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[連載:ギークな女子会] べにぢょ編① 仕事の進め方にまつわる、男と女の違いって…

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「エンジニアLoveなお姉さん」べにぢょさんが、女性エンジニアたちが仕事を続ける理由や、ON・OFFのホンネに迫る”グータンヌーボ”風座談会。今回は、男女の仕事ぶりの違いについて。若手によくある”反抗期”ってナニ?

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べにぢょ お2人は、そもそもどうしてプログラムを書くようになったんですか?

閑歳 もともとインターネットがすごく好きで、大学のころはネットばかりしていました。卒業後は記者の仕事をしていましたが、どうしてもまたネットにかかわりたいと思い、友だちがやっていたWeb開発会社に転職したんです。

べにぢょ へぇー。

閑歳 当時はまだHTMLしかできませんでしたから、本格的に勉強し始めたのは転職してからですね。プログラミングでお金をもらえるようになったのは、28歳ぐらいから。ちょっとデビューが遅いんです(笑)。

べにぢょ 大場さんはいかがです?

大場 わたしはインターネットが流行る前からやってまして……(笑)。最初は中学2年のころですね。当時はBASIC、その後C言語、Javaと来て、最近はRubyで開発してます。卒業して入ったソフト会社から、ベンチャー、フリーランスを経て、今は自分で会社を経営しています。

閑歳 ちょっと聞いてもいいですか? 中学生の女の子で、プログラミングに興味を持つ子ってあんまりいないと思うんですけど……。

大場 そうなの。いない、いない。

べにぢょ そうですよねぇ。

大場 女子高に通ってたっていうのもあるんですけど……。でも、250人中1人だけいたんですよ、プログラミング女子が。

閑歳 へぇー、うらやましいな、高校の時から仲間がいて。

大場 わたしみたいにディープじゃなかったですけどね。でも、もういてくれるだけでうれしかったですよ。

プログラミングの世界に入るのはちょっと怖かった!?

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「前からWebに興味があったけど、同じ志向の女性が周りにいなくてイマイチ踏み込めませんでした」(閑歳さん)

閑歳 じゃあ、プログラミングを始めたのは、お兄さんとかの影響ですか?

大場 父の影響ですね。家にコンピュータがあったので「数当てゲーム」みたいなものを雑誌を見ながら打ち込んだりしたのが最初です。

閑歳 わたしの場合、家族の誰もパソコンに興味を持ってなかったんで、 身近にそういう人がいた人がすごくうらやましい。もっと早く同じ興味を持っている人に出会えていたらよかったのにって、ずっと思ってました。

大場 わたしもずーっと孤独でしたよ(笑)。

閑歳 当時は自分と近い興味を持ってる人がどこにいるかもわかりませんでしたし。出会うまですごく時間がかかりました。

大場 でも、出会ったら出会ったで、だいたい男性でしょ。大学時代、一度「マイコンクラブ」をのぞいたことがあったんですけど、あまりの「黒さ」にびっくりして泣いて逃げ帰りましたよ!

一同 爆笑

閑歳 始めたころは、プログラマーになるには弾さん(小飼弾氏)みたいにならなきゃいけないと思ってたんですよ。

べにぢょ それ、かなりハードル高い!

閑歳 それぐらい何も知らなかったんです。だから、わたしにはプログラマーはムリだってずっと思ってましたね。

「コーディングLOVE」な女子はまだまだ少数派 

べにぢょ 男の人の場合、この仕事が好きだからでやっているっていう話をよく聞きますよね。きっかけで多いのが「ゲームが大好きで」とか。そのうちだんだん自分でも作りたくなって始める人が多いみたいですね。

大場 そうそう、わたしも一緒。

閑歳 でも女性エンジニアの場合、大場さんみたいに「好き」でやっているっていう人って実は少ないんじゃないですか? 「ITが流行り出したんでたまたま」っていう人が多いような気がするんですよ。この業界だと、女性で社長っていう人もあまりいませんし。

大場 確かに。でも最近は、勉強会なんかに行くとたまに女性も見かけるようになりましたね。前は全然いませんでしたけど。

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「男性と女性って、プログラミングを好きになるポイントがちょっと違うような……」(べにぢょさん)

べにぢょ 大場さんが登場する記事を拝見すると、すごく「開発が好き」っていうのが伝わってきます。女性エンジニアは勇気付けられるんじゃないですか? 閑歳さんも、好きだから今の仕事をやられているわけですよね。

閑歳 そうだと思います。わたしの場合、きっかけはゲームじゃなかったんですけど。大学の時にコミュニティーサイトを作って、キャンパス内で流行ったことがあったんですよ。

べにぢょ すごい! マーク・ザッカーバーグ(『Facebook』創始者)だ。

閑歳 全然知らない人が、「これすごく便利なサービスだからお前も使えよ」なんて言ってるのを聞いたりして、そういうのが自分では一番うれしいことなんです。それを今でも追いかけているような気がします。

べにぢょ 閑歳さんはコーディングが好きっていうより、何かを作るのが好きなんじゃないですか?

閑歳 もちろんコーディングもキライではないですよ。でも、確かに言語に対する愛着はまるでないかも。どちらかっていうとサービスの方に興味がある気がします。

大場 わたしは両方ですね。まぁ、2人共「作る」ってことに興味があるのは、共通してるんじゃないですかね?

べにぢょ 手段はどうあれ、使ってもらうってことに喜びを感じる人もいますし、コードを書くこと自体に心酔している人もいる。人それぞれなんですね。

原則に忠実な男たち、ルールをはしょる女たち 

閑歳 わたしの個人的な体験からなんですが、女性エンジニアの方が、バグが少なかったりしません?

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「どっちが良いという話ではないけれど、女性は男性よりも状況に応じた仕事ができる気がする」(大場さん)

大場 うーん、それは人によるかもしれません。でも、コーディングのやり方とか見ると、男性の方が「原則的」で、女性の方が「現実的」っていう印象はありますね。

べにぢょ それって、女性の方が上手く「はしょれる」ってことですか?

大場 短い時間で形にするような仕事だと、女性の方がパフォーマンスの良いことが多い気がする。でも、そのままにしておくと、原則的じゃない分、後々困ってしまうなんてこともありますけど。

べにぢょ ほかに男女の違いを感じることってあります?

大場 お客さん対応は女性の方がうまいですよね。社会的に訓練されてる気がする。

べにぢょ あはは。

大場 女性って、相手の顔色もちゃんと読むでしょ。男の人って読まない人が結構多いんですよ。メールでもいきなり箇条書きで始まっていたり(笑)。仕様書じゃないんだぞ!って思うようなシチュエーションは、たまにありますね。

べにぢょ コードにも性差って出るものですか?

大場 性差と言っていいかは分からないですけど、クセは出ますよ。

べにぢょ 以前、男性のエンジニアと、ある美人女性エンジニアのことについて話をしていたら「どんなコードを書くのかスゲー興味がある!」って言われて驚いたことがありました。普通、男だったらもっとほかに聞くことがあるだろうって。

一同 爆笑

(べにぢょ編②に続く)

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