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[対談:ひがやすを×和田卓人] プログラマー人生を楽しむために知るべき97のこと【ダイエット編 1/2】 歩く習慣が、体もコードも軽くする!!

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プロフィール

株式会社電通国際情報サービス
比嘉康雄(ひが やすを)氏

国産OSS『Seasar』シリーズやJavaフレームワーク『Slim3』開発を主導してきた、SI業界を代表するアルファギーク。電通国際情報サービスに勤めるかたわら、さまざまな技術コミュニティへの参加など、多方面で活躍。個人ブログ『ひがやすをblog』でエンジニアへの提言も行う

プロフィール

タワーズ・クエスト株式会社 プログラマー 兼 取締役社長
和田卓人氏

テスト駆動開発(以下、TDD)の普及役として知られる。学生時代、オブジェクト指向分析/設計に傾倒。その後、ソフトウエアパターンやXP(eXtreme Programing)を実践する人たちと出会い、TDDの誕生を知る。現在は講演活動やハンズオンイベントを開催しながらTDDの普及運動を行う

―― 第3回目もどうぞよろしくお願いします。さて、今回はどんなテーマでいきましょうか?

ひが 実はもう考えてきたんですよ。3回目は、「デブ解消法」でどうですか?

和田 えっ、マジですか! またとんでもないテーマを……(苦笑)。

―― 編集部側もまったく予想していませんでした(笑)。どうしてそのテーマを?

ひが プログラミングはこもってやる仕事だし、あまり運動しないじゃないですか。プログラマー歴が長くなると、体重が増えて悩んでいる人ってかなりいるはずなんです。それに、僕も和田さんも、実は「元デブ」なんですよ。 

―― へぇー、そうなんですか!!

ひが だから、僕らがデブを克服した経験をお話しするのは、皆さんの役にも立つんじゃないかなって。さらにもう一つ。僕の持論だと、ダイエットはプログラマーがクリエイティブに仕事を続けることにも関係している。

―― そのお話、ぜひ伺ってみたいです。

和田 僕にとっては、過去のトラウマをえぐるようなテーマ……。でも分かりました、受けて立ちましょう!

「常駐先に缶詰状態」は太っていく典型パターン

―― しかし、今のお2方からは、太っていらしたのがまったく想像できません。和田さんが太っていたのは、いつごろなんですか?

過去の「ぽっちゃり時代」を赤裸々に語る和田氏の言葉を、笑みを浮かべながら聞くひが氏。その理由は...

過去の「ぽっちゃり時代」を赤裸々に語る和田氏の言葉を、笑みを浮かべながら聞くひが氏。その理由は…

和田 2006~7年ごろです。北関東のとあるプロジェクトに常駐して、長い時間仕事をしていた時期ですね。ホテルと職場をタクシーで往復する日々で、運動をほとんどしていませんでした。それに、どうやら僕は仕事の負荷が上がるとお酒の量が増えるタイプなんですよ。仕事が終わると部屋で独り飲んでいました。
 

ひが そういう習慣で太っていくの、エンジニアによくあるパターンだよね。今と比べてどれだけ太っていたの?

和田 体重が最も増えた時期は、今より10kgくらい太ってました。

ひが 当時、TDDは「卓人ダメダメ」の略だってイヂられてたもんね(笑)。

――和田さんは、どうしてダイエットを始めたんですか?

ひが氏が2007年、自身のブログで和田氏の体型について「disった」(和田氏)とされるエントリがコチラ

ひが氏が2007年、自身のブログで和田氏の体型について「disった」(和田氏)とされるエントリがコチラ

和田 それが、さっき言ったトラウマにかかわる部分で。きっかけは、ここにいるひがさんなんですよ!

―― えっ!?

和田 2007年くらいのひがさんのブログに、ハーバード大の医学部が「肥満は人から人へと伝染すると発表」と書かれたエントリがあるんですが、その直後のエントリで「和田さんやばいよ。まじ、横に成長している」ってdisられたんです。それで、「ひがやすを、許さん!」と。その日からダイエットを始めました。

ひが 念のために言っておくと、これは和田さんを馬鹿にしたかったんじゃなく、「和田さん本当は格好良いのに、太り過ぎててもったいない」と思ったから書いたんですよ(笑)。

和田 当時、僕とひがさんは、どちらも『SeasarConference』というJavaの技術会議に参加していたんですよね。確か、ブログでdisられた3カ月後くらいに、ひがさんと一緒に登壇する機会があったんです。そこで、カンファレンス開催までに体重を減らして、ひがさんをギャフンと言わせようと思いました。

―― モチベーションは完全に「怒り」ですね(苦笑)。どんな方法でダイエットしたんですか?

和田 当時流行っていたレコーディング・ダイエット(摂取したカロリー量を記録し、食事習慣の見直しにつなげるダイエット法)です。

人間の体をインプットとアウトプットで制御する

和田 ダイエットを始めて分かったのは、人間も一種の「系」だということ。体を維持するために必要なエネルギー量を確保した上で、摂取カロリー量というインプットを減らし、運動などによるアウトプットを増やせば、体重は自然と減っていきます。
 

ひが その通りだね。

和田 僕の経験上、エンジニアにとって、数字で計測できるダイエット法って分かりやすいと思うんですよ。ほかのダイエット法に比べても、人間の体重をインプットとアウトプットで制御するという考え方なら、エンジニアは取り組みやすい。僕も、「このダイエット法なら、理解しやすいんじゃないかな」と思えたんです。
 

ひが 実際、たった3カ月ですごくやせたよね、あの時は。

どちらかと言えば華奢なひが氏だが、幼少時は周囲にいじめられるほど太っていたと明かす

どちらかと言えば華奢なひが氏だが、幼少時は周囲にいじめられるほど太っていたと明かす

和田 はい。8kgくらい落とせたんじゃないかな。それまで履いていたズボンも、ユルユルになりましたね。で、ひがさんがいるカンファレンスの控え室に、ドヤ顔で入っていったのを覚えてます(笑)。

―― 一方で、ひがさんが太っていたのはいつごろなんですか?

ひが 子供のころですね。小学校6年生の時点で、体重は65kgくらいありました。今は44kgなんですけどね。

和田 ええ~っ!? 小学生で65kgあったのもすごいし、今の44kgっていうのもすごいですね!

ひが 子どものころは、「デブ」っていじめられることも多かったんですよ。でも、中学3年の時、僕はある女の子を好きになった。その子に好かれたいと思ったのが、ダイエットのきっかけでした。

ひが氏が日中に歩くという「都市伝説」は本当だった

―― 思春期っぽい理由ですね(笑)。

ひが 強い感情が湧き上がれば、人は行動できるんですよ。僕みたいに恋が原動力でもいいし、和田さんみたいに僕への怒りでもいい(笑)。強烈な思いがあれば、気持ちが切り替わります。

「ダイエットには強烈な動機が必要」と話すひが氏に、強く同意する和田氏。自身は「怒り」が動機だった

「ダイエットには強烈な動機が必要」と話すひが氏に、激しく同意する和田氏

和田 うん、すごくよく分かります(笑)。

ひが エンジニアの中にも、生活リズムのせいで太ってしまって「体重を減らしたい」と思っている人ってけっこう多いはずです。でも、たいがいは「やせたらいいな」くらいにしか思ってない。切実じゃないから行動につながらず、先送りにしてしまいがちなんです。

和田 そこでモードを切り替えるには、何らかの刺激がないとダメですね。

ひが おっしゃる通り。これはダイエットに限った話じゃなく、仕事でも同じですよ。

和田 というと?

ひが 仕事で何かを改善したいと思っても、面倒で最初の一歩が踏み出せないって時があるじゃないですか。そんな時は、外的な刺激が得られる場所に行ったりして、自分自身に動機を与えると良いんです。

―― ひがさんはどのくらいの期間をかけてダイエットしたんですか?

ひが 結局、3年間で10kg近くやせましたね。

和田 それだけの期間、ダイエットを継続できたのはすごいですね。

ひが それが恋の力ってヤツ(笑)。でも、工程表がないと怠けちゃうのが人間の常です。「この日までに○○を達成する」って目標を立てるのは、モチベーションを維持するためには不可欠だと思います。和田さんが3カ月後のイベントを期限にしたみたいに。仕事でもプライベートでも、期限を決めて行動するのが大事じゃないかと。

―― 今はどんなやり方で体型を維持していらっしゃるんですか?

ひが もっぱらウォーキングです。

和田 あっ、その噂、やっぱり本当なんですね! ひがさんが仕事中にウォーキングに出かけるの、業界内では都市伝説的に語られているんですよ。

ひが 僕がウォーキングを習慣化してから実感しているのが、歩くのって、エンジニアとして良い仕事をすることにも好影響があるってことなんです。

(ダイエット編 2/2に続く)

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>> 【ダイエット編 2/2】代謝と頭の回転を上げる一石二鳥の行動習慣

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