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ALSアイスバケツチャレンジと広島。技術と人間。そして今僕にできること【連載:村上福之】

公開

 
村上福之のキャラ立ちエンジニアへの道

株式会社クレイジーワークス 代表取締役 総裁
村上福之(@fukuyuki

ケータイを中心としたソリューションとシステム開発会社を運営。歯に衣着せぬ物言いで、インターネットというバーチャル空間で注目を集める。時々、マジなのかネタなのかが紙一重な発言でネットの住民たちを驚かせてくれるプログラマーだ

先日氷水をかぶりました。ALSは原因も治療法も分からない病気なので、いきなり明日、僕やあなたがALSにかかる可能性もあります。しかしながら、今回の氷水かぶりは、面白そうだからやったのであって、あまりALSの患者の皆様に対して、痛烈な思い入れはあまり沸かなかったです。子供の時に、ALSのドラマを見たくらいです

一生懸命、病気の内容などを調べて、辛いなぁと思いながらも、手づかみの実感は沸きにくかったです。

国内ALS患者はおおよそ8992人

日本ALS協会によると、ALSの難病指定を取得している方は日本国内で8992人いるそうです。渋谷のスクランブル交差点の交通量が一回で3000人と言われますから、交差点3回分より少ない人が、ALSの日本の患者様の全数です。

僕の友だちには、ALSの患者がいません。そんなわけで、あまり実感が湧かないわけです。

ただ、大変な病気であり、苦しんでいる方々が世界中にいるのは事実です。もう一度言いますが、僕やあなたが発病する可能性もあります。

出展:日本ALS協会

人の力で止められること、止められないこと

並行して比較するべきではないかもしれませんが、アイスバケツチャレンジがかなりの広まりを見せている今、世界では大変なニュースが連日、流れています。

広島と京都が洪水に襲われて、世界中で蔓延するエボラ出血熱で世界が戦々恐々として、米軍はイラクを8月8日から22日までに100回近く空爆を繰り返して、さらに、アメリカとイスラエル軍がガザ地区で一般市民が殺されたりしてます

ALSは人の力で止めることはできません。しかしながら、イラクの空爆とガザ地区の戦闘は、人の力で止められます。

 

[犠牲者が一人、病院に運び込まれる。医師が見ると、それは殉死した我が子だった。写真を1枚、最後に撮る。]

ALSのためにエンジニアができること

一方、ALS患者のコミュニケーション支援デバイスとソフトウエアは非常に研究の余地がまだまだかなりあるように思います。特に、オープンソースでパテントフリーなものがありません。このあたりに氷水をかぶるより、やるべきことがあるのではないかと思います。

フリーウエアではGazeTalkというソフトウエアがあるのですが、かなりモノが古く、Windows版しかない上にダサいです。ネットはメールとブラウザしかないです。ブラウザはリンクを踏む機能しかないように見えます。Facebookなんてできません。今のUI/UX技術なら、HTML5で作れば、クロスプラットフォームになる上に、もう少し良いものができそうな気がします。

GazeTalkそのものは、特許がいろいろとある上に、ソースは公開されてません。こういう業界こそ、オープンソースが必要なのではないかと思います。

一応、GitHubにEyeWriterという、ALSのために図形描画ツールがあるのですが、これは図形しかかけないので、少しポジションが違うかもしれません。

The Eyewriter from Evan Roth on Vimeo.

また、このすごいブルーオーシャンの世界に対し、インテルさんはホーキングの文字入力デバイスの開発に乗り出しました。要するに、この手のデバイスには、まだまだ開発の余地があるということです。

いろいろ考えた結果、僕が今できること

寄付を募ったブログには、1700人近くの読者が「いいね!」をつけてくれました

氷水で頭を冷やしていろいろ考えた結果、とりあえず、身近な広島の洪水の人を支援しようと思いました。

東京でお酒のんで氷水かぶっている自分がなんだかアレな気がしたので、ITmediaさんのブログでいつものように寄付を集めようと思います。

もし、お金が余っていたら、みなさん、お願いします。

広島と京都福知山の義援金を集めます。氷水かぶるより水かぶってる人を助けよう。:村上福之の「ネットとケータイと俺様」:ITmedia オルタナティブ・ブログ

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