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相手のやる気を左右するGOODなセリフ・BADなセリフ - ビジネスメモ。3分リーディング

2012年9月23日

ビジネス 職場

相手のやる気を左右するGOODなセリフ・BADなセリフ

ふとした一言で、相手のやる気は劇的に変化します。言葉が人の心理にどのような影響を与えるのでしょうか?よくあるビジネスシーン別に、コミュニケーションの本質を学びましょう。
相手のやる気を左右するGOODなセリフ・BADなセリフ

[ビジネスシーン:1]
大事な社内会議に遅刻をしてきた部下を叱る


a 「どうすれば遅刻せずに済んだと思う?」
b 「なぜ君は遅刻したんだ?」

<< 解説 >> 

GOOD!

 a 「どうすれば遅刻せずに済んだと思う?」

質問は相手の意識の方向を決定します。「なぜ君は遅刻したんだ?」と質問すると、失敗の原因に焦点が当たり、否定的な答えしか導くことが出来ず相手の気持ちも暗くなってしまいます。しかし、「どうすれば遅刻せずに済んだと思う?」と質問すれば、うまくいくための改善策に焦点が当たり、前向きな気持ちで問題解決に取り組むことが出来ます。


[ビジネスシーン:2]
外部の協力者に仕事を依頼したが、難しいから無理だと断られた。それでも何とかやってほしい


a 「特に難しいところはどこでしょうか?」
b 「そこを何とかお願いしますよ」

<< 解説 >> 

GOOD!

 a 「特に難しいところはどこでしょうか?」

人は、1つ難しいことがあると全てが難しいと錯覚してしまう傾向があります。このような難点を思考全体に広げてしまわないよう、難しいところと容易なところを切り分けることが重要になります。また、人は強制されることを嫌います。自発的にやろうと思わせる質問を投げかけることも相手をやる気にさせる上で重要です。


[ビジネスシーン:3]
つたない提案をしてきた顧客に対して、より良いソリューションを提案したい


a 「いいですね。しかし、これだと○○の問題が発生します。なのでこちらの案のほうが良いでしょう」
b 「おっしゃるとおり、この部分は非常に良いかと思います。さらに○○すればより良くなりますね」

<< 解説 >> 

GOOD!

 b 「おっしゃるとおり、この部分は非常に良いかと思います。さらに○○すればより良くなりますね」

伝えるセリフには表と裏が混在します。相手と良い関係を維持するために、良い部分は褒め、改善してほしい部分はさりげなく伝えることが重要です。また、否定語は使わないほうが得策です。相手の意見を尊重しても、その後に「しかし」を使って自分の意見を述べると、相手に「結局それが言いたかったのか」と感じさせてしまいます。


[ビジネスシーン:4]
社員を集め、新商品の勉強会をしているが全く聞く耳を持たない


a 「正直勉強会は楽しくないですよね、私もそう思います」
b 「これは大事な説明なので必ず集中して聞いてください」

<< 解説 >> 

GOOD!

 a 「正直勉強会は楽しくないですよね、私もそう思います」

勉強会と聞くと、多くの人が「堅苦しい」や「退屈」など否定的なイメージを持ちます。そのような否定的な先入観を取り払うために、聞く側との温度をあわせ、そこからいつもの勉強会とは一味違うと思わせることが重要です。このように勉強会をプラスのイメージに転換してから勉強会を始めると、最後まで集中して聞いてもらいやすくなります。


[ビジネスシーン:5]
一生懸命仕事をしていたが、結果が伴わなかった部下に一言


a 「なぜうまくいかなかったんだ?」
b 「何がそうさせたの?どのようにすればうまくいった?」

<< 解説 >> 

GOOD!

 b 「何がそうさせたの?どのようにすればうまくいった?」

言葉には、相手の表面的な意識に届く言葉と深い部分に影響を与える言葉があります。「なぜ」から始まる質問は、人の価値観に影響を与えるため、部下はアイデンティティーに近い部分を詰問されていると感じてしまいます。そのため、人を叱るときは「どのように」や「何が」など、能力や行動を問う質問が効果的です。


[ビジネスシーン:6]
想像以上の仕事をしてくれた外部の協力者に一言


a 「ありがとうございます。次はこの仕事をお願いします」
b 「あなたならやってくれると思っていましたよ。成功のコツは何ですか?」

<< 解説 >> 

GOOD!

 b 「あなたならやってくれると思っていましたよ。成功のコツは何ですか?」

人には、本能的に認められたい、一目置かれたいという承認欲求があります。そのため、良い仕事をしてもらった場合は、さっさと話を切り替えるのではなく、しっかりと承認することが重要です。そうすることによって信頼関係がよりいっそう強くなり、次も良い仕事をして結果を出そうという気持ちになってくれます。


[ビジネスシーン:7]
いつもモチベーションが低くダラダラ仕事をしている部下に、全力で仕事に取り組んでほしいと伝えたい


a 「この仕事をすることによって、あなたや組織によって○○のメリットがあるんだよ」
b 「とにかく気持ちで頑張れ」

<< 解説 >> 

GOOD!

 a 「この仕事をすることによって、あなたや組織によって○○のメリットがあるんだよ」

上司から依頼されたからという理由だけで仕事をしていると、それを終えることが目的となり、ただの作業になってしまいがちです。しかし、それを何のためにやっているのか、組織や自分にとってどのようなメリットがあるのかが明確になると、やる気は高まります。なるべく全体像やメリットをイメージさせることを心がけましょう。




※ビジネススタイルおよび職場環境によっては、これらが最善策と一致しない場合もございます。本コンテンツはあくまで参考のひとつとしてお考えください


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