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Facebookほか海外企業と仕事して分かった、超生産性重視の「会議」「メール」術~アライドアーキテクツのシンガポール現地法人代表・瀧口和宏氏

タグ : ReFUEL4, tips, アライドアーキテクツ, 英語 公開

 

仕事で使える英語のtipsをご紹介する本連載。今回は、ソーシャルメディアマーケティング支援事業を手掛けるアライドアーキテクツのシンガポール現地法人、Allied Asia Pacificのマネージングダイレクター瀧口和宏氏に話を聞いた。

瀧口氏は、Facebook社から公式APIパートナーに認められた同社が2014年7月に開始した、Facebook広告のクリエイティブ制作に特化したクラウドソーシングサービス『ReFUEL4(リフュールフォー)』の事業運営統括を担っている。

プロフィール

Allied Asia Pacific マネージングダイレクター

瀧口和宏氏

2005年、アライドアーキテクツの創業メンバーとして取締役に就任。2007年にバズマーケティングの設立に伴い同社代表取締役社長に就任。その後、2009年にセプテーニに入社し、以降、CGM事業、コミュニケーション戦略部門の立ち上げなどに従事し、ソーシャルメディア事業を統括。また同社のグローバル拠点の開拓も兼任。2014年に現職であるAllied Asia PacificのManaging Directerに就任し、『ReFUEL4』の事業統括を担う

≪海外滞在歴≫
中学2年から高校卒業までの期間をアメリカ・ニュージャージー州で過ごす。大学に入学してからは日本にいたが、2014年から新規事業開発のためシンガポールを出張で頻繁に訪れ、2015年からは同国に赴任する予定となっている。

≪現在の英語レベル≫
新規事業のビジネスサイドで、顧客企業や現地採用の従業員、パートナー企業などとのやりとりはすべて英語で行う。参考までに、開発サイドの仕事は、東京にいる日本人のエンジニアと日本語で行っている。

日本人はまわりくどい

―― 仕事で英語を使う頻度は?

毎月1回の頻度で1週間ほどシンガポールを出張で訪れ、ビジネスサイドで付き合いのある顧客企業やFacebook社らパートナー企業、10名いる現地採用の従業員とフェイス・トゥ・フェイスでやりとりしています。彼らは多国籍です。

日本にいる時も、パートナー企業とは頻繁にテレカン(Teleconference:テレビ・ビデオ会議)を行い、従業員とはグループウエアのSlackやSkype、メールを通じて、事業プランの策定やMBO(Management By Objective:目標による管理)、タスクの進捗確認、雑談など、日常的にコミュニケーションを行っています。

―― 海外や英語との初めての接点は?

親の海外赴任に付いていく形で、中学2年から高校卒業までをアメリカ・ニュージャージー州の現地校で過ごしました。

日本人学校ではなく、現地校に行ったため、英語“を”学ぶ前に、英語“で”学ばなければならず、初めの半年はノイローゼになるぐらい大変でした。まったく理解できない英語での授業はお経のようで、それが朝8時30分から昼3時までずっと続くような状況でしたから。

英語を聞けるになるのと、話せるようになるのは別だと思うのですが、私が聞けるようになったのは、3カ月ぐらいが経ったころでした。会話の中の単語と単語の切れ目や、なじみのある単語がいくつか分かるようになり、相手が話していることの半分ぐらいを理解できるようになりました。

そうなるまでに行っていたのは、「英英辞書」を多用することです。英日辞書を使っている限り、聞こえる英語をまずは日本語で理解しようとしてしまいます。そうやって頭の中で翻訳をしているうちに会話の流れについていけなくなり、ようやく意味が分かった頃にはもう遅いという状況になってしまいます。

もう1つは、聞き取れなかったときは会話を止め、聞き返すことです。これはインターナショナルなチームで働く今でも同じで、イギリス人、日本人を含むアジア人、アメリカでも東海岸育ちと西海岸育ちの人とで英語の発音が異なりますから、ためらうことはありません。

英語を話せるようになる上でのポイントは、日本人とは異なる、ネイティブスピーカーの話し方に慣れることです。相手に何か質問された時、ネイティブは「YES」か「NO」かをまず答え、その後に補足を行います。日本人は前置きがあって、最後に「YES」か「NO」か意思表示します。

日本人の話し方はネイティブには回りくどいのです。このときも、話す内容を日本語で考え、それを頭の中で英語に翻訳するのではなく、英語で考えることが大切です。日本語で考えると、どうしても回りくどくなってしまうからです。

瀧口氏が開発運営している『ReFUEL4』(Webサイト)

―― 単刀直入な話し方のほかに、仕事で文化の違いを感じることは?

会議です。

海外のビジネスパーソンの多くがあてはまると思いますが、私の場合、会議に1時間かけることはありません。また、極力、フェイス・トゥ・フェイスではなく、Skypeなど遠隔の手段で済ませるようにします。「会議や移動で相手の時間をもらった分、インボイス(請求書)に乗ってくる」からです。

また、会議はあくまでディシジョン(意思決定)をする場ですから、アジェンダ(議題)を作る人は、自分が導きたい結論を決めてかかってきます。日本で行われる会議にありがちな、本筋から話が逸れてアジェンダが見えにくくなり、会議のための会議になるようなストレスはあまり感じません。

メールもそうですね。

例えば、企業のWebサイトの問い合わせからコンタクトを取り、相手の担当者にアポの時間をもらおうとする時。日本人なら「お世話になっております」のような形式的な挨拶から始まり、自分の名前と企業の簡単な紹介、一度会って話がしたいという気持ちを記述するぐらいではないでしょうか。

こちらだと、アポに時間を割いてもらえるか否かは問い合わせの内容で判断されます。ですから、ファーストコンタクトの時点で、自分は誰で、企業においてどのような責任と決済権、予算を持ち、協業することでどれぐらいのレベニュー(収益)が見込め、今後その事業はどの程度伸ばしていけるのか。そのために、これ(議題)とこれについて話したいから、Skypeする時間を30分くれといった具合です。

活躍したいフィールドに絞って学ぼう

英語圏と日本のコミュニケーションの違いを話す瀧口氏

―― 英語を学ぶコツは?

何よりもまず、「英語を学ぶ」ことと、「英語で仕事をする」ことは違うということを自覚すること。海外で仕事をすることがゴールになっている人が多くいますが、あくまでゴールは、海外でパフォーマンスを発揮することのはずです。

もし自覚ができたなら、自分がパフォーマンスを発揮したい領域で使う英語を中心に学ぶべきです。

エンジニアにとって、英語はサポート言語だと思っています。ゴールは良いサービスを作ることですから、良いコードを書ければそれでなんとかなります。ただ、誰かに開発の背景や意図を説明する必要がある場合には、エンジニアリングに関するボキャブラリーが必要になります。そこに、飲食店で使うような英語は必要ありませんよね。日常生活で使う英語は、海外に来れば何とかなります。

一方で、今は完璧な英語を“話せ”なくても、英語を使って“仕事ができ”ればいいと思っています。

例えばメールなどでも、たとえグーグル翻訳を使ったとしても、相手に自分の気持ちが伝われば十分。そしてそれをサポートしてくれるツールはいくらでもあります。英語は正確ではないかもしれないけれど、それでも仕事は前に進んでいくものです。

結局、自分のコアスキルを顧客やマーケットに対して提供できるかが大切です。ものすごく厳しい顧客でないかぎり、多少のブロークンイングリッシュでも大丈夫。逆にそこに縛られると、見失うものをあると思います。

―― ご自身の今後のキャリアは?

海外というよりは「グローバル」で事業を成功させたいという思いが強いです。ですから、勤務地は日本でもアメリカでもシンガポールでも構いません。今携わっている事業をグローバルにやりたいだけ。

事業の特性から立ち上げフェーズはシンガポールが最適だと思っているので、ここにいますが、チームができて、オペレーションが定着し、次は顧客を増やすフェーズに移行すれば、欧米などに新たに拠点を構え、そこに移ることも必要でしょう。

―― お話ありがとうございました。

取材・文/岡 徳之(Noriyuki Oka Tokyo




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