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工業オペレーション? それともリアルドラクエ? 『Google Glass』の使い方を50人で考えてみた

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今年4月16日に開発者向けに限定発売されて以来、何かと話題を振りまいているGoogle Glass。ようやく登場したまったく新しいウエアラブルデバイスは、人々の生活にどんなイノベーションを起こしてくれるのだろうか。

そんな妄想を惜しげもなく披露する、搭載アプリ構想イベント『Google Glassアイデアソン』が、6月11日にSamurai Startup Islandにて開催された。

イベント中は、Google Glassのネットワーク接続はOFFであった

約50名のイベント参加者の中には、企画・マーケティング担当者や営業担当者、起業家なども多く、開発者だけでなく、業界や職種を問わず大きく注目を集めていることが伺える。

参加者からは「新しいデバイスが続々登場する中で、Google Glassは今までのモノとは一線を画している」という声や、「まだ用途が明確化されていないからこそ、さまざまなアイデアを膨らませられるのが楽しい」といった声が上がるなど、未知のデバイスの登場に対する期待値は総じて高かった。

スピーカーとして登場したピグマル代表の伊藤元氏が持参したGoogle Glassを掛けながら、簡単な機能説明を実施。その後、質疑応答を経て、さっそくアイデアソンが開始された。

まさに十人十色! 妄想膨らむアイデアソン

開発者だけでなく、企画・マーケティング担当者や起業家など、業界や職種を超えた人たちによる議論を経て出たアイデアは、大きく5つのジャンルに分類される。

【1】 コミュニケーション系
・ 聴覚障害者のためのリアルタイム文字表示
・ 外国人とのコミュニケーションに役立つリアルタイム通訳
・ 相手のプロフィールや、会ったことがあるかどうかなどを頭の上に表示
・ 同じ場所付近にいる人だけに、自分の思いを伝えるサービス。(「クサい」など)思ったことを共有し、共感してもらえる
・ 自分がコミュニケーションを取っている相手の視点を見せる

【2】 位置情報系
・ 観光地や美術館などのガイドサービス
・ 訪れた場所の「昔の風景」を見られるサービス
・ 地下鉄のような複雑な構造の場所で、目的地までの案内を矢印でシンプルに教えてくれるサービス
・ 友だちがシェアした写真を、その場所まで行かないとどんな写真なのか見れないサービス

【3】 EC系
・ ショッピングの際に、商品に情報が付加され、商品比較なども簡単に行えるサービス
・ フラッと立ち寄った店で気になった商品を簡単にメモできたり発信できたりするサービス

【4】 BtoB系
・ 匠の視点でモノづくりができるサービス。匠がどのようにモノづくりをしているのかをアーカイブすることで、モノづくりの職人技を後世に受け継がせる役割も
・ 工場作業のオペレーションサポート

【5】 ゲーム系
・ リアルドラクエ
・ 人版セガラリー(自分の歩いた道を記録し、2度目に歩いた時に、Glass越しにゴーストとして過去の自分の軌跡が映り、競争できる)
・ 方言彼女(異性と会話する際に、勝手に方言に翻訳してくれる)

ポテンシャルは未知数。だからこそ、多くの人を魅了する

伊藤氏(写真)自身も、「いろいろアイデアは浮かんでいるので、どんどん開発していきたい」と話していた

スピーカーとして登壇した伊藤氏は、イベント後の会話で、「今年中に一般向けに販売されるという噂もあるが、まだ一般に普及するイメージはない」と話していた。

Google Glassが爆発的に普及するためには、デザイン性の向上や低価格化、ガイドラインの策定など、まだまだ必要な要素が足りていないため、普及するかしないかの判断も難しい。

ただ、その未熟さゆえに、世界中の開発者がこの新しいデバイスに大きな期待を持っているのも事実である。伊藤氏も、「使い方がまだ固まっていない今だからこそ、どんなアプリを開発すれば楽しめるのか自分なりに考えている」と話す。

この『Google Glassハッカソン』で挙げられたアイデアが実現されるかどうかは分からないが、これから誕生するであろう多くのGoogle Glassアプリ開発者たちにとっての“ネタ帳”として、これらのアイデアを形にしてもらえることを願っている。

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取材・文・写真/小禄卓也(編集部)