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SEOのプロ渡辺隆広氏に聞く、「年末年始でこれだけはやっておきたい6つのこと」

タグ : Google, SEO, アイレップ, スパム, ハミングバード・アップデート, 渡辺隆広 公開

 

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ソーシャルメディアの普及で変化する「SEO」という言葉の意味

―― ここ数年で、ソーシャルメディアの利用が急速に広がりました。これがSEOに与える影響をどう見ていますか。

かつて、リンクを貼る主語は、企業などが運営する“サイト”でした。ところが、無料ブログが一般的になり、さらにソーシャルメディアが広まったため、“人”がリンクを貼るようになりました。

ということは、人はどういう時にリンクを貼るのか、どういうコンテンツなら共有したいと思うのかを、サイト側は理解しなければなりません。

それができれば、ソーシャルメディアでたくさんシェアされるサイトは自然と適切にSEOがなされ、SEOが適切に行われているサイトは、ソーシャルメディアを通じてたくさんシェアされるという相乗効果が得られます。

SEOの観点で考えるならソーシャルメディアも、ソーシャルメディアの観点で考えるならSEOもセットで考えるべきです。今は、SEOという言葉の定義を見直すべき時期でしょう。

ECサイトの「カスタマーレビュー」はまさに「ユーザーの声」であるため、ハミングバードアップデートとの相性が良い

ECサイトの「カスタマーレビュー」はまさに「ユーザーの声」であるため、今回のアップデートと相性が良い

―― SEOとソーシャルメディアが一体化していく動きと、2013年にGoogleが採った施策の方向性とは、合致しているでしょうか。

そう思います。ハミングバード・アップデート後に来訪者数を増やしているサイトは、ユーザーの声を上手く取り入れている傾向にあります。

例えば、米国の通販サイトは軒並み、商品の詳細ページにユーザーのレビューを掲載したり、ユーザー同士が質問をし合える場を用意するようになりました。そうすると、もちろんソーシャルメディアでは話題になりやすい。

ユーザーの言葉で商品について語ってもらえるので、売る側では使わないような言葉が、そのページへの流入の窓口になり得ます。

年末年始にWeb担当者がやるべき6つのこと

―― では、そういった動きを踏まえて、Webサイト制作にかかわるエンジニアはこの年末年始、どんなことをしたらいいでしょうか。

なるべく早くやった方が良いものと、時間をかけてやれることという観点から考えると、6つあります。

まず、1つ目は最初も言った通りスパムリンクを外してもらうことです。

まだGoogleから連絡がないと思って安心していても、ある日突然連絡が来る可能性はありますので、すぐにでもサイト運営者に、リンク削除か、もし無理ならせめて貼られているリンクをnofollow属性にしてもらうことを依頼しましょう。

検索エンジン

by MoneyBlogNewz
「検索エンジン」はユーザーが求めている情報を提供するもの、という大前提を忘れてはならない

2つ目は、改めてサイトのゴール、SEOで何を達成したいのかを決めることです。

よく聞く話に、「このキーワードで1位になりたい」、「順位を落としてしまったので奪還したい」というものがありますが、順位を上げて流入を増やしたいだけなら、リスティング広告をやればいいと思います。

たとえ自社のECサイトが検索で1位に表示されていても、内容が伴っていない場合や、自社よりもブランド力の高いサイトがある場合、購買につながるのは他社の方でしょう。

検索で1位に表示させることが重要なのではなく、検索で流入したユーザーに何を提供するべきなのか。そこから逆算し、キーワードを設定したり、コンテンツを制作することが重要です。

3つ目は、多少繰り返しになりますが、ユーザーの欲求に基づいたコンテンツを考えることです。

例えば「サンフランシスコ 気温 12月」で検索する人のほとんどは、サンフランシスコの12月の平均気温が18℃なのか20℃なのかを知りたいのかもしれません。が、同時に今、サンフランシスコへ行くならどんな服装が適しているのかを知りたいと思っているものです。

そのページにどのような検索クエリで訪れているのか? という情報から、ユーザーの知りたい情報を返してあげられるようなコンテンツを用意すべきです。

検索するのはあくまでも「人」。検索する人の目線で考えなくてはなりません。

4つ目は、自サイトの財産であるコンテンツやURL、外部からのリンクを活かす施策を考えることです。

by Alan Cleaver
築いてきた資産をいかに活用するかがポイント。間違っても放棄してはいけない

「コンテンツイズキング」という考え方があるように、コンテンツの量や質は評価される大きな要素です。また、コンテンツを残しておくことで後々関連リンクとして活用できたり、サイト内でまとめコンテンツを作成したり、他サイトからリンクが張られることも考えられます。

また、リニューアルやドメインの変更に伴って、過去のコンテンツを消してしまったり、URLを変更してしまったりと、せっかく築いてきた財産を捨ててしまっている例がよく見られます。これはとてももったいないことです。

年度末にサイトの統合などを予定している場合は、古いURLにリダイレクトで飛ばすなど、過去の財産をどう活かすかということをじっくりと考えた上で判断してほしいですね。

5つ目は、自サイトに関係ないSEOの知識や情報を捨てることです。

現在ではWebで検索することによって、SEOの方法はいくらでも調べられます。その時に重要なのは、見つけた情報が自社サイトに当てはまる情報かどうかを見極めることです。

数百万のページがあるサイトと、数十ページしかないサイトでは、気にすべき情報も採るべき施策も違ってきます。

例えば、数十ページしかないサイトでcanonicalタグの設置とコンテンツを増やすことであれば、まずすべきはコンテンツ量を増やすことでしょう。しかし、数百万のページがあるサイトでは、canonicalタグの設置を優先すべきかもしれません。

自社のサイトが置かれている状況を鑑みて、施策選びや優先順位の判断をすることが重要です。

最後の6つ目は、SEO施策としてやろうとしていることを、「それが本当にSEOでやることかどうか」分類することです。

よく、「コンテンツにキーワードは何回出現させたらいいですか」とか、「SEO的にドメイン名はどうすべきですか」などと相談を受けることが多いのですが、最初の質問には「ユーザーが読みやすいのがベスト」と、後の質問には「ブランドイメージなどを考慮して決めるべき」と答えています。

これらは、そもそもSEOの問題ですらありません。前述した通り、「キーワードを多数入れてとりあえず上位表示しておけばいい」といった、ユーザーを無視した機械的なSEOの時代は終わっています。

SEOとは関係ない業務を分類することで、施策の優先順位も決まり、自分の業務を整理することにもつながります。

この年末年始、仕事から離れる時間があるWebサイト制作者は、1人のユーザーとしての立場から、自サイトを見直してみることをおすすめします。

取材・文/片瀬京子 撮影/佐藤健太(編集部)




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