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[連載:ギークな女子会] べにぢょ編② 「反抗期」な若手は結構面倒、器用貧乏な女性は損をする

タグ : SE, Webエンジニア, スキルアップ, 女性技術者, 息抜き 公開

 
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「たいていの職場は男性エンジニアの方が多いから、女性の多い職場はすごくうらやましい」(閑歳さん)

大場 男女の話で思い出したんですが、そういえば最近うちの会社、女性が増えて男女の割合が同じくらいになったんですよ。そしたら、前よりも女性社員の個性が出てくるようになった気がします。

閑歳 大場さんの会社、何だか楽しそうですね。どう「個性」が強くなったんですか?

大場 コミュニケーション力は女性の方が高いから、複数でやる仕事なんかだと、男女で差が出てくるのかもしれません。女性の場合、「それ確認してなかったです」みたいなことにはあまりならない。

べにぢょ 女性が多くなると、仕事もやりやすくなるものですか?

大場 いや、基本的には、男性だから、女性だからって差はないです。両方大事な社員ですし。ただ、さっき言ったようなシチュエーションに限れば、女性の方が気は利きますよね。まぁ、そう感じるのも、わたし自身が気の利くタイプじゃないからかもしれませんが(笑)。

イヤな要望を、「それなりに面白いかも」と思って受けちゃうと……

べにぢょ 世の中には「好きなことは仕事にしない」っていう人もいます。お2人は好きなことを仕事にされているわけですが、仕事していて壁にぶつかることってないんですか?

閑歳 最初は作ること自体が楽しくて、個人で話題になるようなサービスをいくつか作れたりもしたんですけど、これからはちゃんとお金に変換できるサービスを作らなきゃっていう焦りはあります。

大場 そういう壁にぶつかるのって、ただ好きにプログラミングしていればよかった人が、ドキュメントを書くようになったり、お客さんと折衝したりするようになるとか、職域が広がる時じゃないですか?

べにぢょ そうかもしれませんねー。

閑歳 ちょうどこの間、Twitterで有名な津田さん(津田大介氏)が、「好きを仕事にするとイヤな作業も必要になるから……的な言説は結構聞くけど、俺あれ嘘だと思う。好きなら辛いことも含めて好きになれるよ」みたいなことを書いていて。思わず「ふぁぼった」んですよ。ホントそうだなと。

大場 ただ、女性の場合は、いくら開発が好きでも集中させてもらえない土壌ってあると思うんです。不器用そうな男性には端から頼まないようなことを、女性なら「うまくやりそう」って頼みがちなところがある。

閑歳 確かに。

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「空気を読んで仕事を引き受けちゃうと、どんどん『やりたくない仕事』を任されるようになっちゃう場合も……」(大場さん)

大場 女性の方が器用な人が多いので、都合良く使われてしまうんですよ。「女性だったらデザインも好きでしょ」みたいな。

閑歳 あっ、それ、ありますねー!

大場 中には、本当は男性と同じように開発し続けたい人もいるはずなのに。

閑歳 わたしも26歳ぐらいのころ、当時所属していた会社のキャリアパスが「スーパーエンジニアかマネジャーか」の二択だったんです。正直どっちもウーンって感じで。開発を続けるには「スーパー」じゃないとダメなのかなぁ……と。でも、真面目な人ほど、そのどちらかに自分の考えを寄せようとする。そのせいで、プログラミングが好きな人まで開発から離れちゃうのは、もったいないなーって思うんです。

大場 多少イヤな要望でも、「やってみたらそれなりに面白いかも」なんて思って受けちゃうと、たぶんもう開発には戻れない。

べにぢょ 空気が読める人ほど、流されちゃうんですかね。

閑歳 そもそもエンジニアとマネジャーって、漫画家と編集者みたいな、まったく違う仕事だなと思うんです。すごい漫画家が必ずしもすごい編集者ではないのと同じで、向き・不向き、好き・嫌いがあるように感じます。だから、ある程度開発をやったら次はマネジャーへ、というのが当たり前な風潮はどうなんだろう、と。大場さんはどう思ってます?

大場 わたしは、もし開発もマネジメントもできるんなら「両方やればいいんじゃない?」って思っています。問題なのは、開発に未練があるのに、むりやり「卒業」させるやり方だと思うんですね。

一同 確かに!

多少は我を通さないと、思うようにキャリアが描けない 

大場 転機の話でもう一つ。「守・破・離」って言葉があるじゃないですか。言われたことができる、つまり「守」ができるようになると、エンジニアとしての自我とかこだわりが芽生えて「破」という反抗期に入っていく。ただ、なかなかそこまで行かずに、開発の仕事を離れてしまう人も多いんですよね。

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「ある程度スキルが身に付くと、それにこだわり過ぎちゃって頑なになっちゃうのが『反抗期』なんですね」(べにぢょさん)

べにぢょ エンジニアの反抗期ってどんな感じなんですか?

大場 とにかく新しいことがやりたくなるわけです。セオリーに逆らいたくなるというか。むりやり新しいものを取り入れて、「オレ、イケてるでしょ」みたいな。

一同 爆笑

大場 いわゆる「中二病」(笑)ってヤツです。でもひと仕切りやると、だんだん分かってきて「あの時アレを選んだ気持ちも分からんでもないが、今ならアレは選ばない」って感じになってくるんですよ。

べにぢょ なるほどー。女性にも「中二病」ってあるんですかね?

大場 自分より経験豊富な人に上から言われると、あえて反抗しないっていう人が多いんじゃないですかね。技術的に自負がある女性って少ないから。男性の方が、”つっぱる”ことが平気な人が多いような気がします。

閑歳 うん、女性はあんまり我を通さないかもしれないですね。

大場 そういう意味では、女性エンジニアは「守」の段階を越えにくいのかもしれません。

べにぢょ そんな女性エンジニアにアドバイスすることってありますか?

大場 何でも素直に聞くばっかりじゃなくて、本当にイヤなら「イヤだ!」と意思表示した方が良いと思うんですよ。わたしも新卒の時、前々からプログラミングやりたいといったのに、なぜか入社後に女性だけ改めて面接があって。そこで強く「開発がしたい!」と言わなければ、営業支援に行かされてたかもしれないんです。男性は面接なしで開発部門に配属されるのに。

べにぢょ それはヒドイ!

大場 その時、女性は想像していた以上に主張をしないとダメなんだなと思いましたね。ちゃんと自分の意思を言えるかどうかで、将来が変わることもある。

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「マネジメントする人の気配りも、女性が自分らしくステップアップしていくための大事な要素だと思います」(閑歳さん)

閑歳 もし今回の記事を読んでいる男性の中に、女性の部下を持ってる方がいたら、男の人の何倍も話を聞いてあげてほしいですね。女性は心の中で「No」と思っていても、言い出すまでにすごく時間がかかりますから。

大場 そうそう。上司が「~じゃないのかな?」とか「~だよね?」と誘導するような言い方をすると、本意じゃない「形式的なホンネ」を引き出したりしちゃうかもしれません。すると限界までガマンした挙句、突然辞めたりなんてことも起こるので、なるべく時間をかけて、ニュートラルに話を聞いてほしいですね。

取材・文/武田敏則 撮影/赤松洋太

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