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ネットワークエンジニアの「悲鳴」をみんなで解決する『JANOG』37回目の見どころは?【法林浩之×JANOG37実行委員】

タグ : JANOG, ネットワークエンジニア, 法林浩之 公開

 
お酒を片手に「一流エンジニアの人生論」を紐解くトークイベント『TechLION』のファシリテーター・法林浩之氏が旬のエンジニアを招き、コミュニティ運営についてや個人のキャリア形成について放談する連載企画。今回は、2016年1月20~22日に開催される『JANOG37 Meeting』の運営委員を務める2人をゲストに招き、開催準備の裏側を聞いた。
法林浩之のトップエンジニア交遊録

法林浩之

大阪大学大学院修士課程修了後、1992年、ソニーに入社。社内ネットワークの管理などを担当。同時に、日本UNIX ユーザ会の中心メンバーとして勉強会・イベントの運営に携わった。ソニー退社後、インターネット総合研究所を経て、2008年に独立。現在は、フリーランスエンジニアとしての活動と並行して、多彩なITイベントの企画・運営も行っている

2016年1月20~22日、ネットワークエンジニアが集結する日本有数のイベントとして定着している『JANOG37 Meeting』が愛知・日本特殊陶業市民会館フォレストホールを主会場に開催される。

『JANOG37 Meeting』のWebページはこちら

『JANOG37 Meeting』のWebページはこちら

1年に2回、日本各地で開催されてきた『JANOG』は、ネットワークオペレータをはじめネットワークインフラにかかわる機器・装置メーカーや、ソリューション提供企業の社員たちが、今まさに直面している課題や将来へ向けたロードマップについて熱い議論を交わすことで知られる一大イベント。

37回目の開催となる次回は、「みんなでつくるインターネット」をテーマに幅広いテーマのプログラムが組まれている。

>> プログラム一覧はこちら

JANOGの特徴は、このイベントを通して交流が始まった20~30代の若手たちが実行委員や運営委員となり、急速に“世代交代”が進んでいるという点。今回、久しぶりに実行委員として参画することになった法林浩之氏と、実行委員長の1人である古河ネットワークソリューションの神谷尚秀氏、そしてプログラム委員長のビッグローブ土屋太二氏らに集まってもらい、見どころ・聞きどころについて語ってもらった。

JANOG参加をきっかけに若手中心のメンバーが新しい担い手に

(写真左から)ビッグローブの土屋太二氏、古河ネットワークソリューションの神谷尚秀氏、法林浩之氏

(写真左から)ビッグローブの土屋太二氏、古河ネットワークソリューションの神谷尚秀氏、法林浩之氏

法林 実は僕、JANOGの第1回から何度か参加しているんですが、ここ2~3年でものすごく世代交代が進んでいるなぁと感じています。神谷さん、土屋さんはいつからJANOGに参加しているんですか?

土屋 僕が最初に参加したのが『JANOG28』で……。

神谷 僕は『JANOG31』でした。

法林 お2人とも、年齢は?

土屋 2人とも29歳なんですよ。

法林 僕はいろんなITイベントの運営に携わっていますが、神谷さん、土屋さんくらいの若さで運営の中心メンバーになる人って意外と少ないですよね。お2人は、どんなきっかけで実行委員会に携わるようになったんですか?

神谷 僕は初めて参加した時から、会場内のネットワーク担当者の1人として仕事をしていました。会社の先輩が何人か委員会をやっていて、スタッフ入りを勧められたんです。

『JANOG37 Meeting』の実行委員長を務める神谷氏

『JANOG37 Meeting』の実行委員長を務める神谷氏

土屋 僕もはじめは先輩に勧められて、でしたね。JANOGを通じて、ネットワーク回りの仕事をしている同世代の人たちと知り合えたことが、今回の役割を引き受けるきっかけです。

法林 JANOGに参加すると、もれなく友だちができる?(笑)

土屋 Web系の勉強会と違って、そもそもネットワーク関連の人たちが集まる勉強会やコミュニティって少ないですからね。その点、JANOGは日本の業界関係者が一堂に集まる会だし、社費で参加する人も多いから、社外のつながりを作りやすいんですよ。

神谷 ホントそうですよね。毎回数百人規模で同業の人たちが集まるイベントはそうそうない。これは声を大にして強調しておきたいメリットです。

土屋 夜に行われる懇親会も、若い人たち同士でコミュニケーションがとれるように席が用意されていたりと、けっこう配慮されています。

神谷 懇親会の“ぼっち対策”は充実していますよね。技術テーマ別にもラウンドテーブルが用意されてたりとか。

土屋 今回のJANOGも、その辺は踏襲しているので、新しい人脈づくりには最適だと思いますよ。

法林 JANOGは毎回、ホスト企業に会場を見つけてもらう形式なので、東京だけじゃなくて日本各地で開催されますよね。だからほとんどの人が出張で参加していて、懇親会の参加率もとても高い。

土屋 確かに、地方開催の時ほど懇親会への出席率が高いですよね(笑)。

「マイクの前に立てたら一人前」JANOGならではの真剣議論

イベント運営経験の豊富な法林氏(右)の経験談に聞き入る2人

イベント運営経験の豊富な法林氏(右)の経験談に聞き入る2人

法林 ところで、お2人にとって「参加者としてのJANOG」はどんな意味を持っていました?

神谷 僕の勤めている古河ネットワークソリューションはネットワーク用機器のメーカーなんですが、ネットワーク構築の現場って機器だけじゃ解決できない課題が多いんです。例えば新しい技術が出てきたとしても、それにちゃんと適用できるのか、保守・運用で考慮すべきことは何か、といったことが課題になります。そういう切実な問題を率直にディスカッションできる点で、JANOGはすごく貴重なイベントです。

土屋 毎回、プログラムで扱うテーマがインフラ面から運用面までとすそ野が広いのも特徴かもしれません。そういう場に集まる人たちとFacebookやTwitterでつながって、情報交換もできますし。JANOGでできたつながりが、今の仕事でのセーフティネットみたいになっている。その点が、すごくありがたいですね。

法林 JANOGといえば、各プログラムの会場にマイクが置いてあって、聴講者がそこに並んで発表者に質問する風景が特徴的ですよね。お2人は、マイクの前に立ったことがありますか?

土屋 はい。最初は大人たちがガンガン議論していて、怖かったですけど(笑)。

神谷 若手だと、「こんなことを聞いたら周りの聴講者たちにバカにされるんじゃないか……」と不安になりますよね。

土屋 でも、「自分が仕事で困っていることは、きっと他のネットワーク関係者も困っているはず」と思って質問する方がいいって、先輩に言われたのを覚えています。

神谷 ネットワークエンジニアの「悲鳴」をみんなで共有して、みんなで解決しようというのがJANOGのイイところ。業種も年齢も経験差も関係なく、オープンに議論できるのが魅力ですよね。

法林 副会長の平井則輔さんが、JANOGのブログで「マイクの前に立つ恐怖感」を乗り越えることを「第一宇宙速度を越える」と表現していて、面白いなーと思っていました。運営側としても、ぜひ多くの参加者が第一宇宙速度を越える経験をしてほしいですよね。

神谷 そうですね。仮にプログラム中に乗り越えられなくても、懇親会の場やBoF(Birds of a Feather/同じテーマに興味を持つ者同士による自由討論の場)で発表者に声を掛けるなどして、積極的に議論に加わってほしいなと思っています。

同時刻に10テーマのBoFを開催。懇親会で延長戦も?

プログラム委員長・土屋氏が語る「JANOG37の注目ポイント」は?

プログラム委員長・土屋氏が語る「JANOG37の注目ポイント」は?

法林 今、BoFの話が出ましたけど、参加者も登壇者も一緒になって課題の共有と解決を目指すという意味では、やはり目玉プログラムは2日目(21日)のBoFになりますか?

神谷 そうですね。2日目16:00からの1時間30分で、合計10個のBoFが同時に行われます。「ネットワーク防災訓練BoF」とか、「どんなテストしてる?(続)」みたいな前回好評だったプログラムもあります。みんな現場で一度は直面していそうなテーマなので、どれくらい議論が盛り上がるか楽しみです。

土屋 実はBoFを10テーマも同時開催するのは初めてなので、うまくいくかどうか我々実行委員も心配しています(笑)。

法林 で、終了後にそのまま懇親会で延長戦に突入する、という流れですね(笑)。他に、実行委員として今回肝入りの部分って何ですか?

土屋 参加者の声を大事にしようということで、事前にプログラム内容についてアンケートを取りましたね。それにLT(ライトニングトーク)のテーマについてもユーザーが“投票”できるページをWebサイトに設けました。

法林 投票でLTの内容を決めるっていうのはすごいですね。

神谷 イベントの運営でまず考えたのは、初めて参加する人、若手の人たちにもっと気軽に参加してもらいたいということでした。ですから、興味を持っている人、参加を検討している人がどんな話なら聞きたいか、議論に加わりたいかフィードバックをもらうための試みです。

法林 それだけ、ネットワークに携わる人たちが実際に直面している課題に向き合っていますよ、というアピールでもありますよね?

神谷 質問や議論という形ですけど、やっぱり「悲鳴」なんですよ(笑)。インフラ設計や機器開発、ソリューション提供、運用・保守といった立場の違いにかかわらず、すべてのネットワーク関係者の課題をみんなで共有して解決していきたいと思って決めました。

法林 お2人が個人的に注目しているプログラムは?

土屋 僕は個人的に3日目(22日)の「ソフトバンクネットワークの現状と今後」を楽しみにしています。あれだけの巨大ネットワークをどう運用して、どんなトラブル対応をしているのか、相当ホンネが聞けるというので楽しみです。

法林 大規模なM&Aをあれだけやっている会社ですから、現場では実際どうなのか気になるとことですよね。

土屋 それと、2日目の「JANOGで話題になったBGPネタのその後」も期待しています。実はこれ、アンケートを取った結果リクエストが多かったプログラムなんですね。過去に「JANOG」で取り上げたケースが、その後どうなったかが明かされる予定です。過去に取り上げたものもちゃんとフォローアップするという点で要注目ですね。

法林 プログラムを見てみると、本当に初心者からベテランまでが今、現場で直面していそうなテーマが多いですよね。

神谷 1日目の「TCP/IPチュートリアル(基本のTCP+UDP+ICMP/IP)」などは、実は初心者向けのようでいて、ベテランでも「基本を忘れるな!」というメッセージが込められているそうです。そういう意味で、いろんなネットワーク関係者にオススメです。

法林 TCP/IPが基本ということがだんだん忘れられているからね。新しい技術ばかりを追うのではなくて、基本についても押さえておきましょうというところが「JANOG」らしい。最後に、運営委員と実行委員を代表してアピールをお願いします。

土屋 本当の意味で、ネットワークエンジニアの「悲鳴」を共有して、課題解決のためのヒントがつかめる機会になると思いますので、初心者でも、初めてでも、1人でも、ぜひ参加してください! 絶対に行って良かったと思うはずです。

神谷 おんなじですね。どんなエンジニアも業務内容はネットワーク分野のごく一部分だと思うんです。でも「JANOG」で出会える人たちの仕事とどうつながっていって、どこのどんな課題に直面しているかがその場で学べます。ぜひご参加ください!

法林 今日は興味深いお話をありがとうございました。

>> JANOG37 Meetingの詳細情報はコチラ

取材・文/浦野孝嗣 撮影/伊藤健吾(編集部)




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