STEP.1 面接の事前準備

面接が決まったらまずはチェック!業界研究と企業研究を念入りに行い、魅力的な応募理由と自己PRを考え、伝えるための下準備をしましょう。

STEP.1 面接の事前準備
STEP.1 面接の事前準備でやること
面接が決まったらまずはチェック!業界研究と企業研究を念入りに行い、魅力的な応募理由と自己PRを考え、伝えるための下準備をしましょう。

魅力的な志望理由と自己PRを作る

魅力的な志望理由と

自己PRを作る

どんな面接に臨む場合も、必ず準備しなければならないことが3点あります。

・キャリアの棚卸し
・志向の整理
・応募企業・職種の理解

面接はある意味では商談の場と言えます。商品(ご自身)の特徴を相手(企業)のニーズに合わせて伝えることが出来なければ、
商談が成立することはありません。企業はあなたのご経験で「入社後に即戦力として活躍してくれるか」を、
あなたの志向で「将来、幹部として組織に良い影響をもたらすか」、「腰を据えて長く働いてくれるか」などを判断します。
闇雲に準備をしても、無駄な作業となってしまいます。
このワークでどんな面接でも必要な基礎を作ることができます。
このワークをちゃんと行うかで合格率が大きく変わりますので、ぜひ時間をかけて準備してみましょう。

■ワーク1
ワーク1
まずは箇条書きで構いません。以下の項目において、思いつくままに記載してみてください。
人物
人物

キャリアの棚卸し

キャリアの棚卸し


@現職の入社理由
A身につけた強み
定量面(例:新規開拓、javaの開発)も定性面(例:我慢強さ、ポジティブさ)も記載
B今回の転職理由
※ポジティブなものもネガティブなものも記載
人物
人物

応募企業・職種の理解

応募企業・職種の理解


C業界・企業研究
■なぜ業界研究・企業研究をするべきか
業界研究及び、企業研究をする理由は2つあります。
1つ目は、志望動機をしっかりと伝えるためです。面接では、必ずといってよいほど「弊社を志望した理由は?」
という質問があります。そんな時、その企業や業界のことを知らないと、的外れな回答になり、
面接官に入社意欲が低い応募者という印象を与えてしまいます。
2つ目は、入社後のミスマッチを防ぐためです。事前にしっかり企業研究しておくことで、
入社後のイメージがある程度分かります。良い面も悪い面も知っておくことで、
働き出した後に「こんなはずじゃ…」なんて事態を防ぐことができます。
面接官に自分の志望理由を魅力的に伝えるためにも、入社後のミスマッチをなくすためにも、
事前の研究を怠らないようにしたいものです。
■情報源
「C競合と比較した際の応募企業の特徴」を知るためには、業界研究と企業研究が必要となります。
とはいえ、限られた時間の中では研究も効率的に行わなければいけません。
企業研究をはじめるならば、まずは以下の情報源から参考になる情報はないか探してみましょう。

【主な情報源】
・インターネット
・紙媒体
・人
情報源 主に知ることができること
インターネット 転職サイト ・募集職種の仕事内容
・仕事の魅力
・どんなスキルが活かせるか
・配属部署
・給与
・勤務地
・勤務時間
・休日休暇
・待遇・福利厚生
口コミサイト ・現場社員、出身者の本音
・企業の良い点と改善点
コーポレートサイト
(採用サイト)
・会社概要
・企業理念
・代表メッセージ
・事業内容
・商品・サービス
・プレスリリース
・IR情報
・採用情報
・社員インタビュー
ニュースサイト ・最新の動向、トピックス
紙媒体 書籍 ・業界の状況
・企業の歴史
・経営者や社員の志向性
雑誌 ・各業界や職種の動向
新聞 ・最新の動向
・株価
知人・友人 ・社風
・労働環境
・人間関係
・仕事のやりがい
・採用活動の背景
・求める人物像
・選考時の評価ポイント
転職イベント
転職エージェント
【主な情報源と調べられること】
◎インターネット
 ●転職サイト
  ・募集職種の仕事内容
  ・募集職種の仕事内容
  ・仕事の魅力
  ・どんなスキルが活かせるか
  ・配属部署
  ・給与
  ・勤務地
  ・勤務時間
  ・休日休暇
  ・待遇・福利厚生

 ●口コミサイト
  ・現場社員、出身者本音
  ・企業の良い点と改善点

 ●コーポレートサイト(採用サイト)
  ・会社概要
  ・企業理念
  ・代表メッセージ
  ・事業内容
  ・商品・サービス
  ・プレスリリース
  ・IR情報
  ・採用情報
  ・社員インタビュー

 ●ニュースサイト
  ・最近の動向、トピックス
◎紙媒体
 ●書籍
  ・業界の状況
  ・企業の歴史
  ・経営者や社員の志向性

 ●雑誌
  ・各業界や職種の動向

 ●新聞
  ・最新の動向
  ・株価
◎人
 ●知人・友人/転職イベント/
  転職エージェント   ・社風
  ・労働環境
  ・人間関係
  ・仕事のやりがい
  ・採用活動の背景
  ・求める人材像
  ・選考時の評価ポイント
業界・企業研究のコツ
競合と比較した際の応募企業の特徴も合わせて調べておくと、よりよい業界研究・企業研究ができるでしょう。
■業界・企業研究のコツ
競合と比較した際の応募企業の特徴も合わせて調べておくと、よりよい業界研究・企業研究ができるでしょう。
人物
人物

志望理由と自己PRの整理

志望理由と自己PRの整理


D志望理由
E入社してやりたいこと、叶えたいこと
Fあなたを採用した際の企業側のメリット
■ワーク2
ワーク2
次にワーク1で考えたA〜B〜Cを組み合わせて、(例)を参考にストーリーを考えましょう。これが面接で伝えるベースとなります。
また、組み合わせる際のルールが1つだけあります。それは“一貫性”です。“一貫性”のあるストーリーには説得力があり、信頼されます。
【例えば、詳細設計までの開発経験を持っている方が、上流工程のできる企業への転職をするケース】
学生時代から技術やシステムに興味があり、現職に入社。最初はプログラミングからのスタートだったが、徐々に担当できる業務範囲を広げ、現在では詳細設計から開発、また、周りを巻き込んでより良いシステム開発を行なうべく取り組んできたことが評価され、
開発チームのサブリーダーを担当するようになった。今後も自身のスキルアップを続けたいと考えていたが、会社の業務立ち位置上、
基本設計以上の業務に就くことが出来るかどうかは、プロジェクト次第であり、これからの自分の成長が鈍化してしまうのではと感じ、
思い切って転職を決意。上流工程のできる企業を中心に応募しているが、その中でも、一次請け比率が高く、
社員教育に力を入れている御社であれば、今後の自分の成長を叶えることができると魅力的に感じている。
また、競合となる他企業と比較しても、高い技術力を持ち、顧客からの信頼も厚いということも、
得られることが多いのではと考えている。
そんな環境の中で、技術力を磨きつつも、ゆくゆくはマネジメント業務に就き、人を育て、動かす経験を積み、プレイングマネージャとして実績を上げたい。
【例えば、20代の証券営業マンが、人材紹介の営業に受験するケース】
営業力を身につける為、当時最も厳しいといわれた証券会社へ。富裕層や個人事業主のオーナー向けの営業に携わる。
成果から逆算して行動することと、リレーション構築術を身につけた。仕事には満足しているものの、
提案型の営業で人に関するサービスに携わりたいという思いが募った。形の無いものを顧客ニーズに合わせて提案する提案力と、
ヒトモノカネで唯一経験のないヒトに関する仕事に就きたいと感じた。
また、多くのお客様が自身の働く企業で“ヒト”に関わる悩みを抱えていた。
会社や社会を動かすのは人だと痛感し、人材紹介に興味を持った。中でも貴社を志望しているのは、
貴社の掲げるビジョンである「いい仕事いい人生」と競合他社に先んじて海外展開にチャレンジしている企業姿勢に魅力を感じた。
まさに仕事は人生と切り離せないものだとこれまでの社会人生活で痛感した。また、特に海外展開に関しては、
業界の中でもいち早く海外展開に着手し、既にアジアを中心に3拠点も展開していることは大きな魅力。
そんな環境の中で、近い将来はマネジメント業務に就きたい。
自ら人を育て、動かす経験が積みたい。まずは必要な業務知識をしっかりと学び、実績を上げたい。
ストーリー作成のコツ
ストーリーを作る際にコツが3点あります。
具体的にはワーク1のAで挙げた、ストーリーに採用した強みを証明するエピソードを考えることで、
より説得力のあるストーリーを作ることが出来ます。

 A どんな成果が出たのか。
   (ex. 開発工数●●%削減。新規プロジェクトにおける顧客からの指名。チームリーダーに任命…など)
 B なぜその施策に取り組んだのか。
   (ex. 開発工数が膨らみ、業務効率化の必要があったため。若手メンバーが多く率先して組織を牽引する必要があった。)
 C 具体的に工夫したことは何か
   (ex. テストフェーズにおける元データ加工のツール作成。チーム内での情報共有の徹底、ガントチャートの徹底利用。)
■ストーリー作成のコツ
ストーリーを作る際にコツが3点あります。
具体的にはワーク1のAで挙げた、ストーリーに採用した強みを証明するエピソードを考えることで、
より説得力のあるストーリーを作ることが出来ます。

どんな成果が出たのか。
(ex. 開発工数●●%削減。新規プロジェクトにおける顧客からの指名。チームリーダーに任命…など)

なぜその施策に取り組んだのか。
(ex. 開発工数が膨らみ、業務効率化の必要があったため。若手メンバーが多く率先して組織を牽引する必要があった。)

具体的に工夫したことは何か
(ex. テストフェーズにおける元データ加工のツール作成。チーム内での情報共有の徹底、ガントチャートの徹底利用。)

よくある質問と回答を準備する

よくある質問と回答を準備する

面接でよく聞かれる質問を以下に列挙いたしました。目を通していただき、答えることができるかご確認ください。
また、回答に詰まってしまいそうであれば、どのように答えるかを考えておきましょう。

〜ご経歴〜

・これまでの職務経歴、業務内容について、簡単に説明してください。
・強みを3点教えてください。
・あなたの課題を教えてください。
・苦手な仕事はありますか。
・同僚がしていない独自の努力をしたことはありますか。あるのであればそれを具体的に教えてください。
・業務外でした努力があれば教えてください。
・他部署や、チーム内で、自分はどのような役割の仕事を担ってきたのか説明してください。
・これまでで最も成果を上げた仕事(もしくは力を注いだ事)について説明してください。
・直面した困難とその解決法、または成功談について説明してください。
・成長したと感じた出来事、体験について教えてください。
・今までの仕事のなかで工夫してきたことは何ですか。
・わからないことがあった時、どのように情報収集していますか。

よくある質問と回答を準備する

〜お人柄・ご志向〜

・大学(学部)を選んだ理由は?大学で学んだ内容と実績は何ですか?
・新卒のとき、どんな基準で就職先を選びましたか。
・転職理由は何ですか。
・その転職理由は現職では解決できない問題ですか。
・志望理由は何ですか。
・将来実現したいことは何ですか。
・どんなビジネスマンになりたいですか。
・仕事をする上で大切にしていることは何ですか?
・あなたの上司・後輩から見て、あなたはどういう人物だと思われていますか。
・これまでの経歴でリーダーシップを発揮したことを教えてください。
・後輩を教育するとき、どういう点に配慮していますか。
・現職場の不満な点、それを解消するために今まで行ってきたことは何ですか、解消できなかった原因は何ですか。

〜条件〜

・現在の年収はどのくらいですか?希望年収は?
・入社決定となった場合、いつ頃から出社可能ですか?

面接時の質問と回答についてはこちらの記事もご覧ください。
■人事をオトすテクニック 合格必至の「魔言」に迫る!
■答え方一つで評価が変わる!面接難問集
■面接での逆質問はOK!? プラスに働く質問とは

よくある質問と回答を準備する

企業への質問を考える

企業への質問を考える

「何か質問はありますか」
面接の最後に良く聞かれますよね?
なにも質問しないよりも、何かしら質問を返した方がベター。 あなたの応募企業に対する意欲を判断していることがあります。
しかし、企業研究をしっかりしていれば、質問は自ずと出てくるもの。
会社規模や事業内容といった、調べれば分かるような質問を除いて、
社内の雰囲気や、社員の方と面談できるのかどうかなど、気になることは質問項目として考えておきましょう。

面接後の質問についてはこちらの記事もご覧ください。
■面接での逆質問、効果的な例とダメな例をケースごとに紹介!
■「質問はありますか?」と聞かれたら――決定版! パターン別・面接の質問集