だまされてはいけない給与欄の“カラクリ”
求人原稿でまっさきに見てしまう「給与欄」。月給25万円以上ならありだけど、年俸制350万円はちょっと・・・・とついつい給与欄だけで線引きしていないだろうか?
給与欄とセットで見なければいけないのは「勤務地」!家賃8万円の東京で月給25万円より月給20万円でも家賃5万円で住めるところの方が物価も安くて豊かな暮らしができるもの。
東京の年収600万円と福岡の年収450万円、どっちが豊かな暮らしができると思うだろうか?年収にして150万円も開きがあるものの、福岡の家賃相場は3万円台に対して東京23区の家賃相場は7万円台。全国平均の物価水準を100とすると東京は108.5、福岡は98.6と10%ほど差があるので年間消費額に大きな開きが出る。
物価指数のみならず、地域性も大きく影響する。例えば、ちょっと頑張って東京・世田谷のマンションに引っ越しをしたら家賃が高いのみならず、管理費が高い、周辺に住む小学生は私立校ばかりで教育費もやたらかかる。習い事の平均数は5つなど、良い高校、良い大学・・・と、どんどんお金がかかるのだ。
つまり、単純に給与欄だけで一喜一憂してはならない。では、どの地域でどのくらいの給与ならば本当にゆとりのあるリッチライフを送れるのだろう・・・?
そんな疑問から全国主要都市の平均年収と物価指数などを調査。転職活動におけるひとつの指標としてみてはいかがだろうか。
ひと目でわかる全国都市別お金と仕事の地域格差
【格差ポイント1 家賃相場】
やはり予想通り全ての指標においてTOPを走るのは東京。平均年収は高いが物価指数も家賃相場もかなり高い。特に家賃の差は地方の倍以上の金額でしかも狭い・・・というのが現状だ。
ちなみに、福岡出身の編集部Mは現在の家賃の半額で2倍の広さの部屋に住んでいたという。
同じ日本でもこんなに違うものなのか・・・。
【格差ポイント2 求人倍率】
求人事情において地方は混戦の極み。景気回復の兆しが見えるようなニュースがちらつくものの、求人市場は全国的にまだまだ冷え込んでいるようだ。しかし、こんなご時世ながら募集している企業は景気に左右されにくい強い企業といえる。今ある求人情報をチェックして、伸びている会社へ思い切って転職という人も多い。
【格差ポイント3 貯金】
おもしろいデータが出たのは一人当たりの貯金額。物価指数が高いものの、平均年収よりも多く貯金ができている東京・大阪。物価が高いからこそお得な買い物をしたり、お金を増やすことが上手な人も多いのかも。
type厳選!豊かな暮らしができるリッチ度ランキング
じゃあどこが一番リッチライフを送れるのか・・・?平均年収と物価指数を元にtype編集部の独自調査と独断と偏見も交えながらランキングしてみた!
☆第一位は愛知県!
平均年収は537.05万円と大阪を上回る所得ながら、物価指数は全国10位とやや低め。有効求人倍率も全国の中では比較的高く、リッチな暮らしを送れる可能性が高いといえる。メーカー系の求人が徐々に復活してきているので今後また盛り上がる兆しもちらほら。
☆第二位は福岡県!
平均年収に対して物価指数や家賃相場がとても安い。福岡市内は商業施設も多く、地方都市といえどもおいしいご飯・お酒・買い物・遊びには十分事足りる。東京までのアクセスも飛行機で1時間半程度。主要都市から空港までのアクセスの便利さも地元の人には人気のようだ。
☆第三位は沖縄県!
全ての指標において最も低い水準をたたき出しているものの、物価も格段に安いため支出を大きく抑えられている。何より、リゾート生活を格安家賃で得られるというのも魅力のひとつ。海を見て、おいしいご飯を食べて、ゆったりとした時間の中で過ごしたい・・・と移住希望の人も増加中。
ランキング上位は東京を押しのけて地方3強がランクイン!食べ物がおいしい北海道も捨てがたかったのだが、お金のゆとり/暮らしやすさ/精神的な充実度を考えると上記のようなランキングになった。
一位の愛知は派手な挙式や結納が有名だが、地域性として小銭をケチり、派手に大金を使う傾向があるようだ。350円のドリンク代だけでトースト&玉子がついてくるボリューム満点のモーニングセットなど、小額でおなかいっぱいになれるメニューもたくさん。
お得もリッチも大好きな愛知ならば真のリッチライフが送れるかも・・・?
いかがだろうか。東京は高所得者が多く平均が底上げされているが、2000万円プレーヤーもいれば年収200万円台の人もいるほど年収格差も大きい。東京で一握りの成功者を目指すよりも、地方都市で悠々自適なリッチライフを送るほうが断然お得!typeは幅広い地域に目を向けた転職活動をオススメします!2010年春、新たな季節を目前に新天地でキャリアをスタートしてみてはいかがだろうか。