消費と浪費を区別せよ! デキる営業マンは知っているインセンティブの上手な活用方法【独身営業マネーお悩み相談室】
株式会社クレア・ライフ・パートナーズ 代表取締役社長 工藤 将太郎氏1983年、大分県生まれ。日本生命保険相互会社に入社後、法人営業に従事。2012年に株式会社クレア・ライフ・パートナーズを創業。生命保険に偏重せず、効率の良い資産形成をテーマとしてファイナンシャルプランニング、ライフプランニングを行っている。著書に『30歳からはじめる一生お金に困らない蓄財術』(幻冬舎)『入社1年目から差がついていた! お金が貯まる人は何が違うのか?』(すばる舎)など、若手向けの分かりやすいアドバイスが人気
Q:来月、インセンティブが3万円入る予定です。計画に入れていなかった臨時ボーナスが入った気分で、いつもいつの間にか使い切ってしまうのですが、上手く活用するにはどうすればいいでしょうか?(法人営業/28歳/年収450万)
私が営業マンの頃はインセンティブがなかったのですが、がんばった分が収入に反映されるのは良い会社ですね。インセンティブ制度があれば、仕事をしっかりやることで収入を増やすことができるのでやる気にもなるでしょう。
ただ、決まった時期に支給されるボーナスと違い、インセンティブ収入は臨時的なもの。「いつもいつの間にか使ってしまう」のであれば、貯蓄用の銀行口座を開設し、そちらに振替えで移してしまいましょう。
振替えは、今の時代はインターネットで簡単に申し込みできる銀行も多くなってきました。インセンティブが入った月に、スマホで申し込みすることを習慣付けるのもいいかもしれませんね。3万円程度であれば、有効な方法の一つです。
またインセンティブの種類がどういったものによるかでも変わってきますが、金額が数十万単位などで大きい場合は、もっと違う方法を考えてみてもいいと思います。例えば、1回で受け取ったインセンティブも、それを12分割し、翌月から1カ月分ずつの投資へ回してみる。そうすると、「積立投資」の効果を得ることができます。この積立投資というのは、「ドルコスト平均法」という、資産運用にとってとても有効な投資の仕方になります。特に、投資・資産運用の初心者の方には合っている方法だと思いますよ。
もっと金額が大きくなれば、本格的な資産運用をスタートするきっかけにしてもいいでしょう。ただし、皆さんががんばって得たインセンティブのように、投資・資産運用とは、お金が働いて稼ぐ給与(利回り)です。あまりに高いリターンを得ようとすると、それに伴ったリスクもありますので、まずは、書籍やセミナーなどで、どんな方法があるのか勉強することから始めてみてください。行動するイメージが湧きやすくなります。
反対に、将来の投資とはいえない“高級品の購入”には注意しましょう。臨時収入があるとつい、普段は買わないようなブランド品などに手が伸びてしまいがちです。これは限りなく浪費に近いです。日頃から、自分自身の支出が「投資」なのか「浪費」なのか、区別をつける癖をつけていれば防げるはずですよ。支出項目の見極め方はぜひこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
次回は、ついついカフェ代などがかさんでしまいがちな「空き時間」にまつわるお金のお悩みにお答えします。お楽しみに!
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