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[連載:企業に直撃!] 好調ブリッジインターナショナルが実践する「売り手よし・買い手よし・作り手よし」のクラウド開発

タグ : BPR, CRM, Salesforce, SE, クラウド, ブリッジインターナショナル, 企業に直撃, 開発 公開

 
ブリッジインターナショナル株式会社  執行役員
システムソリューション事業本部  本部長
杉浦啓介氏

業界全体でSI事業が下火となっているのを尻目に、クラウドを活用した業務システムの構築で着々と業績を伸ばしている企業がある。営業部門のBPRおよびCRMによる業務改善を手掛けてきた、ブリッジインターナショナル(以下、ブリッジ)だ。

「そもそもわたしたちは、法人営業部門へのテレセールスのアウトソーシングの専門会社として誕生しました。ですから、現在手掛けているSI事業も、一般的なSIerのそれとは一線を画しています。業務を深く理解しているから提供可能なSIソリューション、とでも言いましょうか」

そう話すのは、同社のシステムソリューション事業本部で本部長・執行役員を務める杉浦啓介氏だ。

同氏も話すように、これまでブリッジは、営業プロセスの見直しとアウトソーシングサービスを提供する企業として知られていた。にもかかわらず、2010年にシステムソリューション部を新設してSI事業に本格着手した理由の一つには、「自分たち自身が『Salesforce』のユーザーだったこと」(杉浦氏)が挙げられる。

法人営業・マーケに特化した各種業務効率化ソリューションを提供してきたブリッジインターナショナル

法人営業に特化した各種業務効率化ソリューションを提供してきたブリッジインターナショナルのHPはコチラ

2002年のブリッジ創業直後から、主力サービスであるテレセールスのアウトソーシングサービスに、CRM関連のクラウドコンピューティングサービスで有名な『Salesforce』を導入。自らがユーザーとなり、活用法やカスタマイズに関する知識を深めていった。そこで得た知見を買われ、CRMシステムの開発やクラウドサービスを利用したデータベース構築案件などを依頼されることが多いのだという。

「わたしたちはあくまで業務改善を目的としていますから、システム化する必要がないと判断した部分については、あえて開発提案を行いません。また、『Salesforce』に関しても、先行者としてのナレッジの蓄積は活かしつつ、基本ベンダーフリーでソリューションを提供しています」

それゆえ、データベース構築案件の要件定義を例にとっても、「どこまでの業務をクラウドに乗せ、どこの部分は運用フェーズで補うか」、「どのクラウドサービスを使うのがベターか」といった判断が柔軟に行えるのだ。そこがクライアントに評価されている大きな理由だろう。

加えて、同社の開発チームは大きな組織ではないため、上流・下流の担当分けやピラミッド型の組織構造を持つ必要がなく、フラットな体制になる。それだけ意思の疎通が早くなるので、そこで生まれるスピード感も、顧客満足を生む一因となっている。

アジャイル&小さなチームで「誰も泣かない開発」を実現する

一方、こうした特徴を「中で働くエンジニアの視点」で見直すと、クライアントの業務改善に適用する技術選択が、開発者の力量に応じてほとんど一任されることになる。

「クラウドサービスの発展で、SEに求められる能力は『目利き』的な色合いが強まった」と杉浦氏

「クラウドサービスの発展で、SEには目利き的な能力が強く求められるように」(杉浦氏)

「一口にクラウドサービスと言っても、今は『Salesforce』をはじめ、『Microsoft Dynamics CRM』や『Windows Azure』、『Amazon Web Services』など、特徴の異なるサービスがたくさん生まれています。それらを駆使してお客さまの業務課題を解決するシステムを作るには、数あるクラウドサービスの目利き力と、適切な業務システムに落とし込む実装力の両方が必要になってきます」

時には、クライアントの業務フローを考慮して「システムとしてはキレイな形じゃないものを検討しなければならないケースもある」(杉浦氏)そうだ。だが、システムは使われてこそ価値がある。目利きとしての良質な判断も下しながら舵取りをし、提案していけるSEが、これからもっと必要になってくるのではないかと杉浦氏は言う。

「ブリッジが行っているシステム開発は、アジャイル開発の要素を強く取り入れたものにしています。クラウド技術が進化していけばいくほど、SI事業は『技術の組み合わせ』で業務課題を解決していくスタンスが重要になってくると考えているのも、その理由の一つです。これを実践するには、個々の開発担当者に裁量を持ってもらい、少人数で開発するのが一番。担当者一人一人への期待が重くなる分、個人に裁量があるので不要なストレスからも解放されますしね」

結果、開発スピードが上がってクライアントの満足度が向上し、開発費用が抑制できるという利点も生まれる。近江商人風にいうなら、売り手よし・買い手よし・作り手よしの「三方よし」の開発スタイルだ。

杉浦氏の言う「クラウド技術の進化」がますます進めば、業務に携わる人たちが直接開発する場面が増えてもおかしくはない。それは、ブリッジ自身がかつてそうだったという点からも、現実味のある未来予想図だ。

「しかし、システムに対するお客さまの期待値は日に日に高まっているため、完全にエンジニア抜きで開発を進められるほど簡単な案件ばかりではないことも明らかです。目利きと実装の両方をこなせる技術的バックグラウンドと、業務プロセスに対する知識やイメージ力を持ったエンジニアへの需要は、今後もっと高まっていくのではないでしょうか。わたしたちも、そんなエンジニアを育成していきたいと考えています」

取材・文/武田敏則(グレタケ) 撮影/小林 正




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