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話題の開発合宿温泉宿に「風呂グラマー」増井雄一郎氏と行ってみた

タグ : IT芸人, おんやど恵, トレタ, 増井雄一郎, 開発合宿, 風呂グラミング 公開

 
開発合宿プランを始めたという湯河原の温泉宿「おんやど恵」に「風呂グラマー」こと増井雄一郎氏と行ってみた

開発合宿プランを始めたという湯河原の温泉宿「おんやど恵」に「風呂グラマー」こと増井雄一郎氏と行ってみた

今年7月、SNSを中心に話題を呼んだ、こんな記事をご記憶だろうか。

>> 湯河原の老舗温泉旅館が「開発合宿プラン」提供

記事によれば、都内から電車で1時間半程度にある温泉地・湯河原の老舗旅館『おんやど恵』が、現役エンジニア向けの「開発合宿プラン」を始めたという。これはぜひとも、実際に宿を訪ねてレポートしてみたい。

しかし、温泉レポートに付きものの浴衣姿の美女には、これといったツテもない……。そこで白羽の矢を立てたのが、トレタCTOの増井雄一郎氏である。

増井氏は、豊富なキャリアと卓越した技術力だけでなく、立て板に水のごとき話術で年間30回以上の講演をこなす「IT芸人」としての一面でも知られる。

>> 年間30回以上の講演をこなす「IT芸人」増井雄一郎氏が、今React.jsを学ぶ理由

さらに、昼夜を問わない「仕事命」の生活は徹底されており、自宅の浴室にMacBookを持ち込んでのコーディング、通称「風呂グラミング」をする姿を、たびたび自身のブログで公開してもいる。

というわけで、「お風呂と開発」を語らせたらこれ以上の存在はないであろう増井氏とともに、蝉の声に暑さを覚える8月初旬、創業70年の老舗旅館を訪ねた。

おんやど恵の「開発合宿プラン」とは?

都心から電車で1時間半。JR湯河原駅から車で5分の好立地にある老舗温泉宿「おんやど恵」

都心から電車で1時間半。JR湯河原駅から車で5分の好立地にある老舗温泉宿『おんやど恵』

さっそく、貸切の露天風呂「吟雅」へ。風呂グラミングは自己責任で

さっそく、貸切の露天風呂「吟雅」へ。風呂グラミングは自己責任で

こんな格好でも仕事ができちゃう増井氏

こんな格好でも仕事ができちゃう増井氏

こちらは屋内にあるもう一つの貸切風呂「粋瀞」

こちらは屋内にあるもう一つの貸切風呂「粋瀞」

都会の汗を流し、すがすがしい表情

都会の汗を流し、すがすがしい表情

足湯にて、『おんやど恵』社長の室伏学氏と「開発合宿」について語る

足湯にて、『おんやど恵』社長の室伏学氏と「開発合宿」について語る

肝心の会議室はこんな感じ。ホワイトボード、延長コード、Wi-Fi環境など開発に必要な設備はひと通りそろう。夜間の利用も可能

肝心の会議室はこんな感じ。ホワイトボード、延長コード、Wi-Fi環境など開発に必要な設備はひと通りそろう。夜間の利用も可能

座りっぱなしで腰が痛いエンジニアには優しいマッサージチェアも

座りっぱなしで腰が痛いエンジニアには優しいマッサージチェアも

売店にはお土産はもちろん、夜間まで開発するエンジニアのリクエストに応えてカップ麺なども置かれている

売店にはお土産はもちろん、夜間まで開発するエンジニアのリクエストに応えてカップ麺なども置かれている

部屋でいただく豪華な夕食。「開発合宿プラン」は1泊2食付きで1万円から

部屋でいただく豪華な夕食。「開発合宿プラン」は1泊2食付きで1万円(税別)から

「開発合宿」向きの宿の情報が不足している?

温泉宿としての充実した施設だけでなく、エンジニアが喜びそうなサービスを微に入り細に入り提供している『おんやど恵』。

だが、昭和19年創業の老舗旅館がなぜ今、開発合宿なのだろうか。宿を経営する室伏学社長は、次のように話す。

「知り合いのエンジニアの方とお話する中で、開発合宿をしようと思っても、宿に関する情報があまりに少ないという現状をお聞きしました。ネット上の限られた情報をもとにお決まりの宿に行くものの、そこは必ずしも理想的な環境ではないと聞きます。であれば、私どもにできることがあるのではないかと考えました」(室伏氏)

合宿旅費規程を設け、年に2回の開発合宿を行うトレタでも、宿選びには毎回苦労していると増井氏が同調する。

年に2回の開発合宿を行うトレタでも、宿選びには毎回苦労しているという

年に2回の開発合宿を行うトレタでも、宿選びには毎回苦労しているという

増井氏は都会の喧騒を離れて行う開発合宿の意義を、

【1】レクリエーション
【2】集中して開発できる環境づくり

の2つと位置付けているが、これらを両立させることが案外難しいのだという。

「レクリエーションを重視して温泉宿を選ぶと、会議室の使用が日中に限られていたりして使い勝手が悪く、また長時間の作業に向いた椅子がなくて、健康問題に引っかかる。逆に開発の成果を重視してビジネスホテルを選ぶと、ご飯は妥協しなければならないし、非日常感も不足しがちです」(増井氏)

その点、本格的な温泉宿でありながら、エンジニアのニーズに合ったサービスを心掛けている『おんやど恵』は、理想的かつ稀有な存在ということができるだろう。

「お料理も温泉も、開発合宿でなくても来たくなるレベル。都会から1時間半とアクセスも良く、会議室と客室が離れていて、他の宿泊客に遠慮することなく遅くまで作業に没頭できるという細かな配慮もある。次回の開発合宿の宿泊先として本格検討しようと思います」(増井氏)

社長は元SE。根底にあるのはエンジニアを応援する気持ち

室伏氏は、1988年から96年までシステム開発に従事していた元SEとしての経歴を持つ。

「当時はまだインターネット前夜であり、汎用機中心の社内システム開発は現在とは大きく違いますが、エンジニアのニーズを想像する上では、多少は経験が役に立っているかもしれません」

元SEで、専門学校の情報処理専門科講師を務めていた経歴も持つ室伏氏

元SEで、専門学校の情報処理専門科講師を務めていた経歴も持つ室伏氏

実際に宿泊したエンジニアへのヒアリングを基に日々サービスの改善に努めてもいて、アンケートに回答の上、開発合宿についてのブログ記事を書くことで基本宿泊料が半額になる「開発合宿モニタープラン」も設けられている。

室伏氏はSEだった当時、専門学校の情報処理専門科で講師を務めてもいた。

「当時の教え子が今ちょうど40歳くらいですから、おそらく現場の最前線で活躍しているはず。こういう取り組みを始めたのには、彼らを応援したいという気持ちもあったんです。私がSEをしていたころのITというのは、大企業の一握りの人のためのものでしたが、今では人口の大多数の人が何らかの形でかかわっている。非常に意義のある仕事だと思って見ています」

寄せられるリクエスト全てに応えられるわけではもちろんない。だが、ビジネスとしてだけではなく、根底に「社会を支えるエンジニアを応援したい」という気持ちがあるからこそ、かゆいところに手が届くサービスを実現できているのだろう。

開発合宿に求めるもの、理想的な形は、企業の数だけあるかもしれない。しかしこうした取り組みが一定の成功を収めることで追随する宿泊施設が出てくれば、いずれは各企業に合った形で開発合宿を行える環境も整っていくのではないだろうか。

取材・文/鈴木陸夫(編集部) 撮影/竹井俊晴




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