エンジニアtype - エンジニアのシゴト人生を考えるWebマガジン

独立してからかかわると面倒な人リスト【連載:村上福之④】

公開

 
村上福之のキャラ立ちエンジニアへの道

株式会社クレイジーワークス 代表取締役 総裁
村上福之(@fukuyuki

ケータイを中心としたソリューションとシステム開発会社を運営。歯に衣着せぬ物言いで、インターネットというバーチャル空間で注目を集める。時々、マジなのかネタなのかが紙一重な発言でネットの住民たちを驚かせてくれるプログラマーだ

最近、時代が時代なので、独立するエンジニアが増えてきました。良いことだと思ってます。しかし、独立すると技術とは別の世界の人とたくさんかかわるのですが、変な人も多いです。そこで、独断と偏見で、面倒くさそうな人の特徴を5つ挙げてみました。確信はまったくないです。思いついたままです。

① 「すごい良いアイデアが思いついたんですけど」とよく言う人

From Inha Leex Hale<br /><br />
「良いアイデア」は

From Inha Leex Hale

例え「良いアイデア」だと思っても、まずはググるなり、人に聞いてもらうなりして、本当に「良いかどうか」を見極めたい

「すごい良いアイデアが思い付いた!」、「絶対ヒットするサービスを思い付きました!」。こういうセリフをよく言う人は、何か、だいたい面倒くさいと思います。オモロくない奴に限って、自分のアイデアが面白いと確信するように思います。

だいたい、そういうことを言う人の企画はウンコです。さらに言うと、そのアイデアについて、過去に類似のサービスがないかよく調べない人が多いです。

僕が一番驚いたのは、「すごい良いWebサービスを思いつきました!料理のレシピを集めたサイトを作ったら面白いと思うんですよ!」と言ってきた人がいて、パワポで資料を送ってきた人が本気でいました。本気でウーロン茶をふきそうになりました。

…ええと、頼むから、ググってください。

そのアイデアが面白いとか、素晴らしいとか、自分で徹底的に確信する人は、あんまり信用してないです。ダウンタウンの松本人志もオモロなくなってから、笑いのポリシーについて語り出したように思います。オモロい、オモロない、という判断をするのはユーザーであり、お客さんであると思ってます。その判断を自分に委ねるようになったら、良くないと思ってます。

最終的にサービスの良さを価値を評価するのは、僕たちではなく、お金を払っていただけるお客さまです。むしろ、アイデアで重要なのは、損得関係も何もない、普通の人から、何気なく聞いた一言の方が大事だと思ってます。

② 出資比率とハンコが好きな人

From miranda.granche<br /><br />
れわ

From miranda.granche

何をするにも、お互いのことを理解した上で行動したい・してほしいものだ

なんかね、自分が何をするか、何ができるか、どういうことで僕らの価値を上げてくれるのかがまったく分からないのに、ハンコを押すのが好きだったり、出資比率をどうこう言うのが好きな人がいるんですね。いや、シードでツバを付けたい気持ちも分かりますし、僕もお金モードになっちゃう時があるので、すごく分かります。

一緒にどういう仕事ができるのか、よく分からん人がいるんですよね。しかし、何か出資とかバリュエーションの話になると、すっごい目の色が変わるんですね。それで、中身決まってないのにハンコだけ早く押してほしいみたいな話ばかりする人が多いんですよね。

いや、出資比率がどうのこうのではなく、世にサービスを作って、使ってもらえるお客さまにバリューを評価していただけるのが先で、定款の内容や、出資比率も大事なんですけど、それらはお客さまから遠いところにあるので、起業の時には正直どうでもいいんですよね。

③ 大物起業家や「●●と太いパイプがあるねん」と強調してくる人

起業家セミナーなどで、大物起業家とのかかわりを強調する人がいます。僕が大阪で細々と仕事をしていた当時、起業セミナーによく出席していました。今で言う、スタートアップ系のイベントのようなものですね。

From smashmedia

From smashmedia

話が面白い「だけ」の人、有名人との繋がりがある「だけ」の人。あなたの周りにも、そんな人が潜んでいるかもしれない

そこで、「三木谷はワシが育てた」という自称起業家支援家には、3人くらい会ったことがあります。今になって、そういう人たちは、それでメシを食っているんだということを理解しました。何だか、悲しい仕事だなぁと思います。有名人との飲み会に行ったことを強調する人や、大物の名前を出して、「●●さんと、すっごい仲良しなんですよ」と言う人が多いんですね。ただ、そういう人と飲みに行くと、すごい楽しいので、良いんですけど、仕事でかかわる時はけっこう、慎重です。こういう人たちが持っている会社を信用調査会社で調べたりすると、すごいショボい数字がいっぱい出ていたりします。

④ いかに実装難易度が高いか理由を考えるのがすごい上手な人

自社サービスの時は入れない方が良い人です。でも、受託ではものすごく重要な人です(笑)。どんなにくだらないテクノロジーも、すごい実装難度が高く高度な技術のように説明できる人がいます。元SIの人に多いですね。

こういう人は受託案件の見積もりを作ったりする時にすさまじく実力を発揮するので、大事です。かつて、SI業界で受託バブルがあった時には、非常に重要な人だったと思ってます。彼が「ないことないこと」を言い連ねるだけで、値段が膨れ上がるわけです。

しかし、自社サービスの開発には、正直、邪魔でしかない時が多いです。仕事の内容が変わったのに、やり方を変えられない人がいますが、ちょっと大変です。

ただし、大手から受託を受けた時は、この人は経済的な意味で本気で重要であることがあります。

⑤ しょっちゅうブログ書いていて、しかもブログが長い人

僕のように、よくブログを書いていて、そのブログが長い人はだいたい「何らかの意味で面倒くさい人」です。ただ、人によって、仕事として面倒くさい人か、個人的に面倒くさい人かどっちかです。

・ 仕事はスマートなんだけど、人として面倒くさい人
・ 仕事でかかわると面倒くさいが、人としてすごい尊敬できる
・ 仕事でかかわると面倒くさいし、人としても面倒くさい

ブログが長い人は、このどれかに当てはまる人が多い気がします。だいたい、そういう人は自己承認欲求が強い人なんで、人間として、どこか面倒くさいですよね。

ただ、本当に重要なスキルは面倒くさそうな人を避けるのではなく、そういった方々を上手くマネージしたり、コントロールできるスキルだと思うんですよ。いろんな人のアクを上手く扱える人が成功するんだろうな、と思います。