Vol.220

創業66年、日本最古の本格インド料理店! ナイスな店主G.M.ナイルさんのトークと共に味わう極上カレーランチ【ザ・営業食】

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そのネタいただきます!
ザ・営業食
営業マンたるもの、ランチをただのエナジーチャージで終わらせるなんてもったいない! 空腹を満たすと共に、アイスブレイクや飲み会で使える“ネタ”も仕込むべし。

日本で本格カレーが味わえるのはインド独立運動がきっかけ!?

どんなジャンルであってもパイオニアというのは尊敬に値する。なにしろ道なき道を、勇気を持って切り開いたわけだし、彼らがいなければ今の世の中はつくられていない。

風が冷たくなってきたこの時期。体が温まるカレーが食べたいとやってきたのは東銀座にある『ナイルレストラン』。こちらは、日本初の本格インド料理店で、国内でもっとも古い歴史を持つインド料理店と言える老舗だ。

インド料理やインドカレーが、今のように楽しめるきっかけとなった店でもあり、まさにインド料理の聖地。カレー好きは足を向けて寝ることができない店……というのは、少々言い過ぎだろうか!?

『ナイルレストラン』がオープンしたのは1949年、つまり、日本におけるインド料理店の歴史は今から66年前に始まるのだが、やはり気になるのは、「なぜ“前例のない店”を開こうと思ったのか」ということだ。

豪快なマシンガン・トークとド派手なオーダーメード・シャツがトレードマークである2代目店主、G.M.ナイルさんは、レストラン開設の歴史を振り返りながら話してくれた。

「レストランを開いたのは私の父、A.M.ナイルです。父は1928年、留学のために日本にやってきました。当時、インドはイギリス領で、インド人が留学できるような状況ではありませんが、それでも留学したのは、父がインド独立のための政治活動をしていたからです。インドにいては危ないという状況になり、当時、日露戦争でロシア帝国に勝利した日本へ行くことにしました。日本でなら生き延びられると考えたのでしょう」

その後、先代のA.M.ナイルさんは日本でも政治活動を展開するものの、1946年にインドがイギリスからの独立を果たした後は、次第に政治的使命も弱まり、『ナイルレストラン』開業に向けての歩みが始まったそうだ。

そんな歴史を知りながら、店を訪ねるのは感慨もひとしお。食べる料理にも歴史の重みを感じることだろう。

深みある味わいの秘訣はしっかりとルー・ライス・具材を混ぜること

着席し、メニューを眺めると「チキンマサラ」1450円、「カバーブ」1200円、「インド風野菜料理」1250円など、気になる料理が並んでいる。どれにしようか迷っていると……。

「おすすめは『ムルギーランチ』で、ムルギとは鶏肉のことです。ここに来たら、『ムルギーランチ』を食べなくちゃ。じゃあ、これでいいね?」と、店主のG.M.ナイルさん。気付けば、「あっ、はい。それで」と反射的に返事していた……。

ということで、おすすめの「ムルギーランチ」1500円を注文。少し待つと、早速シルバーのプレートが運ばれてきた。そして、それがテーブルに置かれるやいなや、「じゃあ、全部混ぜますよ~」と、混ぜ始めようとするG.M.ナイルさん。

急な展開に戸惑う筆者を見て、「『ムルギーランチ』は、しっかり混ぜてから食べてください。混ぜると味の層ができておいしくなるの。これ父が考えたやり方なんですけど、混ざって渾然一体となった方が味に深みが出るんです」とのアドバイスが。なるほど、では、お任せいたします!

プレートの上で一体となっていく、黄金色に輝くターメリックライス、ボリュームたっぷりの骨付きもも肉、添えられたポテトとキャベツ、そしてスパイシーな香りが立ち上るルー。そしてまんべんなく混ぜられた「ムルギーランチ」が完成! 早速頂いてみた。

ひと口味わうと、しっかり混ぜただけあって複雑な味わいが口の中に広がる。ルーはポテトやキャベツと言った野菜と混ざり合い、スパイスの辛さの中に甘味を感じる。口当たりにはしっとりとした独特の重みがある。そのためルーとターメリックライスがしっかりと絡み合い、早くもスプーンが止まらない。チキンも柔らかくて絶品だ。スパイシーな味付けが旨みを引き立てている。なるほど、名物として人気が衰えないのも納得だ。本当にうまい!

信念を変えないからこそ良質な素材にこだわる

この「ムルギーランチ」の特徴を、G.M.ナイルさんに尋ねると、ルー、骨付きチキン、ターメリックライスなど、素材それぞれに対する3つのこだわりがあるとのこと。

1.スパイシーなルーは毎朝仕込む


こちらでは、ルーを寝かせて提供するようなことはしない。ルーには、バランスを考え抜いた6種類のスパイスを使い毎日作る。これは、できたてのおいしいルーを味わってほしいからとのこと。

2.柔らかい骨付きチキン

大ぶりな骨付きもも肉は、長年付き合いのある肉屋から仕入れたもの。岩手県産の鶏を、タマネギとスパイスを入れたスープで煮込んでいる。

3.パラリとしたターメリックライス

お米は、岩手県にある『ナイルレストラン』が所有する田んぼから収穫されたものを使用。
極力農薬は使わない方針で生産を行っている。

「『ムルギーランチ』は、創業以来ずっと提供しているうちの看板メニューです。ちなみに、名前に“ランチ”とついているけれど、夜も注文できますよ(笑)」

夜も注文できるのであれば、料理の名前を変えた方がいいのでは!? と、つい思ってしまいそうだが、実はここにG.M.ナイルさんの経営哲学が込められている。

「私が店を続ける中で、とても大切にしていることが“初志貫徹”。『ナイルレストラン』が付き合っている業者は、先代の頃からずっと関係があるところばかりです。肉屋さんも酒屋さんも、クリーニング屋さんもそう。付き合いが長く信頼関係があれば、うちの店に品質の良くないものを入れられないでしょ。良い材料・良いお客さん・良い店。この三位一体こそが『ナイルレストラン』の特徴ですね」

『ナイルレストラン』のビールはサッポロ、日本酒は白鶴。これらは決めたことだから、初志貫徹で守り続ける。だからこの店がこの店としてあり続けるのだと言う。

変わりゆく銀座で
『ナイルレストラン』は変わらない

子供の頃から店を訪れていたG.M.ナイルさん。銀座の街が変わっていく様子を、肌で感じながら育った、まさに銀座の生き字引といった存在だ。

「僕が子どもだったころは、昭和通りの真ん中に畑がありましたね。今の光景からは想像できないですよね。あと、勝鬨橋付近から月島に渡るための船が出ていたのを覚えていますね。切符は片道5円くらいだったはずです(笑)」

『ナイルレストラン』は、元祖インド料理の店であり、人気店ではあるものの、店舗数を増やしていない。「ムルギーランチ」が食べたければここに出向くしかないのだ。

「他店舗経営もやりたくないんです。店を広げたら、私の目が行き届かなくなってしまいますから。お客さんにきちんとしたものを提供できないのであれば、2店舗目を開く必要はありません。自信のない料理を出すなんてできませんから」

何十年という歴史の中、店のオーナーが代替わりしてもぶれない経営哲学。『ナイルレストラン』の料理からは、道を切り開いてきた先人たちの「揺るぎない強い意思」も味わえるだろう。

【今回のお店】
・店名:ナイルレストラン
・住所:東京都中央区銀座4-10-7
・電話番号:03(3541)8246
・営業時間:11:30~21:30、日曜・祝日11:30~20:30
・定休日:火曜日
・アクセス:都営地下鉄東銀座駅より徒歩約1分
・HP:http://www.ginza-nair.co.jp/

取材・文/questroom inc.、井上晶夫 撮影/柴田ひろあき

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