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ブログ、コミケ、コミュニティ……Android開発者あんざいゆきさんがアウトプットに精力的なワケ【30分対談Liveモイめし】

タグ : Android, Suica Reader, あんざいゆき, ウフィカ, ツイキャス, モイめし, 赤松洋介 公開

 
ツイキャス』を運営するモイの代表取締役で、経験豊富なエンジニア赤松洋介氏が、週替わりで旬なスタートアップのエンジニアや起業家を招いて放談する「モイめし」。『ツイキャス』連動企画として、お昼に30分の生放送&その後のフリートークも含めて記事化したコンテンツをお届けします!


ツイキャス』を運営するモイの代表取締役で、経験豊富なエンジニア赤松洋介氏が、週替わりで旬なスタートアップのエンジニアや起業家を招いて放談する「モイめし」。今回のゲストは、女性Android開発者として有名な、株式会社ウフィカ代表取締役社長のあんざいゆきさんだ。

経営の傍ら、アプリの個人開発も行っているあんざいさんは、コミュニティ活動、ブログや著書を通じてのAndroidに関する発信にも精力的。年末の冬コミにも技術本を出品するというあんざいさんの、活動の背景に迫った。

プロフィール
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株式会社ウフィカ 代表取締役社長 あんざいゆきさん

東京工業大学卒業。2011年にスマートフォン向けアプリ開発の株式会社ウフィカを創業。経営の傍ら、『Suica Reader』などのアプリの個人開発も行っており、自身のブログ「Y.A.Mの雑記帳」ではAndroidのTipsを多数紹介している。女性向けテクノロジーコミュニティ「GTUG Girls」ではマネジャーを務め、コミュニティ活動にも精力的。『Android Pattern Cookbook』などAndroid関連の著作多数

環境の整わない黎明期からAndroid開発に従事

あんざいさんがAndroid黎明期に作った図書館予約アプリ『Libraroid』

あんざいさんがAndroid黎明期に作った図書館予約アプリ『Libraroid』

赤松 あんざいさんと言えばAndroid女子開発者として有名ですが、いつごろから開発を始めたんですか?

あんざい 2009年にGoogleが開催した『Google Developer Day』というイベントでデバイスを手に入れたのがきっかけですね。その後、ドコモが出した知る人ぞ知る日本で最初のAndroidデバイス『HT-03A』を予約購入して。確か定価で7万円くらいしたと思いますが、外でGoogle Mapやメールが見れたり、検索できたりするというのは衝撃でした。

赤松 最初から自分でアプリを作ってみたいと思ったんですか?

あんざい 作っていましたね。もともとJavaFXで作っていた図書館検索のアプリをとりあえず移植したかったので(完成したのが『Libraroid』)。でも、作り始めてからマーケットに出すまでには1年以上かかっていますね。

赤松 当時はまだ開発環境も整っていませんもんね?

あんざい はい。最初はよく分からなくて……。今ではすっかり有名になりましたが、日本Androidの会が主催する『Android Bazaar and Conference』の1回目に行ってハンズオンに参加して、ああこういうことだったんだ、と。そこでいろいろな開発者の方と知り合いになり、悩んでいたところを相談して、ようやくリリースできたという感じです。

赤松 画面のデザインやアイコンも自分で?

あんざい デザインは自分でやっています。アイコンも最初は自分で書いていましたが、『Suica Reader』のアイコンは友達のデザイナーさんにお願いしました。

赤松 『Suica Reader』はいつごろ作ったんですか?

あんざい 『Nexus S』が出たのが2010年の冬なので、その後くらいです。

赤松 NFCの端末が出たんで、作ってみよう、と?

あんざい バージョン2.3の時は機能が限定されていたんですが、Suicaを当てると確かに何か反応する。これは頑張れば読み込めるのではと思い、隠れているメソッドを読んで頑張りました。最初はUIは適当でしたね。NFCがいろいろな端末に載るようになり、ユーザーさんも1万人を超えたあたりからまともにメンテを始めて。最近、nanacoとEdyも読めるようになりました。

個人開発もブログエントリも動機は「己のため」

自身のブログ「Y.A.Mの雑記帳」などを通じて精力的に発信を続けているあんざいさん

自身のブログ「Y.A.Mの雑記帳」などを通じて精力的に発信を続けているあんざいさん

赤松 ああいうアプリはどういう動機で作っているのですか?

あんざい 楽しみと、己のためですね。

赤松 代表取締役を務めておられるウフィカの方も忙しい中、個人開発もし、さらにはブログでも発信を続けていらっしゃいますね。『ツイキャス』を開発する際も、Androidについて調べたくて検索すると、どこから行ってもあんざいさんのブログにたどり着いた気がします。あのブログがなければ、Androidのツイキャスビューアーは完成していなかった。ブログを書き続けるモチベーションというのは一体どこから?

あんざい それも己のためですね。作っていて穴にはまったりした時にいろいろと調べて、それを書くという感じです。

赤松 最近の、チェックボックスの幅が変わったというエントリも力作でしたが、書くのにどれくらいの時間がかかるものですか?

あんざい 3時間か4時間くらい……。

赤松 それはすごくないですか? どうやって時間を作っているんでしょう?

あんざい 仕事には波があるので、忙しい時は書けなかったりもします。3月に出した本(『Android Pattern Cookbook』)のために追い込んでいた年初はまったくブログは書いていませんでした。

受託開発一番の楽しみは、いろいろなAPIに触れること

「受託開発の一番の楽しみは、自分の作りたいものを作っているだけでは絶対に触れないようなAPIを触る機会が得られること」とあんざいさん

「受託開発の一番の楽しみは、自分の作りたいものを作っているだけでは絶対に触れないようなAPIを触る機会が得られること」とあんざいさん(左)

赤松 受託開発がメインというウフィカのお話も伺いたいんですが、そもそもの立ち上げた経緯は?

あんざい 最初は単にAndroidの仕事がしたかったんです。フリーでやるか自分で会社をやるか迷っていましたが、知り合いの社長さんに背中を押されて、会社にすることになりました。初めての仕事は『Galaxy SⅡ』のプロモーションで、ネバダの砂漠で気球に付けた『Galaxy SⅡ』を飛ばすというものでした。

赤松 そこから先は、どんどんと仕事を増やしていって?

あんざい 人が増えてからですね。自分1人の時はとりあえず食べられればいいという感じでやっていましたが、その後にだいたい半年から1年に1人くらいのペースで増えていきました。男3人女1人になって、そろそろ若い女の子と働きたいなーっとなって、今年3月に念願の女性エンジニアを採ることができました。

赤松 モイでもエンジニアを採用しているんですが、女性エンジニアを見つけるのは難しいですよね? デザイナー~フロントエンドあたりまではいるが、その先がいない……。

あんざい 『GTUG Girls』という女性の技術コミュニティにも携わっているんですが、そこで2カ月に1回イベントをやっていて、今度のネタと講師を募集してます。赤松さん、いかがですか?

赤松 え。私ですか? 女性のエンジニアが採用できそうというのであれば行きますが(笑)。受託開発の一番の楽しみって何ですか?

あんざい いろいろなことがやれるところだと思います。自分が欲しいものベースで開発していると、どうしても触らないAPIがある。そういうものを使う機会が得られるのはうれしいですね。

コミケへの出品も受託の仕事につながる?

年末のコミケにも「TechBooster」としてAndroid技術本の出品を予定している。開催3日目の12月30日、西地区く—02b

年末のコミケにも「TechBooster」としてAndroid技術本の出品を予定している(開催3日目の12月30日、西地区く—02b)

赤松 でも、いくら好きなことをやっているといっても、ほかの人の仕事を請け負っていると辛かったり、ストレスに感じたりすることはないですか?

あんざい 今のところ、そこまで辛いと思ったことはないですね。一次請けしかやらないポリシーでやっているので、又聞きのような仕様変更はない。直接お客さんからほしいものを聞いているから、嫌だと思ったことはありません。

赤松 一次請けの仕事がしっかり入ってくるというのはすごいことです。あんざいさんの知名度が効いているんでしょう。

あんざい だからこそ、アウトプットが減ることに危機感を感じるんです。そういう意味もあって、ブログとは別に、友だちと「TechBooster」というサークルを作ってコミケに技術本を出してもいます。今年の冬コミはLollipop本、アンチパターン本などを出す予定です(開催3日目の12月30日、西地区く—02b)。

赤松 コミケってこういうものも配布しているんですか?

あんざい みんなそう言うんですよ。コミケってマンガだけじゃないの? って。こういう技術本も結構あって、デザインパターン擬人化本とか、まどマギをテーマに契約の話をまとめた法律の本とか、いろいろ面白いものが出展されています。

冬コミのLollipop本の中ではマテリアルデザインについてと、5.0でのNFCの新しい機能NFCの5.0について書いています。LollipopはUIはかなりいいと思いますけど、実装するのは辛いと思いますね。アニメーションが多いので、5.0以上を対象に作るのならいいんですけど、下のバージョンも対応するとなると……。

赤松 LollipopのUIに関しては、悪い意味でAndroidらしかったモサッとした感じが抜けたので私としても好印象ですが、確かにOSのアプデはいろいろと難しいですね。

しかし、『Zaim』の閑歳(孝子)さんもコミケをやっているし、そういう仕事以外のアウトプットがあるというのはいいのかもしれませんね。私も一度行ってみないとなあ。

取材・文/鈴木陸夫(編集部)

「モイめし」は毎週水曜日の12時半から
配信アカウント:https://twitter.com/moi_staff
配信チャンネル:http://twitcasting.tv/moi_staff

>> 過去の[連載:30分対談Live「モイめし」]一覧はコチラ




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