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ドワンゴが社内に作った「未来の美容室」は、どのあたりが“未来”なのか確かめてきた

公開

 

ドワンゴは、社内エンジニアの生活習慣改善のために毎朝ジャージ姿の女子マネジャーから弁当を受け取ることができる「女子マネ弁当」システムや、自社の新卒採用に受験料を導入するなど、他の企業では見られない変わった制度を次々と生み出すことで有名だ。

今回、同社の広報からエンジニアtype編集部宛に「未来の美容室を作ったので取材して欲しい」という旨の連絡があった。

「未来の美容室」とは一体どういう意味で、何のために作られた制度なのか。2014年4月4日に同社で開催されたお披露目会に参加して確かめてきた。

カメラやWi-Fi設備で散髪しながらニコ生中継できるヘアサロンに

“未来の”美容室を社内に作った企業がある、と聞いてやってきたのはドワンゴ本社

「未来の美容室」を社内に作った企業がある、と聞いてやってきたのはドワンゴ本社

店の外には開店祝いの花が並ぶ。中には有名人の名前も

店の外には開店祝いの花が並ぶ。中には有名人の名前も

店名は「artifata GINZA KABUKIZA店」。表参道に店を構える人気サロン「artifata」(アルティファータ)の姉妹店だ

店名は「artifata GINZA KABUKIZA店」。表参道の人気サロン「artifata」(アルティファータ)の姉妹店だ

内装はおしゃれなサロンのよう。数ヶ月前まで物置として使われていた部屋とは思えない

内装はおしゃれなサロンのよう

カット席は3席。しかし、いったいどこが“未来の”美容室なのだろう・・・

カット席は3席。しかし、いったいどこが“未来の”美容室なのだろう……

あっ!あれは!!

あっ!あれは!!

鏡の上についているのは『GoPro HERO2』。これで散髪中にもニコ生が配信できる

鏡の上についているのは『GoPro HERO3+』。これで散髪中にもニコ生が配信できる

店内はカットスペースとシャンプースペースの2部屋、こちらもよく見ると・・・

店内はカットスペースとシャンプースペースの2部屋、こちらもよく見ると……

あっ!これはなんだ!?

あっ!これはなんだ!?

こちらの部屋の天井にもカメラが。髪を洗われながらの配信も可能に

こちらの部屋の天井にもカメラが。髪を洗われながらの配信も可能に

実はカットスペースにも秘密が・・・

実はカットスペースにも秘密が

テーブルは可動式で、PCを載せて作業できるようになっており、鏡の裏に電源の差込口も完備。店内はWi-Fiも飛んでいる

福利厚生の新しい形としての“社内美容室”

ドワンゴの広報担当者に話を聞いたところ、社内に美容室を作る、という取り組みは同社会長の川上量生氏の発案なのだという。

「この取り組みはもともと福利厚生の視点から発案されたのですが、実はこのスペースは数カ月前まで物置として使われていた部屋を改装したもので、結果的に空きスペースの有効活用にもつながっています。もちろん福利厚生なので、社員は割引価格でサービスを受けることができます」

広報担当者いわく、同社が位置する銀座界隈では、カットだけで6000~7000円する美容室も少なくないという。今回社内にオープンした『artifata GINZA KABUKIZA店』の価格は明らかにしていないが、社員割引を使えば相場よりかなり安くサービスを受けられるのだという。

また、社内に美容室を設けるという取り組みは先進的に見えるが、高度成長期の大企業や官公庁では決して珍しいことではなかったのだと広報担当者は話す。

「社内に美容室があることで、普段あまり話さない他部署の社員とコミュニケーションが取れるなどの利点がありました。それを現代でも復活させようというのが今回の取り組みです。美容室という独特の環境下だからこそ話せることや、思い付くアイデアなどもあると思います。そんな理由から社内ミーティングなどでの活用も提案しています」

生放送用のカメラやWi-Fi完備など、最新の要素も取り入れているドワンゴの“社内美容室”だが、その裏には古き良き時代のコミュニケーション手法が取り入れられていた。

取材・文・撮影/佐藤健太(編集部)