初めてのiPhoneアプリ開発 【第八話】Mac を求めて


はじめてのiPhoneアプリ開発 〜新米エンジニアの苦悩の日々〜

『type』の運営会社、キャリアデザインセンターが発行する 就職情報誌『就活type』(2010年10月1日発売)のiPhoneアプリ版が 先日リリースされました。
当社初の試みとなった、このiPhoneアプリ開発。 その舞台裏では、日々いろいろな事件(?)が起こっていました。
開発担当の新米エンジニア・ムラが体験した 驚きと苦しみと喜びに満ちたiPhoneアプリ開発記をお届けします。

【第八話】Mac を求めて


  • ニックネーム  ムラ
  • 使っているPCやガジェット
  • Mac book、iPad、iPhone3GS、ガラケー(モバゲー用)、EMobile, Apple信者、仕事ではWindowsXPを使用
  • 好きなサイト
  • Apple、はてな、ロックンロールニュース、ポテン生活
  • プロフィール
  • 『type』を運営するキャリアデザインセンターの システム部門に在籍する新米エンジニア。 システム開発・保守担当だが、実作業は社外の開発会社に依頼している。 たまにプログラミングやサーバー構築も手掛けるが、実務経験は浅い。
    温厚な性格ながら、時に鋭い毒舌を披露することも。 技術については独学で学ぶのが好き。 技術の参考書を集めることが趣味だが、読了しているものはほとんどない。

今回、筆者が制作したiPhoneアプリ

何のための就職か、その本質を伝える情報誌「就活 type」。各界のトッププレーヤーに聞くリアルな会社の情報や、働くとは何か等、自分のキャリアを深く考えるヒントが掲載された、就活生必見の情報誌。今回は、その就活typeをiPhoneアプリとして再編集しました。


こんにちは、ムラです。

前回までで、やっとのことキックオフが終わり、
開発フェーズに進むことができました。

今まで関わってきたシステム開発は、
要件定義とか、詳細設計などの行程があって、
WIKIPEDIA では、「ウォーターフォール・モデル」と書かれている
開発モデルにあたるものだと思います。

今回の iPhoneアプリでは、多少の要件は決定してるのですが、
開発しながら確認、改修を繰り返して完成させていく行程を踏みます。
ある程度決定している要件からベースとなるアルファ版のアプリができるまでの間に、
Apple 関連の手続きや、掲載するコンテンツの進捗管理などをするわけですが、
手続きや、開発、もろもろ含めてアプリ公開までやっていくにあたって Mac が必要なのでは?
と心配しているわけです(前回参照)。

さて、パートナーさんに Mac が必要かどうか聞いてみたのですが、
もう、はい、予想通り Mac 必要でした。失念シテマシタスイマセン!

会社にある Mac は Power PC なので、XCode が動かないんじゃ・・・。
恐る恐る Xcode のサイト( http://developer.apple.com/technologies/xcode.html )を
見たところ・・・・以下の文面に巡り会いました。

--
To install Xcode, you must have an Intel processor-based Mac
running Mac OS X Snow Leopard.
--


・・・。


やっぱダメでした!


Power PC ではなく、 Intel じゃないとダメみたいですね。
しかも、 OS は Snow Leopard。 弊社にある Mac は Tiger が最新です。
お見事なまでに古すぎたようです。

そして、もうひとつ忘れていたものがありました。
iPhone。

ひぇ!

いや、自分の iPhone で確認できるかなーと思っていたのですが、
同期できる iTunes は1つなので自分の iPhone の環境そのままに、
テストアプリをインストールするのは、いろいろと手間がかかりそう。

それはちょっと効率悪い・・・。

ということで、もともと予算として組み込んでいなかった Mac と iPhone。

僕はこの2つを会社に買ってもらうべく、
上司を説得するためにまた資料作りに奔走し、説明の時間をもらい、
結果として、両方とも購入していいことになりました!
(節約して Mac mini にしました。モニターはアリもので)

イエー!
Mac も iPhone も俺のものだー!

さて、Mac mini は迷いもなく、そして簡単に手に入りました。

ですが、 iPhone は iPhone 4 が発売された直後でしたので、
3GS にしようか 4 にしようか若干悩みました。
というのも、 4 は予約待ちの状態で品薄だったため、
入手するまでに時間がかかり、開発スケジュールに
影響が出るのではという懸念があったのです。

しかし!

この状況で 3GS を買うのはガジェット好きな僕としては
とても心苦しい。目の前に最新の iPhone があるのに
あえて旧式買うなんてっっっ!

ということで、いつ手に入るかわからない状況ではありますが、
4 を予約しちゃいましたぁー!

結局、ちょうど一ヶ月後に入手でき、
開発スケジュールに影響はありませんでした♪

Mac mini と iPhone 4 を持って涙を流すムラ
(次回に続く)
※毎週金曜日更新