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[コラム] ベテラン転職エージェントが語る、「転職活動、やってはいけない10のこと」~準備編~

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はじめまして。私は某大手転職エージェントでIT業界、特にWebサービス業界を専門的に担当するキャリアアドバイザー・ヨシマと申します。

まずはこれで自己分析をしてから、企業を選んでみましょう!

まずはこちらで自己分析をしてから、企業を選んでみましょう!

これをご覧になるエンジニアの皆さまの中にはご経験がある方も多くいらっしゃると思いますが、IT業界において「転職をする」ということは、特別なことではありません。自身のステップアップのために転職する方が多く、逆に1つの企業でエンジニア人生を全うする方のほうが少ないかもしれませんね。

だからといって、何度も転職を繰り返すエンジニアは、転職する際に企業からネガティブなイメージを持たれてしまいます。

では、どうすれば転職に失敗しないのか。

今回は、これから初めての転職を行うエンジニアの皆さまが転職活動に失敗しないためにも、転職活動を行うにあたって”やってはいけない10のこと”をご紹介しましょう。

①「1年くらいかけてじっくり転職活動」は印象△

「1社1社ゆっくり見て、良い企業があったら転職しよう」という思いで転職活動を片手間に行い、気づいたら1年くらい経っている……。こうした転職活動の方法は良くありません。

何せ日々変わりゆくIT業界、今新しい技術でも、1年後、下手をすると数カ月後には古い技術になってしまう可能性があります。こうしたIT業界のめまぐるしい変化を受け、企業も採用にスピード感を求めるようになってきました。そのため、退職をしてからの期間がムダに長いと、「フットワークが重い」とみなされたり、「キャリア形成に対する意識が低い」とネガティブな印象を与えかねません。

転職活動は、効率よく、できれば半年以内で完結させることを意識しましょう。

②「企業のメールアドレスで転職サイトに登録」はマナー違反

これは意外とやってしまう人が多いのですが、現在所属している企業のメールアドレスで転職サイトや転職エージェントに登録することは、基本的には控えた方が良いですね。

万が一合否のメールを社内の誰かに見られたら?間違えて社内の人間にメールを転送してしまったら?という事を考えると、絶対にNGという事はありませんが、プライベートのメールアドレスを使用する方が安全です。今働いている企業に対する最低限のマナーとして考えておいた方が良いでしょう。

③「スマホの勉強をしていません」は印象×

「自分はエンタープライズ向け開発をやっているから関係ない」は、もはや言い訳になりません。スマホ対応は、企業にとって避けて通れない道です。

スマホ関連の技術だけでなく、どんなシーンで活用できるかといった知識・ノウハウがあれば、企業から重宝されること請け合いです。今からでも、スマホに関する技術は勉強しておきましょう。

④「自社サービスに触れたことがありません」は致命的

もし、現在働いている企業がWebサービス・アプリなどを開発・製作している場合は、応募先企業のWebサービス・アプリと一緒に触っておきましょう。

自社サービスを触ったことがなければ、企業によっては「自社サービスへの愛着が薄い」「勉強意欲が低い」とみなされ、思わぬマイナス評価を受ける場合があります。

使いこなすまでいかないまでも、自社サービスと応募先企業のサービスとを比較できるくらいの知識は蓄えておくべきです。

⑤「1つの言語しかできない」は時代遅れ

例えばあなたが、RubyコミッタとしてRubyの機能改善に貢献しているのなら話は別です。しかし、大抵のエンジニアの方は、そういう訳にはいきません。

現在では、1つの言語しか対応できないエンジニアの価値は低くなってきています。それよりも、Java、PHP、Ruby、Pythonというように多言語対応できるエンジニアの方が、企業からの人気も高いのです。また、新しい言語の習得に熱心なエンジニアも企業からは重宝されます。

「多言語対応できて、新しい言語にも精通している」そんな理想のエンジニアを目指して、自分の持つ言語スキルとの親和性が高い言語から、少しずつスキルの幅を広げてみてはいかがでしょうか。

⑥「自己PRが2~3行で終わっちゃう」はコミュニケーション不足

職務経歴書の中でも、自己PRは企業の採用担当者が最も注目するポイントといっても過言ではありません。

「参加者約10名の勉強会を毎週企画している」でも、「趣味で自宅にサーバを組み立てた」でも、あなたがなぜその取り組みをしたのか、それによってどんなスキルが身についたのか、今後どんなことに取り組みたいのかが伝わるような内容であればOK。最低でも職務経歴書の1/3は埋めましょう。記入欄の2/3以上を濃密な内容の自己PRで埋めておくと、面接でも必ずプラスに働きますよ。

自己PRにこそ、あなたの人となりをアピールする情報をふんだんに盛り込みましょう。

⑦「ソーシャルメディアは面倒くさくて登録していません」は機会損失

ITエンジニアであれば、最新のITトレンドは押さえておきましょう。特に、TwitterやFacebook、Google+などに代表されるソーシャルメディアは、情報収集には最適なサービスです。

「アンテナの高さ」や「知識欲求の高さ」を企業にPRしたいなら、ソーシャルメディアを積極活用してください。

⑧「大手転職エージェントだけ登録しておけば安心」は危険

「企業数もキャリアアドバイザーも多いし、大手転職エージェントに登録するだけで大丈夫だろう」と考える方もいらっしゃるかもしれません。もちろん悪いことではありませんが、できればそのほかの転職エージェントも登録しておきましょう。

できれば、IT業界に強みを持つ転職エージェントをお勧めします。小規模な転職エージェントならば、ベテランキャリアアドバイザーが多く、転職者一人ひとりに対するコミットメントも深いので、行き届いたフォローを得られる可能性も高まります。

せっかく無料でサポートしてもらえるのですから、よりサービスの良い、自分に適した転職エージェントを探してみてください。

⑨「応募は2~3社だけで大丈夫でしょ」は過信しすぎ

「忙しい」「短期間で転職先を決めたい」といった理由で十分な転職先選びをしないことは、転職に失敗する大きな要因です。

14社以上の企業に応募すれば、自分の志向性により適した転職先を見つけることができるのですが、多くの方が仕事をしながらの転職活動になることを考えると難しいかもしれません。

これらを踏まえた上で、転職活動をするときには、少なくとも5社以上の企業をチェックすることをお勧めします。

⑩「上手くスケジューリングできない」はNG

5社以上の企業に応募する際に重要なのが、スケジューリング。企業への応募をした後に、面接のリスケやせっかく内定をもらったのに返事を待ってもらう、なんてことがないように、計画的に転職活動を行いましょう。

水曜・金曜は面接に充てたり、選考期間が他社と開きすぎないようにまとめて応募したりと、自分の中でルーティン化することが、あなたを転職成功へと導く第一歩です。

いかがでしょうか?おそらく、転職を経験されているエンジニアの方々なら、うっかり「やってはいけないこと」をやってしまったこともあるのではないでしょうか。

もし、「この経験は良くなかった」「自己分析の詰めが甘かった」といったご自身の体験談があれば、以下のFacebookのコメント欄にご記入ください。皆さまのリアルな体験談を楽しみにしています。

取材・文/小禄卓也(編集部)