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[連載:八反田 智和] 矢野りんさんに聞く(4/4)-「IT女子部が増えてきたのは、そこに『楽しむのが上手な女子』がいたから」

タグ : Android, IT勉強会, Web, アプリ, スマートフォン, ソーシャル, デザイン, 先読みリーダーズ, 八反田智和, 女子部, 業界有名人, 矢野りん, 開発 公開

 

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八反田 (Skype取材を敢行したのが)日曜日の午後はオフタイムということもあり、すぐ話が拡散してしまいますが(苦笑)、次は矢野さんが部長を務めるAndroid女子部ネタについてお話を伺いたいと思います。そもそも「女子部」って何なんでしょう? Android女子部に限らず、いろいろありますよね。ピンとこないライトユーザー向けに教えてください。

2011年6月、Android女子部のとある勉強会に『エンジニアtype』が伺った際の一コマ

2011年6月、Android女子部のとある勉強会に『エンジニアtype』が伺った際の一コマ

矢野 すみません、もう「女子」と言える年齢でもないのに……(笑)。Android女子部は、Andoridをコアなネタとしてモノづくりが好きな女性が集まって、知識を共有したり、おいしいご飯を食べたりという、人生を楽しむツールの一つです。

八反田 女子部が生まれて1年以上経つわけですが、各所の女子部はどんな効果、役割を果たしていると思われますか?

矢野 Android女子部に限って言えば、「IT関連のくせにゆる~い集まりもアリなのね」という認識を広めるのには貢献できたような気がしています(笑)。

ほら、IT系の勉強会というと、それこそ「参加して帰ってきたら確実にレベルアップしてなきゃウソだ!!」みたいな、背水の陣的な切迫感が付きまとう会もあるじゃないですか。

それがダメという話じゃなく、何と言うか、女性の方が何事も気楽に楽しむのがうまい気がするので、そういう女子部的活動を見て男性エンジニアも「やれやれ」と気が抜けてしまう……的な(笑)。でも、リラックスした方が絶対楽しめるんで、女子部を見た多くのIT戦士たちには、積極的に肩の力を抜いてほしいですね。

「漁業組合アプリ部」なんかが生まれる日も近い!? 

12月7日(水)に開催される『MongoDB女子部 startupイベント』のATNDページはコチラ

12月7日(水)に開催される『MongoDB女子部 startupイベント』のATNDページはコチラ

八反田 ちなみに今度、僕の会社HatchUpが音頭を取って『MongoDB女子部(Mongo girls)』を立ち上げます。MongoDBもやってみたいAndroid女子部の方へ、告知も兼ねてメッセージをお願いします(笑)。

矢野 ボンドガールかと思ったら違ったので、安心して参加できるよ!……みたいな感じで良いですかね(笑)。

八反田 ありがとうございます(笑)。ちなみに僕は、「女子部」がどんどん大きくなっていくことで、今度は、次は「キッズ部」もできたりしないかなーと思っています。

中高生だけでなく、小学生だってデザインや開発ができる時代じゃないですか。こういった「切り出し」って、似たような境遇の人たちが同じような目線で「目標の高さ」を合わせながら、その高さであれこれキョロキョロできる多様性を担保するような仕組みな気がします。

文中でも触れている、小学生向けに行われた『GameSalad』開発イベントの様子

文中でも触れている、小学生向けに行われた『GameSalad』を用いた開発イベントの様子

「彼女/あの子があれやってるなら、わたし/ぼくだって」みたいなメンタリティーで、自分自身としては未知の領域に踏み出すきっかけになるというか。今、実際に小学生向けにGameSaladでゲーム開発をするイベントをマイクロソフトさんの協力の下でやっていますが、泣く子が出るほど盛り上がっていますよ(笑)。

矢野 クラウドみたいに、インフラを維持運営していくような領域には強烈な技術力が求められるとは思いますが、それを活用して何かやるのは、数年で一般教養並みのリテラシーレベルに落ちると思います。

だから、これから青年部も少年部も老人会も出てくるはずだし、漁業組合アプリ部とかもアリなんですよ。

「ITは都市部の地場産業」なんて言われていた時代が終わっちゃうほど、いろんな部活動の力で”中央集権”の解体が知らぬ間に進んでいってしまうと面白いですね。

最後に思う、「愛」について。そして開発者の未来について

八反田 ということで、今回も締めようのないやり取りになってしまいましたが、それってある意味現状のデザイナー、ディベロッパーの置かれた「スマホ時代の実態」のような気がしています。という意味で、ムリにインタビューを締める必要もなくて、今後もよりいっそう多様化していくというか、収拾のつかない状況が当たり前になってくるんじゃないかと。

そこには面白いもの、可能性がたくさん隠れているイメージです。そこで、矢野さんが考える、業界や世間が今後こうなったらいいなーという未来予想図を教えてください。

矢野 すごく唐突な答えになっちゃいますが、最近『火の鳥』を全巻再読破したんですね。昔読んだ時は、火の鳥の血を飲んで永遠の命をほしがる、愚かな人間どもへのレクイエム的にとらえていたんですよ。個としての命にフォーカスする意義が全然分かんなくって、種として保存できればイイじゃん的な。

でも、そうじゃなくって、「愛」をはじめとした「想い」とか「心」ってのは、誰にとっても普通に永遠なんだからジタバタしなくて良いんじゃないの? っていうアドバイスだったんですよねー。いやー。びっくりしました。

八反田 なるほど、ものすごく壮大な世界観ですが……。

矢野 あれ、質問、何でしたっけ(笑)? あ、業界の今後でしたね……。そうですね、これから世の中はどんどん「個」にフォーカスしていってほしいですね。それを支える義勇軍としての開発者が、もっと尊敬される存在になるのが願いです!

八反田 ということで、インタビューはいったんおしまいです。また来年あたりに、どこかでこういうのやりましょう! そのころには、さらにいろんな経験を積んで、パワーアップした「矢野りん節」が聞けそうですし。ご協力、ありがとうございました。

※この連載では、インタビューゲストを募集しております。自薦・他薦は問いません。
https://www.facebook.com/hattandaまでメッセージをいただけたら幸いです。
 

撮影/柴田 ひろあき(八反田氏カットのみ)

  

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