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アプリの起動時間で「現代人の1日」が分かる? カテゴリ別ピークタイム調査~SNS、ゲーム、ニュース編【Androidスマホ総研】

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エンジニアtype×App Ape共同企画「Androidスマホ総研」
App Ape_rogo

連載概要

激しい競争が繰り広げられる群雄割拠のスマホアプリ市場で、エンジニアやプロデューサーが勝ち残るためのノウハウをお届けする連載。FULLER株式会社が提供するおよそ10数万にのぼるAndroidOS搭載の端末管理アプリ利用者の利用状況をレポーティングするサービス『App Ape』で得られた調査結果から、アプリの企画・開発に役立つノウハウを抽出、提供していく

FULLERが提供しているおよそ10数万にのぼるスマホ端末管理アプリ利用者の利用状況を、レポーティング形式でまとめて提供していく『App Ape』との共同企画。

■ 『App Ape』のサービス紹介はコチラ

第5回は、ユーザーがアプリを盛んに使っている「ピークタイム」にフォーカスする。スマホが普及したことで、現代の、特に都心で暮らす人々のデジタルライフは忙しくなっている。すぐに何か検索して調べることができ、SNSを起動すれば友人と交流ができ、YouTubeには面白い動画はいくらだってある。

「できること」が増えている今、ユーザーが1つ1つのアプリに触れる時間は短く、細切れになっていく。アプリを企画・開発する側にとっては、その背景をきちんと踏まえた上で、すき間時間に合わせて的確にアプローチすることが求められる。

では、その時間とは一体いつなのだろうか?

今回、App Apeはユーザーの多いカテゴリに絞り、有名アプリの起動回数をカウントすることで、アプリを盛んに使っている時間帯を調査した。その結果を前編・後編の2回に分けて公開する。

すべて読む時間がないという方は、文章中のグラフだけでも拾ってご覧いただければと思う。

【1】ブラウザアプリ:現代人の「休み時間」に合わせてピークが訪れる

App Ape調査による、Androidプリインストールブラウザの起動回数分布。サンプル数は11万5813

今回の調査の結果、Androidプリインストールのブラウザアプリが最も利用されているアプリであることが分かった。上の図は、そのプリインストールアプリの起動回数を調べたものだ。

そのピークタイムは2回。正午と午後10時だ。ユーザーが起床し出す午前5時から起動回数が増え始める。午前7時まで一気に増え、その後正午まで横ばいに。昼食と思われる正午にピークを迎えるも午後1時、2時ではがくんと減り、退勤・下校する人が現れ始める午後4時以降また勢いを取り戻す。

夕食と思われる午後6時、7時は伸びが鈍化するも、午後8時にもう一度勢いをつけ、午後10時のピークを迎える。深夜0時以降起動回数は急に少なくなる。

分析結果を見ての通り、ブラウザアプリの時間帯当たりの起動回数は、現代人の行動を如実に表しているように思われる。検索という行為にかかわるアプリは、昼食や就寝前などユーザーがリラックスする時間帯に頻発に利用されていることが分かった。

【2】アプリストア:起動時間のピークは夕食後の時間帯

App Ape調査による、Google Playの起動回数分布。サンプル数は11万5813

ユーザーはいつアプリをダウンロードしているのか。その答えは、アプリストア、つまりGoogle Playの起動回数を調べればおおよそ明らかになるだろう。

そのピークタイムは午後9時。その起伏はブラウザアプリとあまり差がないことが分かる。

ユーザーが起床し出す午前4時から起動回数が増え始め、午前7時まで一気に増える。その後正午まで横ばいに。正午にピークを迎えるも午後1時、2時ではがくんと減り、午後3時からまた勢いを取り戻す。夕食と思われる午後6時、7時は伸びが鈍化するも、午後8時にもう一度勢いをつけ、午後9時がピーク。午後11時以降起動回数は急に少なくなる。

【3】SNS・ゲーム:それぞれ「1時間程度」の差がある理由とは?

■SNS

App Ape調査によるLINE、Twitter、Facebookアプリの起動回数分布。サンプル数は11万5813

■ゲーム

App Ape調査によるAndroid主要ゲームアプリの起動回数分布。サンプル数は11万5813

空き時間やリラックスする時間帯に使いたくなるアプリとしては、SNS・ゲームアプリも同様に傾向を示している。

上の図は、SNS(Facebook・Twitter・LINE)、ゲーム(パズドラ・LINEバブル・ポコパン・POP)の時間帯あたりの起動回数を表したグラフだ。アプリごとの違いとしては、LINEのピークタイムが午後9時に対して、Facebook・Twitterは午後10時であること。

また、LINE系のゲームのピークタイムが午後9時に対して、パズドラは午後10時であること。ユーザーの年齢層などが影響しているのだろうか。

【4】ニュースアプリ:意外? ピークタイムは午後9時

App Ape調査によるAndroidアプリ『Yahoo! ヘッドライン』の起動回数分布。サンプル数は11万5813

ここまでご紹介したアプリが、どちらかというと「オフの時間」に使われるものならば、ニュースはおそらく出勤した朝一など「オン」の時間に使われそうな気がする。しかし、調査の結果、意外な結果が分かった。

上の図は、Yahoo!ヘッドラインの時間帯あたりの起動回数を表したグラフ。このアプリのニュースの配信時間は午前2時から午前6時の間だが、見ての通り、ピークタイムは午後9時。いわゆる「出勤・帰宅時間」よりもけっこう時間が経ったあとだ。

傾向を見ると、ほかのアプリと比べて、かなり早い午前5時に起動回数が増え始める。次のピークが午前10時。おそらくユーザーが会社に出勤して朝一でその日のニュースをチェックしているのだろう。ここから夕方まで上下するものの減少傾向。次に大きく伸びるのは午後6時。そろそろ会社を出ようかという時間帯か。

午後7時はもう一度下がり、そして午後9時にピークを迎える。その後、次の日の午前4時まで下がり続ける。

明日配信する後編では、YouTube・カメラ・カレンダー・マップアプリのピークタイムを公開する。動画・写真・ツール系アプリの開発に携わる方はぜひご一読いただきたい。

AppApe newlogo

■調査概要

・調査内容:通信キャリアごとのAndroid端末利用者の利用動向調査
・調査対象者:FULLER社アプリケーションのパネルユーザー
・調査方法:調査対象者から取得した以下の情報を利用

2013年9月における各時間帯におけるアプリの起動回数(値は9月における平均値を利用)。対象となるカテゴリは、ブラウザ / Google Play / SNS / ゲーム / ニュース。

・調査期間:2013年9月1日~2013年9月30日

文/岡 徳之(Noriyuki Oka Tokyo

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