCDショップがない

以前、サンフランシスコの中心地には大型CDショップのヴァージン・メガストアーズがありました。

そこが中心となりタワーレコードなどのCDショップが多く出店されていたのです。が、『Napster』や『iTunes』の登場に伴い、デジタルミュージックへとユーザーが流れていきました。その後は軒並みCDショップがなくなっていく事態が起こりました。

タワーレコードは店舗廃業をしたため、アメリカには一店舗もないのが現状です。

こうした店舗が淘汰される状況もありますが、アメリカと日本が異なるのは、テクノロジーと音楽を共存させようとしている点にあります。

例えば、カーオーディオに『Pandora』がプリインストールされていたり、『Spotify』にコンテンツを提供している会社もあるなどですね。

UXでは『Spotify』が一歩リードしている

日本展開が遅れているものの、欧米では確固たる地位を築く『Spotify』

こうした歴史もあり、現状は『Apple Music』が『Spotify』や『Pandora』の勢力図を崩す状態には至っていません。

ストリーミングサービスは履歴を含めて、ユーザーに応じてパーソナライズをする必要があります。そのため、『Apple Music』に乗り換えようと思っても、大きな作業コストが発生します。アメリカでも『Apple Music』普及にはまだ時間は掛かると考えます。

『Apple Music』に関しては、Appleのデバイスと違和感なく使えるというメリットや、インターフェイスなど申し分ないできになっていると思います。ただし、『Spotify』が一歩リードしているというのが私の印象です。

『Spotify』は『Facebook』と連動することで友だちのプレイリストがフィードで流れてくるためです。友だちの好きな音楽分かる。このソーシャル性の強さが『Spotify』が普及した点にあると思っています。

『Spotify』は音楽プラスαの体験をユーザーに届けている。この牙城に『Apple Music』がどう立ち向かうのか。これから楽しみですね。

日本でストリーミングサービスは流行らない可能性もある

私の見解ですが、アメリカと日本では音楽の聞き方が大きく異なると感じています。

アメリカはラジオ文化に長い歴史があります。これは、アメリカの移動は基本的にクルマであるということに紐付いています。

クルマに乗っていると行動が大きく制限されるため、ラジオや音楽を聞くことしかできません。これはネットが普及する以前から変わっていません。

音楽を聞き続けているということが生活パターンとして根付いている。ストリーミングサービスが登場しても、手段が変わっただけで違和感なく生活に溶け込んだのはこの点が大きいと思います。

一方、日本ではどうでしょうか。

そもそも日本はラジオ局が少ない。そして、音楽ではなくDJがしゃべっているケースが多い。アメリカではJAZZやROCKなど細分化されたラジオ番組があり、DJもほぼしゃべらずに延々と曲が流れているのが一般的です。

移動に関しても都心ではほぼ電車を使うため、音楽以外の手段でその時間をつぶすことができる。ゲームやニュースサイトなどですね。

音楽を聞き続ける文化が根付いているアメリカだからこそ、ストリーミングサービスは普及したという見方もあります。

通信インフラの問題をどう解決するのか?

サンフランシスコは自宅からカフェ、オフィス。その全てでWi-Fiに接続することができます。最近では、Wi-Fiを発するクルマも登場しているほどです。

まだまだ、Wi-FIスポットが定着していない日本だと、通勤中やオフィスで数時間聞いただけで、キャリアから通信速度制限が掛かってしまう。

この問題を解消しなければ、なかなか普及は厳しいでしょう。

日本のカラオケ文化を取り入れる発想

ちょっと変化球ではありますが、日本で音楽ストリーミングサービスが流行る打ち手として、私が考えるアイデアが1つあります。

それは、楽曲のカラオケ版もストリーミングで流せるようにするということ。日本はカラオケ文化がとても強いですよね?そうすることで、自宅でカラオケが楽しめるようになります。

アメリカ人と日本人の大きな違いに、カラオケで歌うために音楽を必要としている人がいるということがあります。

このユーザーに対して、歌とカラオケをセットで提供する。家で練習もできるようになりますしね。

例えば、日本でリリースされている『nana』。ユーザーが自分で録音した曲をコンテンツとして、サービス上にアップしています。ここにストリーミング配信が加わったとしたら、面白いことになると思いませんか。

もちろん、複雑な権利が絡むことになります。ですが 、カラオケ楽曲にアプリで歌詞が流れたりすれば、今の時代で1つのビジネスモデルとして成り立ちそうな気がしますね。

>>Brandon K. Hill氏の全記事はこちら




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