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エンジニアが独立の相談する時によく聞かれるFAQリスト【連載:村上福之】

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村上福之のキャラ立ちエンジニアへの道

株式会社クレイジーワークス 代表取締役 総裁
村上福之(@fukuyuki

ケータイを中心としたソリューションとシステム開発会社を運営。歯に衣着せぬ物言いで、インターネットというバーチャル空間で注目を集める。時々、マジなのかネタなのかが紙一重な発言でネットの住民たちを驚かせてくれるプログラマーだ

よく独立したいというエンジニアの相談を受けるのですが、いつも同じようなことを聞かれるので、思い付いたFAQをざっくり、書きます。

【1】コネがないとフリーのエンジニアになれないのですか?

なくてもいいです。今は仕事が多いと思います。コネはあればいいですけど、なくても今の時代は、ほぼ問題ないと思います。

ソーシャルメディアもあれば、ランサーズもクラウドワークスもあるわけです。ただしクラウドソーシングそのものは単価が安いので、それを突破口に考えた方がいいですね。

ぼくの時代はそんなものがなかったので、近くの会社のコーポレートページからお問い合わせフォームで「なんか仕事ください」的な営業お問い合わせをしてました。今考えるとひどいもんです。

【2】高度な技術を持ってないと独立できないのでしょうか?

ぶっちゃけ技術よりも普通なソフトウエアを真面目に作って納期守れる人の方が大事です。

世の中のソフトウエアが一般化・コモディティ化し過ぎて、高度なプログラミング技術を求められる案件よりも、普通のアプリやWebを作る案件の方が圧倒的に多い気がします。

「いつ完成するか分からない世界一強い将棋のAIを作れる人」よりも、「Wordpressを使ったWebページを一通り触れて納期どおり完成してくれる人」の方が仕事あります。

汎用性を上げると仕事をもらえるところが増えますが、単価が下がります。専門性を上げると仕事をもらえるところが減りますが、単価も上がります。僕の場合は、デジカメやプリンタのドライバや組込みのエンジニアでしたので、専門性が高く、仕事を見つけにくかったので、汎用性が高い方に変えました。

【3】フリーの方が収入上がるの?

普通に納期どおり仕事できる人は、フリーの方がサラリーマンよりも収入が圧倒的に高いと思います。ただ、明日があるか分かりません。やったら、やっただけ儲かりますけど明日も仕事があるか分かりません。

【4】独立する前に必要なものは?

普通の会社でアプリとかモジュールを任せられるくらいの技術とそれなりにちゃんと動くノートPCがあればいいです。ぼくは中古で8万円で買ったノートPCしか持ってなかったです。

あと独身でしたら、貯金100万円くらいあれば余裕です。また、会社を辞める前に、クレジットカードを作っておくことをオススメします。最も大事なのは、自分の作ったアプリやWebなどをアピールできる場所をつくっておくといいと思います。

アプリ、ブログ、GitHub、何でもいいです。これは会社辞めてからの方が作りやすいですね。

【5】法人と個人事業主のどちらがいいの?

圧倒的に法人登記した方がいいです。25万円程度かかりますが、それを払ってでもメリットはあります。理由は個人事業主だと契約ができない企業がかなり多いからです。

また、なぜか、同じアプリを開発しても法人の方が単価が高いケースも多いです。

【6】仕事の値段とかどうすればいいの?

値段なんて勢いです。分からなければ、【掛かった日数×(3~7)万円】にしておけばいいです。

普通のエンジニアで1人月60~140万円。あとは、相談です。「プログラミング要素が少ないWebの作成案件」とかだとこれより安くなることもあります。基本、受託ソフトウエアの値段は、あなたが作ったものの素晴らしさよりもお金を出してくれる会社の体力で決まる部分も多いです。

零細企業が発注すると100万円だったものが、大手企業だと1000万円になったりします。たぶん。

こういう相談が年に何度か来て、何度も同じことを言っています。面倒くさいので、記事にしておきます。

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