Vol.485

「営業セミナー」に参加して売上アップさせるには? 営業部女子課・太田彩子さんに聞いてみた

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売り上げ向上を目的に、営業向けセミナーへの参加を考える若手営業マンは多くいるだろう。一方で、セミナーにはさまざまな種類・質のものが混在しているため、「参加しても、自分が成長している気がしない」、「なんだかボンヤリ時間が過ぎた」という人も少なくない。そこで今回は、営業人材育成の専門家である太田彩子さんに、「セミナー受講を効果的にする極意」を営業セミナー初心者向けに伝授してもらった。

一般社団法人 営業部女子課の会 代表理事 株式会社ベレフェクト代表取締役 太田 彩子さん

一般社団法人 営業部女子課の会 代表理事 株式会社ベレフェクト代表取締役 太田 彩子さん

リクルートの営業職として活躍後、2006年株式会社ベレフェクト設立。主に「女性の営業職」の人材育成、キャリア開発に携わる。09年より、日本最大級の営業女性コミュニティ『営業部女子課』を主宰。代表著書に『売れる女性の営業力』(日本実業出版社)、『1億売るオンナの8つの習慣』(かんき出版)、『営業女子 働き方の基本がわかる教科書』(プレジデント社)などがある

セミナー受講は「専門家のコーチに正しいフォームを習うこと」に似ている

そもそも、お金を払ってまでセミナーを受講することに意味があるの? と懐疑的な若手営業マンもいるだろう。しかし太田さんはセミナーに参加する意義を次のように語る。

「スポーツに置き換えれば分かりやすいと思いますが、営業も我流でやっているだけでは伸び率には限界がありますよね。セミナーに参加することは、いわば専門家のコーチから正しいフォームを習うということ。それによって、より自分の営業力を伸ばしていくことができます」

また、いくら基礎を身に付けても、同じことを続けるだけではモチベーションが落ちてしまう。そんな時、セミナーに参加すれば、2つの刺激を受けることができるという。

「セミナーでは、新しいスキルを学ぶだけでなく、他の参加者からも刺激を受けることができます。高い意識を持つ営業職の発言を聞くことができますし、並んで受講する緊張感を味わうだけでもモチベーションアップにつながります。さらに、セミナー受講後は、学んだことを実践するという面白さがあるのです」

自分の課題を探すことが、成長できるセミナーを見分ける第一歩

とはいえ、営業力アップのためにセミナーを受講しようと思っても、「そもそも、どんな内容のものを選べばいいのか分からない」という若手営業マンは多いだろう。太田さんによれば、「受講前の段階で、自分に合った課題を把握することが大事」という。

「まず、自分が学びたいことについて、課題意識を持つことが重要です。それを念頭に置いて講座の下調べをし、ピンとくるテーマのものを探すこと。自分では分からない場合には、上司や先輩に『自分に足りないものは何か?』、『どこを強化すべきか』を聞くといいでしょう。特に若手営業マンに人気があるのは、コミュニケーションに関連する講座ですね。お客さまはもちろん、上司との関係づくりや社内調整の進め方に悩む人は少なくありませんし、伝え方やプレゼンテーション、交渉術など、明日からすぐに使える内容が多いことも魅力のようです」

学びたいことが決まれば、Googleで検索してみたり、Peatixのようなイベント告知サイトを見たり、気になる著名人やビジネスマンのSNSをフォローしてみるなどしてセミナーを探してみるといいだろう。

セミナー申し込み後に何もしないのはもったいない!自分の中の「問い」を整理すべし

受講の申し込みをした後、当日を迎えるのを待つだけでは、その効果を存分に享受することはできない。セミナーは「受ける前の下準備」で勝負が決まるのだそう。

「事前に下準備をしておくことで、吸収力も気付きも倍増します。最低限でも『そこで何を学ぶのか』を知るために、カリキュラムに目を通しておくべきですね。そして、自分なりにそこで聞きたい、知りたいと思ったことについて『問い』を持つこと。さらに、その『問い』を解決できるような質問も用意した上で当日を迎えれば、セミナーを受講する目的がより明確になります」

自分の中で参加する目的を明確にすれば、得られるものも大きく変わってくるのだ。太田さんいわく、「目標を見据えた上での目的を持つことが大事」だという。

「短期的な目標なら、『お客さまとの雑談が上手にできるようになりたい』などでもいいですし、長期の目標なら『トップセールスになりたい』など、より大きなものがいいですね。セミナー参加のモチベーションをより高めるためには、達成したい、クリアしたいという目標が必要です」

さらに、機会があれば周囲にも「セミナーを受講する」という宣言をすれば、「受講の効果はより高まるのではないか」と太田さんは語る。

「周囲の同僚や上司に宣言することで、より受講が楽しみになりますし、『言った手前、何か得るものがないとまずい』という緊張感も生まれます。また、登壇する講師の書籍を事前に読んだり、情報収集しておくこともお勧めします。セミナーは、直接専門家に自分の弱点や疑問を聞くことができる機会でもありますから。下準備をしっかりするほど得るものは大きいですよ」

セミナーで最も大事なのは、アフターの行動だ

セミナー受講の当日は、講師の話す内容を自分の仕事に置き換えることがポイントだ。

「自分の仕事内容や課題に当てはめて、『翻訳』することを意識してください。気になることはどんどんメモを取りましょう。また、他の参加者の意見などにも耳を傾けることで、異なる視点を学ぶことができます。機会があれば、多くの参加者と交流してそれぞれの意見を聞いてみるといいでしょう」

太田さんは、セミナー受講において、最も重要なのは「アフターの行動に結びつけること」だと話す。

「受講しただけで満足せず、実践し、それを続けていくことが最も大事です。100人の参加者がいれば、10人は実践しますが、続けていけるのはほんの数人のみと言われています。現場に戻ってから、1つでもいいから気になったことはすぐに行動に移しましょう。途中でやめず、続けていくことで必ず成果は出るはずです。逆に言えば、そこまでやって成果を出して、初めて投資回収できるのです」

セミナーに参加することは、自分自身の成長はもちろん、お客さまの満足度の向上、会社への利益還元という点においても大きな意義がある。

「人の成長には学びが必要であり、営業パーソンも新たなインプットを続け、自分自身に栄養を与えていくこと。インプットを続け、実行する手段が増えれば増えるほど、多様な提案ができるようになります。自分自身の価値を高め、同時に周囲にも役に立つ存在になる。そのような意識でぜひ役立ててほしいと思います」

取材・文/上野真理子

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