スキルアップ Vol.133

「営業の合間にスイーツどうよ!?」スイーツ真壁が惚れこんだ都内最強のかき氷【ザ・営業食】

そのネタいただきます!
ザ・営業食
営業マンたるもの、ランチをただのエナジーチャージで終わらせるなんてもったいない! 空腹を満たすと共に、アイスブレイクや飲み会で使える“ネタ”も仕込むべし。

スイーツ男子のパイオニア降臨!

突然だが“スイーツ男子”なる言葉をご存じだろうか。“甘いもの大好き!”という最近増加中の甘党男子のことである。流行りものは押さえておくのが営業マンの掟。

早速、スイーツ男子になるべく、流行りのスイーツをリサーチ! といきたいところだが、正直、その手の店って男性一人では入りにくい。どこか良い店はないだろうか……。

そんな迷える営業マンの悩みに応えてくれるスイーツ男子代表がいた! 今回は【ザ・営業食】特別企画として、真壁刀義選手おススメの、夏にぴったりのスイーツを紹介する。

新日本プロレス  真壁刀義/まかべ・とうぎ

新日本プロレス
真壁刀義/まかべ・とうぎ

第54代IWGPヘビー級チャンピオン。2015年7月20日、札幌より開幕する真夏の最強王座決定戦『G1 クライマックス25』にも出場する強面レスラーとして活躍する一方、“スイーツ真壁”として公式ブログ『スイーツ真壁の甘ったれんじゃねぇ!』 では、日々食べたスイーツを紹介している。また、日本テレビ情報番組『スッキリ!!』にてスイーツのレポートも担当し、そのレポートを書籍にまとめた『スイーツ真壁のうまいッス!! ~プロレスラー真壁刀義が挑んだ噂のスイーツ158~』(KADOKAWA)を発売するなど、まさにスイーツ男子の先駆けである

というわけで早速、この夏にぴったりなひんやりスイーツの店を真壁選手、いや、スイーツ真壁に教えていただくことにした!

「夏にぴったりのスイーツだと!? ならばここだ。ここなら間違いねぇ!」

力強く宣言したスイーツ真壁に連れられて訪れたのは、三軒茶屋にある『和kitchen かんな』。下町の風情を持ちながら、都会的な雰囲気も感じる人気の街・三軒茶屋で味わう、とっておきのスイーツ……。って、え? “和kitchen”って、和食の店!?

「そうだ! ここは、スイーツだけでなく、うまい和食メニューも楽しめるんだ。ここなら、営業の途中に立ち寄って、ランチついでにスイーツも堪能できるだろ!?」

なるほど、確かに内観も男性一人で入れる雰囲気だ。和食店のスイーツ、その正体に大いに期待しつつ、早速注文だ!

天然の氷だから実現できた、ふわりと消える魔法の食感

「ここのかき氷は本当うまい! 店のご主人は、腕のある和食の料理人だ。そのこだわりが詰まってるんだから、すごいに決まってるだろ!」と熱く語るスイーツ真壁によると、『和kitchen かんな』は、“かき氷がおいしい和食屋”として知られる名店とのこと。

なんと、天然氷を使ったかき氷を年中無休で提供しているそうで、驚くべきはその種類の豊富さだ。ざっと20種類ほどあろうかというメニューには、『みたらし牛乳』『いちごヨーグルト』『ティラミス』など、見慣れないメニュー名が並ぶ。せっかくなので、今回はスイーツ真壁おススメのかき氷を腹いっぱい堪能することにしよう。

まず、運ばれてきたかき氷は、定番の人気商品『いちご』850円。日光は松月の天然氷を使用したかき氷で、そのフワフワした食感が魅力だ。

「口へ入れた瞬間に溶けてなくなるこの食感、他にはねえよ。ソースだってすごい。イチゴをジャムのように煮詰めたソースと、果肉の食感が残るソースの2段構えになっているからな。とにかく丁寧に作ってあるんだよ」

そう言って、かき氷を口に含んだスイーツ真壁の顔面はたちまち崩壊。幸せそうな笑みが一杯に広がる。どうやら、われわれが普段食べるかき氷とはひと味もふた味も違うようだ。

続いて運ばれてきたのは、夏限定の『長野のあんずヨーグルト 小サイズ』850円だ。
見た目にかわいいメニューだが、スイーツ真壁の手に掛れば、

これが……

こうなるッ☆!!

メニューが運ばれるなり、すぐさま喰らいつくスイーツ真壁!
「旨ぁーーーーーーーーぃッ☆↑↑」と大興奮。

「どちらかと言えば俺さまはヨーグルト派だ。濃厚でうまい。いや、待てよ、……あんずも良いな。おいっ、どっちもうめぇじゃねえか! 酸味が爽やかで夏っぽくて最高だ!」

確かに、夏限定メニューだけあって、暑さを忘れさせる爽快な味わいだ。しかし、こんなにおいしいかき氷、一体どうやって作っているのだろう……?

溶けていく天然氷と濃厚ソースの最強タッグ!

スイーツ真壁が実力No.1と評する『和kitchen かんな』のかき氷。そのおいしさの秘密を店主の田中完児さんに伺った。

スイーツ真壁「気になるのはやっぱりこの天然氷なわけよ。なぜこんな食感になるんだ?」

田中さん「一般的な氷は、48時間かけて12~13センチの厚さに凍らせます。しかし、天然氷は2~3週間かけてじっくり凍らせるため通常より固い氷となり、より薄く氷をカットできるので、独特のフワフワした食感が実現できます」

スイーツ真壁「なるほどな! しかし、わざわざ日光から取り寄せるなんて、こだわりがハンパじゃない。『あんずヨーグルト』もうまかった。あれは、氷が溶けることを考えて、ソースを濃厚に作ってあると見たが?」

田中さん「そのとおりです! 溶けた氷とソースが口の中で丁度良いバランスになるよう、ソースの濃さを調整しています。それに、果物を使う場合は甘さに個体差が生じるので、ひとつずつ糖度計を使って調整し、常においしいかき氷が食べられるようにしています」

スイーツ真壁「げえっ、どんだけ計算してんだ! これだけ腕のある料理人が作っているかき氷なんて、他にねぇな! ほんとにうまかった!」

店主「ありがとうございます。『長野のあんずヨーグルト 小サイズ』は、もともと人気のあった『あんず』と『ヨーグルト』をハーフ&ハーフにして、一度で二度楽しめるメニューです。味を変えながら楽しんだり、混ぜてもおいしいですよ」

かき氷で「和食の楽しさ」を知ってほしい

2品を完食後、「かき氷のラインナップは全部気になるな」とメニューを眺めるスイーツ真壁。この日、3品目となる『あずきマスカルポーネ(きなこ練乳)』800円をオーダーした。

「3つくらい平気平気。それにしてもマスカルポーネだぜ。信じられるか? かき氷にチーズ、聞いたことないだろ?」

和と洋を組み合わせた新しい味わいとして考案されたこのメニュー。ソースに少量の塩を加え小豆の甘みを引き出しつつ、「きなこ練乳」を加え程よい甘さを醸成している。

この計算され尽くしたメニューを手掛ける店主の田中さん。もともと祐天寺エリアで、1日3組限定で1組20000円~、という高級和食店を営んでいた職人さんだ。

しかし、和食文化にも新たな変化が求められていると感じ「若い人にもっと和食を楽しむ機会をつくりたい」と考えこの店をスタートさせた。そのため、かき氷に対する強いこだわりは「和食の楽しさを知る入口にしてもらいたい」という田中さんの気持ちの表れでもある。

和食の店であり、かき氷の店でもある。そんな不思議な魅力を持った『和kitchen かんな』。スイーツ男子の道としては、上出来過ぎる第一歩を踏み出すことができたに違いない!

「子どもの頃は、お祭りの時に食べるかき氷が一番だと思ってたけどよ。この店のかき氷を食べた時、俺さまの中の常識が覆ったんだ! お前ら、一度は食ってみろよな!」

【今回のお店】
・店名:和kitchen かんな
・住所:東京都世田谷区下馬2-43-11 2F
・電話番号:03(6453)2737
・営業時間: [かき氷]11:00~23:00(LO21:30)、[おさかなランチ]11:00~14:30 [おまかせディナー]17:00~23:00(LO21:30)
水曜12:00~19:00(LO18:00)
・定休日:無 ※水曜はかき氷メニューのみ
・アクセス:東急田園都市線三軒茶屋駅より徒歩12分
・お店のHP:http://kanna.launchrock.com/

取材・文/questroom inc.、井上晶夫 撮影/柴田ひろあき


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