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エンジニア3人体制でもコードレビューを義務化~adamrocker氏が実践する未来を見据えた情報共有術【30分対談Liveモイめし】

タグ : adamrocker, Android, rinkak, Simeji, カブク, ツイキャス, モイめし, 赤松洋介, 足立昌彦 公開

 
ツイキャス』を運営するモイの代表取締役で、経験豊富なエンジニア赤松洋介氏が、週替わりで旬なスタートアップのエンジニアや起業家を招いて放談する「モイめし」。『ツイキャス』連動企画として、お昼に30分の生放送&その後のフリートークも含めて記事化したコンテンツをお届けします!


ツイキャス』を運営するモイの代表取締役で、経験豊富なエンジニア赤松洋介氏が、週替わりで旬なスタートアップのエンジニアや起業家を招いて放談する「モイめし」。今回のゲストは、IMEアプリ『Simeji』の開発者として有名なAndroid開発の第一人者、adamrockerこと足立昌彦氏だ。

足立氏は『Simeji』のバイドゥへの売却を経て、現在は3Dプリンターを活用したモノづくりマーケットプレイス『rinkak(リンカク)』を開発・運営するカブクでCTOを務める。「コードをきれいに書くのは、忘れっぽい自分が未来の自分とも情報を共有するため」と語る同氏は、カブクにおいても将来のスケールも見据えた上で、さまざまな情報共有のための取り組みを行っているようだ。

プロフィール
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株式会社カブク CTO 足立昌彦氏

神戸大学大学院修士課程修了。大手メーカーの研究所勤務を経て、サンフランシスコや外資系ベンチャー企業でエンジニア/ディレクターとして活動。adamrockerという通称名で知られるAndroid開発の第一人者であり、開発したIMEアプリ『Simeji』は、国内外で爆発的に普及をしている。2010年、Google Developer Expert(Android)に認定。2013年株式会社カブクを設立。3Dプリンターを活用したモノづくりマーケットプレイス『rinkak(リンカク)』を企画・開発・運営している

議事録から仕様書まで、ドキュメントはしっかり残す

3Dプリンタを使ったモノづくりを支援するサービス『rinkak』の開発・運営に携わる足立氏。手にしているのは自身のフィギュア

3Dプリンタを使ったモノづくりを支援するサービス『rinkak』の開発・運営に携わる足立氏。手にしているのは自身のフィギュア

赤松 大手メーカーの研究所勤務から渡米、バイドゥへの『Simeji』売却と幅広いキャリアを歩んでおられる足立さんですが、現在CTOを務めているカブクは、どんな開発体制なんですか?

足立 現在7人体制で、このうち3人がエンジニア、2人がデザイナーです。

赤松 少人数で高速で開発を回していくのに、どんな点を工夫していますか?

足立 コミュニケーションが重要と考えているので、リアルタイムのコミュニケーションとともに、会議の議事録や仕様書、要求定義書などのドキュメントをしっかり残すようにしています。

といっても、コストが掛かりすぎるようではダメなので、入力のためのテンプレートを作って、四角に入力するだけにするなど、効率化を心掛けてもいます。

赤松 エンジニアは皆さん出社して仕事をするんですか?

足立 リモートワークはあまりいないですね。リモートでできるというということは、会社で人を雇わなくてもいいくらいに仕事がしっかり分割できているということ。うちはまだ、そこまで仕事を細かく分割できていないですから。

イレギュラーな事態が発生した時など、「ここをもう少し詳しく聞きたい」となった場合、テキストでチャットするより、実際に会って微妙なジェスチャーを交えてコミュニケーションを取った方が伝わりやすいという側面もあります。

赤松 なるほど。うちは週2回くらいしか来ないエンジニアもいるので、それで何とかうまくいく方法を模索しているところです。もともと去年までは3人でやっていて、そのうち1人は遠方ということもあって、2週間に1回程度しか出社していませんでしたから、その流れのまま来ている感じです。

足立 それはコミット量がちゃんとあるからいいということ?

赤松 そうですね。それでうまくいっていたので。エンジニアって、調子がいいときはすごい力を発揮するけれど、そうでもない時は全然ダメっていうところがあるじゃないですか?

足立 分かります。書けば書くほどバグが出るみたいな(笑)。

赤松 そういう日に書いたコードは結局、すべて腐ってしまうので、その辺は自分でうまくコントロールしてやってもらうがいいかなと思っているんです。

Google+のコミュニティで非エンジニアとも情報共有

足立 フルフレックスを実現するために工夫していることはありますか?

赤松 ユーザーさんから問い合わせが殺到しているのに、疲れたから今日は帰って寝る、では成り立たない。まず開発者とユーザーさんの距離を近くして、その上で社内の情報を共有するというところは心掛けています。

足立 エンジニアではない方も中にはいると思うんですけど、そういった方とのコミュニケーションはどうしてますか? 「Slackでやりましょう」とか言ってもピンと来ないですよね?

赤松 私が昔作った『フレッシュミーティング』というブラウザのツールがあって、それを常時開いておくことでチャットのようにしてやっていますね。

完全な技術情報以外、ユーザーさんの情報などは、開発者かそうでないかは関係なく、共有するようにしています。でも正直、だんだんと人数が増えてきて、情報が多すぎて追えなくなってきている側面もありますね。

足立 うちもGoogle Docsで共有するんですけど、ファイルが死ぬほどあって、読んでいるだけで1日が終わるっていう時期がありました。ドキュメントの一番上に結論を書いて、その次にTo Doリスト、というフォームを作ったことで、今では回るようになりました。

赤松 Google Docsのシェアはメールかなんかで?

足立 エンジニアのコミュニケーションツールはSlackなんですけど、Google Docsに新たなドキュメントが追加されたことには気付かないので、Google+のプライベートコミュニティにアーカイブしていくようにしています。

赤松 なるほど。Google+を使っているんですか。

足立 Google+のコミュニティはすごく使いやすいです。いろんなカテゴリ分けができるし、写真の共有も便利。タグ付けもできるし、あとは検索はGoogleがやっぱり秀逸なので。

プロジェクト制の導入で責任や進捗を見える化

Google+のコミュニティを活用して社内の情報共有を行っているというカブク。足立氏(左)はGoogleのプログラミング言語「Go」のマスコット「Go Gopher」とともに登場

Google+のコミュニティを活用して社内の情報共有を行っているというカブク。足立氏(左)はGoogleのプログラミング言語「Go」のマスコット「Go Gopher」とともに登場

赤松 タスク管理という点ではどうしていますか?

足立 いろいろ試してみた結果、うちは『Wrike』というサービスに一元化しています。

あとはプロジェクト制を敷いてもいて、何かプロジェクトを立ち上げる際には、プロジェクトオーナーが誰かを明確化して、いつまでに、いくらかけて、どういうことをするのかを書くようにしています。

赤松 エンジニア3人でプロジェクト管理ですか?

足立 いえ、デザイナーも含めて全員です。スタートアップなので、もちろん全員で一つのことに取り組むこともありますが、それぞれが別のことをやることもあります。ローンチがいつで、そこまでにどういうスケジュールで進めるのかが共有されていれば、経験のある人がアドバイスしたり、進捗をチェックしたりできますから。

赤松 そういった体制づくりは、いつぐらいに学んだんですか?

足立 バイドゥはものすごくしっかりしていましたね。30人くらいの体制で、いわゆるスクラム開発を教科書どおりにやっていました。起きたことがイレギュラーなのか正規のものなのかが分からないまま進めると失敗しがち。みんなが教科書どおりだと、それがよく分かるので、すごく仕事がしやすいです。

とはいえ、スクラム開発が少人数に合っているかというと、それは違う。3、4人で開発しているのに、1週間単位でくぎっていては、ちょっと遅い。ウオーターフォールもスクラムも経験してきたので、それぞれの良いところ悪いところを考えながら、どうやるかを決めています。うちも15人くらいまで増えたら、スクラムを考えるかもしれません。

赤松 うちはなかなか先の見通しがしづらく、状況の変化を感じ取って優先度を動的に変えたりするので、タスク管理はすごく難しいところです。今は私の気まぐれが許されていますけど、そろそろ開発体制を本気で考え出さないとやばいかな(笑)。

コードレビューを義務付け、技術の偏りに対処

赤松 チーム内での技術力の偏りについてはどのように対処していますか?

足立 プロジェクトごとにサーバント・リーダーを置いて、一つのソースを必ず2人で見るようにしています。まだみんなレベルが高いので、そこまでチェックする必要はないんですけど、レビューが終わらないと、コミットをマージできないルールになっています。

このやり方だと、やっぱりリモートは厳しいかなと思うんです。いくらフラットな立場だといっても、チェックする側がされる側より上に立ってしまいがちじゃないですか? そこは、近くにいてニュアンスまで伝えるのと、味気ないテキストで届くのとでは、受け手の印象がだいぶ違うと思うので。

モイではコードレビューは行っていないんですか?

赤松 そうですね。現状は何か起きたらその都度見て、という感じです。今はレビューの必要のないくらい職人級のベテランぞろいなので問題なく回っていますが、今後はそういうところも考えていかなければならないかもしれません。

取材・文/鈴木陸夫(編集部)

「モイめし」は毎週水曜日の12時半から
配信アカウント:https://twitter.com/moi_staff
配信チャンネル:http://twitcasting.tv/moi_staff

>> 過去の[連載:30分対談Live「モイめし」]一覧はコチラ




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