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[特集:脱・リーマンエンジニアに必要な4つの習慣 1/3] 使いたい技術を使える以上の幸せがどこにある?

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突然だが問題だ。


2010年にフリーになることを決めたあるエンジニアのAさん。

そのことを長く付き合いのあった企業の担当者に伝えたところ、2社から、「今後も案件を担当してほしい」とオファーをもらった。

そのため、うち1社(B社)とは、フリーとして他社の仕事を請け負っても良いという条件のもと、正社員として雇用してもらう契約を締結。もう1社(C社)は、個人事業主との契約が難しかったので、急きょAさんを代表として会社を設立し、法人格で業務請負契約を提携することに。

ちなみに、正社員として働くB社にAさんの机があるため、C社の仕事を含め、請け負った仕事はB社で行っている。

以上を踏まえ、Aさんが職業欄に書くべき選択肢を以下から一つ選べ。


1. 会社員
    
2. フリーランス
    
3. 会社経営者

誰もが何と定義すべきか迷う、Aさんの立場。しかし、事実Aさんと同じ働き方をしているエンジニアがいる。小山哲志氏だ。

小山氏は現在、アジャイルメディア・ネットワークに正社員として勤務するかたわら、合同会社ほげ技研の代表社員として、他企業からの受注を請け負っている。

小山氏がそうした“自由な”働き方ができるのは、肩書きや立場を抜きにして、彼個人の価値が周囲に認められているからにほかならない。ではどうすれば、小山氏のように組織におもねらない(=脱・リーマンな)働き方ができるのか?

小山氏を含む、以下4名のエンジニアの話から、脱・リーマンに必要な「習慣」を明らかにしよう。

習慣①「自分のやりたいことって何だっけ?」自問自答を繰り返す

取材対象者の話を聞いていて、最初に気付いたのがその「欲望への忠実さ」だ。

ともすれば”わがまま”とも取られそうなほど、彼らは気のおもむくまま、特定の技術や企業に興味を持てば、すぐにその中へ飛び込んでいく。

"最初に入った会社を辞めたのは、
NeXTの技術を実際の業務でも使いたかったからです。
そのことを会社に伝えれば良かったのかもしれないですが、
当時の僕は発言権が小さかったし、気も弱かったので、
やりたいことに少しでも近づきたくてフリーになりました。

その後も、コンシューマー向けサービスをやりたいと思えば、
新卒系の採用システムを開発する企業に転職。
次はどうせコンシューマー向けなら、日本で一番大手のところが
いいと思ってヤフージャパンに転職。
さらに、負荷分散技術を実践の場で試したいと思い、
mixiアプリ開発会社に転職しました。

今振り返ると、その時々にやりたかったものを実現するため、
動いてきたのだと思いますね"

荻野淳也氏)

フリーになるまでに二社を経験している赤松祐希氏も同じ。二社目への転職理由は「Rubyを使いたかったから」。

"2007年ごろ、Railsが話題になり始めましたよね。
そこで、僕も初めてRubyに触れてみました。
そうしたら、手になじんだというか、とても楽しかったんです。

ただ、当時勤めていた会社では、PHPとJavaがメイン。
そこで、Rubyが書ける会社に応募して転職しました"

(赤松氏)

普通なら、コロコロと職場を変えることに不安感を持つ人も多いだろう。特に大手に勤めている人なら、たとえ「新たな技術に触れたいから」という理由があったとしても、ベンチャーへの転職は二の足を踏んでしまうものだ。

"その気持ちは分かります。
僕も、大企業の男性エンジニアが
育児休暇を取ったというニュースを目にして、
うらやましいなあと思ったりすることもありますから(笑)。

でも、現在の仕事で充実感を得られていないのであれば、
リスクをとって動くべきです。
先行きへの不安感はあるでしょうし、実際リスクは大きいと思いますが、
そうすることで使いたい技術を正しく使える環境が手に入るのですから。


それに現在の業界では、
優秀なエンジニアは常に不足しています。
プログラム技術がしっかりしていて、向上心とセンスが伴っていれば、
仕事がないという状況には絶対になりません。
必要以上に心配することはありませんよ"

(荻野氏)

要は、「使いたい技術を使える環境に移ること以上の幸せがどこにある?」という意見。なるほど、エンジニアにとって、やりたい仕事をできないことが最大の不幸だと言われれば、そうかもしれない。

脱・リーマンへの道は、「自分のやりたいことって何だっけ?」と自問自答を繰り返すことから始まる。

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