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あの仮想世界「OZ」の音楽版が誕生か!? ソーシャル音楽サービス『Beatrobo』がリニューアルで描く野望

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先週10月26日、『Beatrobo(ビートロボ)』がインターフェースも新たに生まれ変わった。

『Beatrobo』とは、昨年12月20にサービスを開始した日本発のソーシャル音楽共有サービスだ。ユーザーがFacebookアカウントを利用して『Beatrobo』にログインすると、Facebook 上の「お気に入り音楽」を自動的にプレイリスト化。同時にYouTube上の関連動画へのリンクが自動生成されるため、プレイリストを託されたロボットアバターを選択するだけでいろんな音楽を楽しむことができる。

最大の特徴であるロボットアバターは、楽曲情報の共有のほか、自分と同じ曲をリスト化しているユーザーを知らせたり、別のユーザーのプレイリストから曲を”おねだり”することも。

利用者同士の交流にキャラクターを介在させることで、インタレストマッチングをスムーズにうながす仕組みが好評だ。

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Beatrobo, Inc.のCEO&Founderである浅枝氏は以前、仮想空間『セカンドライフ』への企業参入支援を行っていた

このサービスの発案者である浅枝大志氏は、「一昔前まで友だち同士でCDを貸し借りしていたような、『音楽を勧め合う文化』を現代によみがえらせたかった」、「音楽は好きだけど積極的に求めはしない大多数のLazy Music Lover(受け身の音楽愛好者)に、音楽を楽しむ新しい仕組みを提供したかった」と話す。

この思いを今まで以上に具現化するべく、水面下で『Beatrobo』の大改造に着手してきたのだ。

PC+モバイル+ガジェットを駆使して「音楽を共有し合う文化」を演出

昨年末のサービス開始から、わずか10カ月。利用者は1万5000人と順調に増えていた『Beatrobo』を、なぜ抜本的に作り直すことにしたのか。

「リニューアルの理由を一言でいえばファインチューニングです。初期バージョンを『あれもしたい』、『これもやってみよう』といじり続けていると、インターフェースが煩雑になったり、僕たちが思ったような使い方がされなくなったりします。そこで、これまでのユーザー行動を分析して改善点を洗い出し、一気に変えてしまおうと」(浅枝氏)

どう変わったかは実際にサービスサイトを見ていただきたい。これまでの『Beatrobo』を知っているユーザーなら、その変貌ぶりに驚くはずだ。

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新たに生まれ変わった『Beatrobo』のインターフェース。ロボットアバターが動き回るフィールドにさまざまな仕掛けが

これまで平面的な2次元インターフェースだったのが、『アメーバピグ』のように奥行きのあるUIに変わり、ロボットアバターが画面狭しと動き回る。また、自分のプレイリストを「部屋」に置き換えて表現することで、アバターがほかのユーザーの「部屋」を訪れて楽曲をもらってくるなど、90年代に一世を風靡したメールソフト『PostPet』のような交流が可能になった。

ほかにも、これまで1ユーザー=アバター1体だったのが、プレイリストのジャンルごとに異なるキャラクターのアバターを複数所有できるようになったりと、よりアクティブに楽しめる仕掛けとなっている。

今回のリニューアルでは、同時にWindows 8搭載のモバイル機器に対応する『Beatrobo Lite』もリリースし、よりタッチデバイスに適したUIと機能を提供。さらに11月には、iPhoneのイヤホンプラグに刺し込むだけでユーザーがプレイリストを交換し合えるオリジナルガジェット『Beatplug(ビートプラグ)』の正式提供も開始する予定だ。

この一連のリリースで、「仮想世界と現実世界の両方から『プレイリスト共有』という新しい音楽文化を創造するためのベースが整った」と浅枝氏は話す。

“メイカームーブメント”を先取る、ハード×Web開発ができるチーム体制

『Beatrobo』大刷新を実行したのは、浅枝氏のアイデアに惹かれて集まった共同創業者の竹井英行氏と小林陽介氏、そして浅枝氏が”一本釣り”で口説き落としたドワンゴ出身の松崎啓治氏ら3人のエンジニアたちだ。
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