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夏休み、子どもと一緒に最新技術に触れてみよう!都内で体験できるオススメTechイベントまとめ

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世間は夏休みの真っ最中。しかし、皆が皆、休暇を取れるというわけではない。部署内で交代で取る人や、システムやサイトの緊急事態に備えて遠出が許されない、という人もいるだろう。

子どものいる家庭の場合、そんな時に困るのが、子どもを遊びに連れていけないことだ。せっかくの夏休み、子どもたちは両親と一緒に里帰りしたり、避暑地へ旅行したり、海外に遊びに行ったりしたいもの。しかし、遠出ができないと、それもまたかなわぬ夢。

そこで今回は、東京近郊にいながらにして家族で楽しめるTechイベントを紹介しよう。

バレットタイム×CGエフェクトで、映画『マトリックス』の名シーンを体験!?

映画『マトリックス』の象徴的なシーンといえば、主人公ネオがえびぞりになって銃弾をよけるシーン。このシーンでは被写体を中心にカメラアングルが360度回転するバレットタイムという技術が使われている。

これを体験できるイベント『元気ハツラツ!360°スタジオ』が、2014年8月1日から開催されている。開発したのはウルトラテクノロジスト集団チームラボだ。

同社は、リアルタイムで3DCGによる架空の空間に入り込む体験ができる技術と、バレットタイムムービーの自動撮影技術を搭載した体験型撮影スタジオプロダクト「チームラボ360°スタジオ」を制作。

内側がグリーンの布で覆われ、自分の姿を確認できる1台のディスプレイと、一眼レフカメラ60台を全方位に配置したスタジオで、カメラアングルが360度回転する映像を自動生成する。

「5・4・3・2・1」とカウントダウンし、ジャンプした瞬間に撮影が開始され、その後、10分前後で生成された動画がYouTubeと特設サイト上に投稿されるという仕組みだ。

実際に弊誌の編集者が体験してきたが、撮影から動画投稿までの時間の短さに驚かされた。

「バレットタイムと3DCGを組み合わせた複雑な動画が約10分という短時間でサーバーにアップされるというのは画期的です。自ら楽しんで体験した動画を、SNSなどで思い出をシェアすることで、無数の繋がりによる口コミ効果を狙っています」(チームラボ担当者)

取材の日には滋賀県からの来場者がいたほどの人気ぶりで、新宿ステーションスクエアでのイベント開催時には整理券を配布していた。同社担当者いわく、確実に体験するには朝早く希望時間帯の整理券をゲットしておくのがオススメだという。

また、動画をうまく撮るコツを担当者に聞いたところ、「カウントダウンは『5・4・3・2・1・ジャンプ』とアナウンスされるので、『ジャ』くらいで跳ぶとうまくいく傾向があります」とのこと。

映画のワンシーンと同じ体験を、夏休みの思い出として動画で残せるこのイベント、ぜひ家族で体験してほしい。

【開催期間・会場】
2014年8月1日(金)~8月3日(日):東京都新宿区新宿3-38-1 新宿ステーションスクエア
2014年8月9日(土)~8月17日(日):東京都港区赤坂5-3-6 TBS放送センター1F
2014年8月22日(金)~8月24日(日):東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷パルコ公園通り広場

【開催時間】午前11時~午後9時
【料金】無料
【URL】http://genkihatsuratsu360.jp/

プラレールで模様を作ったり、拍手で光る装置で絵を描いたり…

テクノロジーとアートをつないだ作品展示やワークショップなどを行っているNTTインターコミュニケーション・センターでは、今年も夏休み期間限定の子供向け企画展が開催されている。

5年ぶりに規模を拡大して開催する今年のテーマは、「ひらめきとはてなの工場」。プラレールを使って模様を壁に映し出したり、会場にあるさまざまなものを編み物でくるんだり、拍手で光る装置を使って壁に絵を描いたり……。

6組のアーティストが身の回りのものに着想した7作品を体感することにより、子供たちの頭にさまざまな「ひらめき」や「はてな」を生み出す仕掛けとなっている。

アートユニット・パラモデルの作品『パラモデル ジョイント・ファクトリー』は、プラレールをつなぎ合わせてグラフィティを描く参加型インスタレーション。子供たちの作業過程は天井のカメラで撮影され、いくつもの映像が連なって壁に投影されることで、1つの大きなグラフィティになる

アートユニット・パラモデルの作品『ジョイント・ファクトリー』は、プラレールをつないでグラフィティを描く参加型インスタレーションだ

同展を企画したICC学芸員の鹿島田知也氏は、「子供たちが楽しめるイベントは各地で開催されていますが、ICCの展示は直感的に楽しめるだけでなく、その先にテクノロジーを使った難しすぎない発見があるのが特徴です。子供たちの意外な反応やちょっと大人びた感想には、ご両親も驚かされるところがあるのではないでしょうか」と話している。

会期中は毎日、アーティストや学芸員がモデレーターを務めるワークショップも開催される。

【開催場所】東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー4階
【開催期間】~2014年8月31日
【開館時間】午前11時~午後6時
【休館日】月曜日
【入館料】無料
【URL】http://www.ntticc.or.jp/

自由研究にオススメ! 最先端の宇宙を楽しみ学ぶ

子どもにとって、夏休みに付き物なのが自由研究。手伝いを頼まれて困っている大人も多いのでは? そんな人にうってつけなのが、2014年7月8日に東京ドームシティ内にOPENしたばかりの宇宙ミュージアム『TeNQ』だ。

構想から2年を費やして完成したシアター『宙(ソラ)』。宇宙から見た地球が映し出されるシーンはNASAの衛星写真をつなげ動画のようにする『タイムラプス』という技術が使われている。最後の最後まで地球の回転スピードなどの微調整を繰り返したという。

構想から2年を費やして完成した『シアター宙(ソラ)』。宇宙から見た地球が映し出されるシーンは、NASAのISSから送られた写真をつなげて動画のようにする『タイムラプス』という技術が使われている

特許を取得した直径11mの4K超シアター『シアター宙(ソラ)』では、壮大な宇宙の映像を体感。見下ろす形で映像を見るため、まるで宇宙に漂っているかのような気分を味わえる。その他には、プロジェクションマッピング、ロボティックボール『Sphero』(加速度計とジャイロが使われている)を使ったゲームなど、テクノロジーを駆使したインタラクティブ性のある展示も。

さらに、東京大学総合研究博物館の研究室分室『リサーチセンター』が設置されており、ガラス越しに研究者によるリアルタイムな宇宙研究現場を見ることも可能だ。

研究で判明した最新データは、同フロアのマルチビジョンに映し出される。取材の日(8月7日)には、2014年7月16日に撮影された火星のクレーター写真が解説文と共に紹介されていた。

まさに「最速」の宇宙情報を知ることができるこのミュージアム。宇宙ミュージアム部・TeNQ課長の眞崎恵理子さんは、夏休みの自由研究にはもってこいだと語る。

「『TeNQ』で宇宙を身近に感じてほしいという思いで、子どもたちが遊びながら宇宙を知ったり、本物の研究成果を見たりといった仕掛けを作りました。1人でも『TeNQ』をきっかけに宇宙に興味を抱き、研究者や宇宙飛行士になってくれる子どもが出てくることを願っています。ぜひ、ご家族で遊んで勉強して宇宙を満喫してください!」

【施設住所】東京都文京区後楽1-3-61 東京ドームシティ 黄色いビル6F
【開館時間】
平日 11:00 ~ 21:00(最終入館 20:00まで)
土日祝・特定日 10:00 ~ 21:00(最終入館 20:00まで)※8/29(金)は特定日
【休館日】年中無休
【入館料】
一般 1800円
シニア(65歳以上) 1200円
学生(高/大/専門学校生) 1500円
4歳~中学生 1200円
※チケットは日時指定制。詳しくは公式サイトへ
※4歳未満入館不可、10歳未満は中学生以上の同伴者が必要
【URL】http://www.tokyo-dome.co.jp/tenq/

取材・文・撮影/佐藤健太、鈴木陸夫(ともに編集部)、長瀬光弘(東京ピストル