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「iBeacon×ソーシャル×EC」でオシャレが変わる!?日本初のファッションハッカソンが示した可能性

タグ : EC, iBeacon, VASILY, ソーシャル, ハッカソン, ハースト婦人画報社 公開

 

日本発のファッションハッカソン『THE FASHION HACK in TOKYO powered by Hearst Fujingaho & VASILY』

水産ハッカソン」や「禅ハック」など、IT業界以外でも目にするようになったハッカソン。

そんな中、2014年9月6日~7日の2日間、ハースト婦人画報社とVASILYの共催で日本初のファッションハッカソン『THE FASHION HACK in TOKYO powered by Hearst Fujingaho & VASILY』が行われた。会場となった六本木ヒルズのGoogle Japan本社には16チーム42名が集い、ITを通じファッション×デジタルのイノベーションの可能性を探った。

感性で動くファッション界×ロジックで動くテクノロジー

そもそもの起案者はハースト婦人画報社の代表取締役社長兼CEOのイヴ・ブゴン氏。どのような経緯で開催するに至ったのか。

「2013 年2月9日~10日、アメリカのハースト・コーポレーションがファッションハッカソンを行ったんです。ファッションとIT業界の懸け橋となるこのイベントに大きな可能性を感じ、ぜひ日本でもやってみたいと。VASILYさんとの共催も決まり、約6か月で開催に至ることができました」(ブゴン氏)

また、共催しているVASILYのCEO金山裕樹氏も共催の経緯についてこのように語る。

「他の産業でどんどんIT化が進んでいく中、なぜかファッション業界だけIT化が遅れてきました。今回、共催という形で携わらせてもらったのは、業界の“外”にいるエンジニアやデザイナーの技術やアイデアで、ファッション業界をより豊かにできると考えたからです」(金山氏)

同じ業界の中の人間だけでブレストを行っても、そこで生まれるアイデアにはある種の「無難さ」が生まれがちだ。今回のようにエンジニアなど、違う視点を持っている人と共創することで、ファッション業界の中だけでは生まれえないサービスを作ることがファッションハッカソンの真意だという。

新技術への挑戦が「デジタルイノベーションアワード」受賞の理由

その共創の効果が顕著に表れていたのが、最も技術的な観点から優れていたチームに与えられる「デジタルイノベーションアワード」を受賞した『HUNT』というアプリだ。

『HUNT』は街で一目ぼれした服を捕まえるアプリで、使い方は次の通り。

1、 街で気になるファッションアイテムを見つける
2、 アプリを立ち上げ、画面上をリアルと同じように移動する該当アイテムを見つける
3、 iBeacon経由で周囲のユーザーが登録した、その日のコーディネートを表示
4、 見つけたら捕まえる(保存)ことができ、ECサイトから購入することもできる
5、 捕まった側のユーザーには通知が行き、他の日のコーディネートと比較し、どのコーディネートが人気があるのかを把握することができる

(左から)VASILYのCEO金山裕樹氏、チーム「dots」の羽田健太郎氏、広野萌氏、横田結さん、ハースト婦人画報社の代表取締役社長兼CEOイヴ・ブゴン氏

(左から)VASILYのCEO金山裕樹氏、チーム「dots」の羽田健太郎氏、広野萌氏、横田結さん、ハースト婦人画報社の代表取締役社長兼CEOイヴ・ブゴン氏

「世界をカタログ化したい」というコンセプトで作られたこのアプリ、作ったのはプランナーの横田結さん、デザイナーの広野萌氏、エンジニアの羽田健太郎氏の3人からなるチーム「dots」だ。

デジタルイノベーションアワード受賞の理由として、同賞のプレゼンターを務めた金山氏は「街中で素敵な服を捕まえる、というコンセプトとiBeaconなどの新しい技術の融合」を挙げた。

「iBeaconのように、まだ完全に普及したとは言いがたい発展途上の技術に挑戦する姿勢は素晴らしい。ひょっとしたら『HUNT』によってiBeaconの使い方が普及するのではないか、そんな可能性を秘めたサービスだと思います」(金山氏)

食わず嫌いなエンジニアは損している

誰もが使える、というにはまだ遠い感のあるiBeacon。なぜチーム「dots」はあえて難しい技術に挑戦したのか。

「今の仕事では使っていないのですが、学生時代にiOSで開発をしていました。そのころ出会ったのがiBeaconなんです。ただ、やっぱり、新しい技術ということで最初は難しい印象があって。でもやってみると私が思っていたよりは簡単だったんです」(羽田氏)

また、広野氏はこう話す。

「今回のサービスを作る際に、(1)O2Oから抜けられないというファッション業界の課題を解決できるもの、(2)業界に新しいインパクトを与えられるもの、(3)新しいテクノロジーに挑戦できるもの、という3つの軸で考えていました。これら3つを満たせるものがおもしろくて、イケてるサービスだと思ったからです」(広野氏)

「サービスを提供する側、特にエンジニアは、新しいことに挑戦しないとすぐに自分自身のバージョンが古くなってしまいます。私自身、アップデートの意識を常に心掛けています。新しい技術は往々にして最初は難しいように見えますが、取り組んでみたら案外自分と相性が良かったりするかもしれません。食わず嫌いしているエンジニアは本当にもったいないと思いますよ」(羽田氏)

ファッションハッカソンで見えたファッション×ITの未来

授賞式の最後には、金山氏が「人々のファッションライフが豊かになる一筋の光が見えた。また来年も開催したい」と述べると、ブゴン氏が同意するという両社のファッションハッカソンへの手応えを感じる一幕もあった。

金山氏の言うように、普段あまり交わることのない業界同士だからこそ、普段見えないものが見えることもあるだろう。ファッションとITという、今まで遠かった分野の融合であるファッションハッカソン。ブゴン氏が授賞式でつぶやいた「もっと早く開催すればよかった」という言葉からも分かるように、この日本初の試みからは、双方に大きなイノベーションを生み出す可能性が垣間見えた。

取材・文・撮影/佐藤健太(編集部)




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