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スマホ連動、クラウドソーシング、データ・サイエンティストetc…2013年PVランキングで今年のトレンドを振り返る

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From 123Year

2013年もあと1日。今年もさまざまなテクノロジーサービスが生まれ、成長し、消えていった。

では、それらを創り出すエンジニアにとっては、どんな1年だったのだろう。エンジニアのシゴト人生を考える弊誌の2013年PVランキングを振り返りながら、世相をまとめてみた。

2013年、最もPVを稼いだ記事ランキング

【1位】
日米で半年ニートをするまで気付かなかった、「お金・理念・コード」より大切なこと【連載:上杉周作⑤】

今年1月に掲載した上杉周作氏の連載(現在は休止中)が、最もPVを集めた。現在は米のEdTechベンチャーEdSurgeに勤める上杉氏が、Quoraを辞めてから転職するまでの半年間で感じたことをまとめた良文だ。

エンジニアとして成長していくためには、「“有り金”より“甘さ”」、「“理念”より“理念的”」、「“コード”より“コンテンツ”」を意識しておくべきという同氏の持論に共感する人が多かったのだろう。

【2位】
現役大学生ら3人が開発した、「普通の家電」をスマート家電にするデバイス『Pluto』がすごい【連載:NEOジェネ!】

2位は、2月に掲載したこの記事。スマートフォンと連携して、既存の家電製品をスマート家電に変える『Pluto』のインタビューだ。2013年はこのサービスのように、「スマホとリアル」をつなげるサービスが多数生まれた年だった。

2014年はウエアラブル・コンピュータ普及の年と期待されていることもあり、今後もさまざまな形でリアルとネットを融合させるサービスが出てくるだろう。

【3位】
エンジニアが作るネットサービスのアイデアがしょぼいワケ【連載:えふしん】

弊誌連載陣のえふしん氏による7月の寄稿が3位。技術という「制約」の中で物事を考えることのリスクをまとめたこの記事は、エンジニアが普遍的に抱えがちな課題を端的に示している。

冒頭にある漫画家の浦沢直樹氏の言葉のように、2014年は弊誌も「自分が考えている時に、自分がやろうとすることにリミットをかけないこと」を大事にしたい。

【4位】
《実験企画》話題のクラウドソーシングは1カ月でどれくらい稼げるのか?~『CrowdWorks』を使って案件獲得に挑戦!

この記事は2012年11月に掲載したものだが、検索経由の流入多数で2013年の第4位に。検索は、主にTV番組でクラウドソーシング関連の特集が組まれた時に急増していた。その回数がいかに多かったが、この記事の順位で読み取れるだろう。

メディアも注目する「新しい働き方」が、2014年以降、どれだけ一般社会に浸透していくか引き続き目が離せない。

【5位】
ワタミとパナソニックを例に考える、ブラック企業とは何なのか【連載:村上福之】

世間で大きな話題となった「ブラック企業」ネタで寄稿してくれた村上福之氏の連載(6月掲載)が5位。はてブ数を見てもらうと分かるが、この記事は掲載直後は爆発的にPVを集めなかったものの、弊誌が記事提供をするYahoo!ニュースの「関連記事リンク」から多くの流入があった。

「宗教的企業」の良しあしについては、エンジニアのみならずたくさんの人の興味をそそるネタだったといえる。

【6位】
Windows XPのサポートが終わったら、Microsoftも終わるんじゃないだろうか【連載:村上福之】

同じく村上福之氏の連載(4月掲載)が6位にエントリー。Win XPのサポート終了は、2013年の大きなニュースの一つだった。

バルマーCEOの退任が決まり、次期CEOが誰になるのかも注目を集めているが、B2B領域では圧倒的なシェア率を誇るWindowsが今後どうなっていくのか興味深いところだ。

【7位】
ビッグデータ時代の注目職種「データ・サイエンティスト」の第一人者がNYで学んだ、適者生存の極意【連載:匠たちの視点-工藤卓哉】

7位はもはやバズワードと化したビッグデータを駆使して各種ソリューションを生み出すデータ・サイエンティストの記事がランクイン。エンジニアからすれば、そもそもデータアナリストとはどんな仕事で、何の知識を持っていればなれる職業なのか気になるところだったのだろう。

コンサルタントとしてキャリアを始めた工藤氏が、米留学を経てニューヨーク市の統計ディレクターに就いて学んだことは、「唯一生き残るのは、変化できる者である」という普遍の定理。どんなエンジニアのキャリアにおいても同じことがいえる。

【8位】
世界に衝撃を与えたPerfumeのカンヌパフォーマンス、その舞台裏に迫る – ライゾマ・真鍋大度氏、石橋素氏に聞いた

2013年6月21日に開催されたカンヌ国際クリエイティビティ・フェスティバルで、日本人アーティストとして初のパフォーマンスを披露したPerfume。このステージ演出を担ったライゾマティクスへのインタビューが8位に入った。

Perfumeの人気の高さもこの順位に表れているが、TBS系「情熱大陸」でも取り上げられた真鍋大度氏の仕事ぶりは、「POPカルチャー×テクノロジー」の最新潮流を具現化したもの。プログラマーの力が、多方面で必要不可欠なものになっているトレンドの象徴ともいえるだろう。

【9位】
SIとは違う“新しい受託開発”で急成長するトライフォート「僕らは4つの業界常識をくつがえす」

「モバイル×ソーシャル」に特化した受託開発企業として急成長しているトライフォートの記事が9位に。

受託開発のあり方が変わり、SIerにも変化が求められているという記事は昨年、一昨年も多々作ってきたが、トライフォートの記事がTOP10に入ったのは、その変化を「どう形にするか」まで落とし込んだ開発スタイルに脚光が集まったからと推察される。

【10位】
「戦力外社員こそ奇跡のWebサービスを作る」ドワンゴ川上量生氏が語る、未来のネット企業のあり方

最後は、今年11月末の掲載にもかかわらず年間TOP10に入ったドワンゴ川上量生氏へのロングインタビュー。今年は「新卒採用に受験料導入」のニュースでも話題を集めたドワンゴが、どうやって現在のユニークな立ち位置を手に入れることになったのかが分かる内容となっている。

「自己定義したがる人もいますけど、それをやったら最後、どんどん自分が古くなっていく」、「生きることとモノづくりとの境目がない状態が理想」と話す川上氏の考え方は、多くのエンジニアにとって共感できる内容だったのだろう。

……と、人気記事からこの1年の世相を見てきたが、最後にPV数でTOP11~20位に入った記事もまとめておく。年忘れの前にこれら記事を流し読みして、2013年を振り返ってもらえれば幸いだ。

【11位】なぜ、サイバーエージェントは次々に新事業を量産できるのか? 藤田晋氏が明かす「プロジェクト編成の科学」

【12位】ルノーが公開した「次世代F1エンジン」に見え隠れする、日の丸サプライヤーの勝機と課題【連載:世良耕太⑮】

【13位】急成長GitHubの経営陣が明かす、プログラマーのクリエイティビティを最大限に引き出す方法

【14位】「精度高すぎ」と話題のニュースキュレーション『Gunosy』は、どんな設計思想で作られているのか?

【15位】育児も仕事も両立させたい人必読! 2児のママさん研究者が贈る「時間の有効活用」知恵袋【連載:五十嵐悠紀⑮】

【16位】東大法学部卒(31歳・無職)が半年でプログラマーになれたのは生存本能のおかげ~『freee』開発者・平栗遵宜さん

【17位】英文メールでよく見る「略語」の意味は? 海外エンジニアに聞いた【連載:コピペで使えるIT英語tips】

【18位】タクシー業界を変えた『日本交通タクシー配車』は、情シス社員2人の挑戦から生まれた

【19位】作りたいのは新たな「ポータル」~堀江貴文氏が明かすWebと宇宙、開発のすべて

【20位】プログラミングは「教わる」ものか、「学ぶ」ものか?【連載:中島聡】

文/伊藤健吾(編集部)