気になる副業、何からはじめれば良い?
これまで副業というと一般企業ではご法度とされているところが多かったが、不景気の影響を受けて各社が残業を廃止する中で大手メーカーが副業OKを宣言するなど、社会の情勢は少しずつ変わりつつある。
基本的に副業とは、会社で禁止されていればもちろんタブー。企業によって文化が異なり、民間の中小企業ではオープンにしている企業や、暗黙の了解として容認されている企業も少なくないようだ。
そこで、今回はtype編集部独自の視点ではじめての副業でも安心してスタートできる副業リストをご紹介。時間、知識(スキル)、収入などの条件からあなたに合った副業をぜひ見つけていただきたい。
誰でもできる度・稼げる度・時間かかる度がわかる副業一覧(5つ星満点)
職業名 | 誰でもできる度 | 稼げる度 | 時間かかる度 |
---|---|---|---|
校正 |
|||
ブログライター |
|||
テープ起こし |
|||
ソーシャルアプリ |
|||
アフィリエイト |
|||
ヤフオク |
|||
デバック作業員 |
|||
パソコンインストラクター |
|||
冠婚葬祭の代理出席 |
|||
イベント司会 |
「副業」と一言で言っても内訳は様々。アルバイト系の体力勝負のものから、ネットを駆使した在宅ワーク、本業の強みやスキルを活かした職人系、ビジネスとはちょっと離れたおもしろワークなど・・・。数ある副業の中からいくつか珍しいもの、おいしい仕事をピックアップしてみた。
【Pick up1】文章が得意な人はブログライターとして活躍するのはどうだろうか。
本格的なライター募集と比較して経験を問わないところが多く、気軽なタッチで文章を書いて400文字2000円が相場。一日5本書いたら1万円。週4回で4万円。年間でなんと48万円。十分なボーナスになるだろう。
【Pick up2】エンジニアの中で最近増殖しているのがソーシャルアプリ副業。
スキルがあって自分の技術でいろいろ遊んでみたいと思っているものの、会社の枠の中で、クライアントの望むものしか作れない・・・。そんなウズウズしたエンジニアたちがソーシャルアプリを制作しているという。
iPhoneアプリやmixiアプリなど誰でも公開でき、多くの人にアプローチできるため高度なスキルを要さなくても、アイデア次第で月間何万とダウンロードされる可能性を秘めている。とはいえ、ほとんどが無料アプリのため、お金を稼ぐことを主目的にしている方には向いていないかも・・・
【Pick up3】おもしろワークでは冠婚葬祭の代理出席なんてものも。
まさか、と思うかもしれないが、結婚式やお葬式に人数合わせのために知人のフリをして出席をするのだ。結婚式は2?3時間程度で1回に約5,000円。もちろんお料理や引き出物なども無料でいただけます。絶対に周囲にばれてはいけないというスリル感があり、刺激的ではあるものの、事前に新郎新婦のデータを頭に叩き込む必要があるためある種高度なスキルを要するといえるだろう。
代理出席を本業としている人は、司会・友人代表スピーチ・余興・受付・2次会幹事などあらゆるものをこなすそうだ・・・なんだか、幸せな結婚式のブラックな部分を見てしまった気がする。。
勝手に副業ランキング
副業の中でも特徴のある副業をピックアップして詳しく紹介。 初期費用、難易度、収入、所要時間の詳細のほか、どんな人が向いているかを紹介する。
隙間時間でできるNo.1
Google AdSense(グーグル・アドセンス)
グーグルが提供しているクリック保証(報酬)型のインターネット広告サービス。
ウェブページのコンテンツにあわせて表示されたインターネット広告がクリックされた回数に応じて報酬が支払われるシステム。個人でブログやホームページなど持っている人であれば登録さえすればOK。運用上の負担も少なく、放置していても収入を得られるため時間がない読者にはオススメだ。
登録と広告掲載可否の承認作業のみ。 | |
明確なテーマや一定のアクセス数などサイトが登録基準に載っていないと登録不可。 | |
他のクリック課金型のサービスと比較してアドセンスの報酬が割高のため人気を集めている。 |
手軽にはじめられるNo.1
せどり
聞きなれない方もいるかもしれないが、いわば古本の流通業。BOOKOFFなどの古本屋さんで安く古本を購入し、Amazonやネットオークションで高く売り、差額で儲けを得ることをいう。
古本の仕入れ、商品の出品、発送など時間も手間もかかるため空時間が多い人向けだが、土日をフル稼働させれば、なんと月収15万円くらいになるという。
気力・体力・時間を要するため比較的本業が忙しくない人でないとできないかも。 | |
資格も知識も必要ないが、ニーズが高い本を選定する眼が養われると収入も増える。 | |
手間がかかるだけあって高収入が見込める。中には月収40万円という人も・・・。 |
高収入を目指せるNo.1
ドロップシッピング
ドロップシッピングとは、いわばネット上の代理店。在庫を持たずに、卸値に自分の利益を上乗せした適正価格をつけ、商品に触れることなく、販売ができるシステムだ。自分のお店を持つためアフィリエイトよりもリスクが大きく、通常の小売店のような大量に仕入れて安く売る、ということができないため粗利益が低い。
しかしながら月収100万円も目指せるというハイリスクハイリターンな副業。知識をしっかり身につけてチャレンジするのがマスト!
発送業務はないが、ユーザー対応を全て受けるためそれなりに時間を要する。 | |
インターネット・小売の知識に加え、商人としてのセンスも問われる比較的高度な副業。 | |
知識や適正が問われる分、収入も大きい!適正価格や仕入れ、SEOなど工夫を重ねることが重要。 |
おもしろ副業No.1
覆面調査員
覆面調査員とは別称ミステリーショッパーとも呼ばれ、ユーザーを装って飲食店や美容院、エステ、スーパーなど店舗をチェックする調査員のこと。
お給料をもらいながらおいしいご飯を食べられたり、質の高いサービスを受けられてしまうのがこの仕事の醍醐味。ただ、提出するレポートの作成時間には1時間ほど要するため、拘束時間に対する報酬は決して高くはないといえるだろう。『昼間はしがないサラリーマン、アフター5は覆面調査員』そんなキャリアにもちょっと憧れてしまう。
店頭調査は場所や日時が指定されているため、縛りがあるが、出前調査は自分の空き時間にできるため便利。 | |
専門知識は必要ないが、文章やレポート作成が得意な人の方が続けられる仕事 | |
報酬というよりは謝礼、程度の金額。お金だけではない価値を感じられる人がやるべき |
副業の知らなきゃ損する落とし穴
副業をはじめたら忘れてはいけないのが確定申告!会社員は年間所得が20万円を超えたら(株なども含む)確定申告の義務があるため、うっかり忘れて脱税・・・なんてこともあるのでご注意を。
・そもそも確定申告とは・・・?
確定申告とは、1年間の所得を計算して、決められた期間内に申告・納税することを指す。会社員の場合、通常会社が行ってくれるため副業初心者の方は不慣れな部分があると思うが、必要経費の帳簿をつけておくなど、しっかり事前準備を整えて正しく納税しよう。
・ いつ、どうやって申告するの?
2月16日?3月15日まで
副業で得る収入は大きく分けて「給与所得」「雑所得」「事業所得」に分類される。副業で得る収入の多くが「雑所得」と呼ばれるものでアフィリエイトやモニターの収入がこれにあたる。本業の会社の源泉徴収票プラス雑所得の支払い調書が必要だ。
フリーランスや自営業など「事業所得」として収入を得ている人は「青色申告」または「白色申告」が必要なのをご存知だろうか。簡単に分類すると白色は簡単だけど、節税効果が薄いもの。青色は帳簿付けなど面倒な事務処理が多いものの、控除額が大きく、特典があるもの。事業規模や特性に応じて自分に合ったものを選択しよう。
・ 脱税をしたらどうなるの?
もちろんだが、罰金を取られる。それも相当な金額が持っていかれるのだ。2010年、政府は脱税罰則を29年ぶりに強化することを発表。最大懲役10年、罰金は1000万円にまで引き上げられた。ちょっとくらい・・・の気持ちで稼いだお金も全て無駄になってしまうことのないよう気をつけよう。
「知らなかった」は通用しませんぞ。
とまあ、ここまで説明したものの、最終的には副業をやるもやらぬも自分の選択!空き時間を活用してお小遣いを稼ぐことも、将来的に本業にしたいことを副業としてスタートすることもよいだろう。
お金を稼ぐ、という目的だけでなく「スキルアップ」を追求してほしい。