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[連載:ギークな女子会] acotie編④ -息の長いプログラマーになるには、「主張するオンナ」にならなきゃダメ!!

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「技術の勉強ってけっこう大変なものなのに、みんなが楽しそうに話すのって、けっこうスゴイと思うんですよ」(acotieさん)

「技術の勉強ってけっこう大変なものなのに、それを楽しそうに話すのって、スゴイと思うんですよ」(acotieさん)

 佐々木さんは、就職してから今3年目でしたっけ?

佐々木 そうですね。座談会の最初の方(※acotie編②参照)でも言いましたけど、前に所属していたチームの先輩が別のプロジェクトに移ると同時に、教えてくれる人も減っていったことで、「自分でやらなきゃ」っていう意識改革になりましたね。

だから、むしろ入社直後の2年間を振り返って、「もっと勉強しておけば良かった」かなって少し後悔してます。

acotie こんなに意識の高い3年目の社員って、なかなかいないですよ(笑)。

佐々木 何かマジメ発言ばっかりでスミマセン(苦笑)。

acotie 人によって違いますけど、仕事への意識の高さが悲壮感につながってる人ってたまにいるじゃないですか? 佐々木さんにはそれが全然ないのが何でなんだろうって。

佐々木 仕事が楽しいっていうのもありますけど、実際、学生時代からプログラミングをバリバリやってきた人に比べれば、入社当時の技術力は下から数えた方が早かったですし、今でもそれを引け目に感じる部分があるんですよ。だから「みんなより頑張らなきゃ」って。

acotie 確かに、ドワンゴさんで「デキる」とされるエンジニアの皆さんは、実力が非常に高いですものね。

佐々木 そうなんですよ! 特にわたしがいたチームにはデキる先輩が多かったので。

acotie よくぞメゲずにここまで(笑)。

佐々木 ははは(笑)。勉強法にも人によっていろいろありますよね。でも最初は、他人のコードをマネるとこから始めませんでした?

acotie わたしもまずは「写経」からでした(笑)。お2方は今でも写経とかされます?

佐々木 もちろんします!

 わたしもコレってコードを見つけたら、やってみますね。

プログラマー一筋でやっていきたい、それぞれの理由

「プログラミングって長丁場になる仕事だし、皆さんは突然イヤになったりしないのかなって」(acotieさん)

「プログラミングって長丁場になる仕事だし、皆さんは突然イヤになったりしないのかなって」(acotieさん)

acotie お2人とも、けっこうプログラミングを楽しんでやっているタイプじゃないですか。ほかの仕事をしたいって考えたことありますか?

佐々木 あー、わたしはないかも。

acotie 大好きなディズニーランドで働きたいとかってなかったんですか?(笑)。

佐々木 夢と魔法の国には、お客さんとして行く方が良いです!(笑)

acotie (笑)。韓さんは?

 わたしもないですね。学生時代にアルバイトをしていて気がついたんですけど、接客とかも苦手ですし、イヤなことがあるとスグ顔に出ちゃうタイプなので、営業とかも難しい(笑)。

acotie へー、韓さん、社交的なイメージがあるのでちょっと意外ですね。

 プログラミングって、自分の考えを表現するものじゃないですか? そっちの方がわたしは好きですし、向いているからだと思いますね。

acotie 辞めるまでいかなくても、体力的に辛かったりして、将来のことを考えたりすることもないんですか?

 それもないですね。疲れたらヨガをしたりしてバランスを取りますし、けっこう体力もある方ですから(笑)。それに、自分の仕事はコレしかないって思っているので、気疲れすることはあってもあんまり悩みませんね。

acotie どこからそんな強い意志が生まれたんですか?

 実は大学に進学する時、公務員の父がコンピュータサイエンスの道に進むことをあまり快く思っていなかったんです。女性が少ない世界に行くより、行政や政治、法律なんかを勉強して、公務員になってほしかったみたいなんですよ。でもわたしはそうしなかった。だから自分には責任があると考えるようなったんです。日本に来たことを含めて、全部自分が選んだことですからね。

佐々木 へー、カッコいい!!

 だからこの仕事に就いたときも、やっぱり自分の仕事には最後まで責任を持ちたいと思っていました。最初から自分の意見もどんどん言っていましたし、そういう自分を受け入れてくれた会社には感謝しています。

「数字で語る人」になれば、環境は変えられる

acotie 個性も大事にしてくれる会社にいるって、かなり幸せなことですよね。会社って入ってみないとなかなか分からない部分があるじゃないですか? わたしが以前、かかわりのあった会社の中には、エンジニアに優しくないなぁって思う会社もありましたからね。

佐々木 それってどんな会社ですか?

acotie フリーの身なので、あんまり詳しくは言えないですけど……(笑)。例えば、開発方針やすべての物事が、社長の一方的な意向で決まっていく会社とかですね。そういう会社のエンジニアは、モチベーション高く仕事をするのがなかなか難しい。何て言うか、「エンジニア=作業者」って扱いをされるというか。その会社ではわたし、一カ月ぐらい自前のPCで仕事してましたよ。

「作る人にとって、仕事をする環境をどう変えていくかって、『作ること』そのものと同じくらい大事な気がします」(韓さん)

「作る人にとって、仕事をする環境をどう変えていくかって、『作ること』と同じくらい大事な気がします」(韓さん)

 プログラマーなのに!? それじゃあ仕事にならないじゃないですか!

acotie そうなんです。でも、結構あるんですよ、そういう会社って(笑)。だからお2人は本当に自分にピッタリ合った会社に入られたんだなと思って。特に新卒で最初に入った会社って、その後の仕事のやり方や人生に大きな影響を与えるものですからね。

佐々木 そういうお話を聞くと本当にラッキーだったと思います。でも、もしそういう会社に入ってしまっていたら、どうしたら良かったんでしょうね。辞めるしかないでしょうけど。

acotie もちろん転職するって手もありますけど、前向きに言えば、まず部署の中で信頼される人になって環境を変えるっていう方法もあると思います。上司と密にコミュニケーションを取って、常に提案をして信頼を勝ち取っていくとか。社風まではなかなか変えづらいですけど、自分の周りくらいまでなら、個人の努力でできることもあるというか。

佐々木 なるほど。

 わたしの会社に、自分で何かを選択する時は必ず「これが良いと思う」っていう理由を数値の裏付けを取って説明する人がいるんですね。そういうやり方を見てると、「自分も見習いたい」って思いますね。

acotie プログラマーってどうしてもコーディングばかりに追われがちですけど、そういう姿勢って環境を変えるには一番大事ですよね。

 そう! そうなんですよ。もし指示されるだけの仕事がイヤで不満だったら、解消するための方法を探してちゃんと説明すれば、聞いてくれない人ってそういないと思うんですよ。「自分のやり方の方が5倍速くなります」とか言えたら、説得力が違いますし。

佐々木 そうですよねー。

 今、わたしの周りは優しい方が多いので、特にそこまでしなくてもやりたいことがやれる環境なんで幸せなんですけど、いつまでも甘えてちゃいけないと思って。

acotie お2人とも優秀で一生懸命だし、かわいがられるタイプですから。

 いえいえ、わたしなんか物事をハッキリ言ってしまうので、あんまりカワイくないと思います。

一同 爆笑

acotie そんなことないですよ。ストレートに話すことの方が分かりやすいし、大事なことの方が多いですもん。

 そう思ってもらえたらイイですけどね(笑)。

佐々木 韓さんのお話を聞いていると、プログラマーとして息の長い仕事をするには、環境作りも自分でやっていかなきゃダメなんだって思います。わたしも頑張らなきゃ。

acotie わたしも同感。今日は、長時間にわたってお話しいただいて、本当にありがとうございました!

取材・文/武田敏則(グレタケ) 撮影/赤松洋太
 

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