憧れのあのメーカーを落としたみんなの転職ワザを聞きました

応募企業を決めたら、応募書類や面接で自分をアピールする準備をしよう。ただ、応募先の属性によってアプロー チの仕方はそれぞれ異なるもの。ここでは転職のパターン別に、採用側の興味を惹くテクニックを紹介する。

「同じ業界である程度の経験を積んでいれば、それなりの中身の職務経歴書になるので、書き方に凝る必要はないと考えた」

このアンケート回答が象徴するように、同業のメーカーに転職する場合、応募書類にアレンジを加える必要はさほどない。このパターンの転職に成功したほかの回答者のコメントを見ても、「前職でやっていたことを細かく記載する」「担当したプロジェクトの開発環境やチーム構成、業務フローについて詳細に書いた」などと書き方自体に工夫を加えた様子はない。書類段階では、わかりやすく書くことに気をつけていれば問題なさそうだ。

それよりも気を配るべきなのは、面接でのやりとりだ。業界大手を狙う、部品メーカーから完成品メーカーを狙う、いずれの場合でも、前職と比べて仕事の規模感が大きく変わるはず。大手メーカーには、場合によってはプロジェクトメンバーが海外拠点にもいるようなビッグプロジェクトが数多く存在する。関連部門との調整や連携が何より重要視されるため、採用側は応募者が「組織の一員」として職場になじめるかどうかをもっとも気にするのだ。

リーダー経験が一番の売りになる

そんな採用側の意図を知っていれば、面接でアピールする内容もおのずと決まってくる。同業種の転職である以上、技術面でのマッチングはマスト条件。技術のすごさをアピールするよりも、自らが先頭に立ってプロジェクトを推進した経験や、関係する部門とどうやって連携を取っていたかなど、チームプレーで動いた実績を強調すべきなのだ。 下の面接アドバイスも参考にしながら、自分の実力を的確にアピールしよう。

技術者である以上、専門分野を極めたいという欲求は誰もが持っているもの。この気持ちを前面に打ち出して転職する際、大切になるのが、極めたいという思いの一貫性を採用側に伝えることだ。

今回のアンケートのなかから、スキルアップを目的に技術力に定評のあるメーカーへと転職した人たちの回答を集めると、このようなコメントが目立った。「前職でも専門知識を深めようと努力してきたこと、そして将来的にもそれをやっていきたいという思いを伝えた」「 スキル習得において着実にやり遂げてきたことをアピールした」 技術力を売りにするメーカーに応募する場合は、こうして「学習意欲」と「技術に対する思いの強さ」を示すのが効果的だ。採用側は自社の技術に関して並々ならぬこだわりを持っている。それに興味を持ち、自分も一緒に極めていきたいと訴えかけることで、好印象を残すことができるのだ。

“部外者”の視点で製品を語れ

ただし、中途採用が即戦力採用である以上、「学びたい」という思いだけを伝えても内定獲得には至らない。入社後にどう貢献できるのか? についてもしっかりアピールしなければならないのだ。

将来の貢献度を示すための方法として有効なのは、「応募企業の持つ製品を自分の力でどう発展させたいと考えているか?」を語ること。“部外者”だからこそわかる製品の弱点を嫌味にならない程度に伝え、その弱点を補うために貢献していきたいという意思をアピールすれば、面接官も「なかなかするどい視点を持っている」と感心してくれるはず。応募書類の段階から、その意思を示すような書き方を心がけよう。

自動車や携帯電話、白物家電など、さまざまな製品の多機能化・高機能化が急速に進む昨今、これまで社内にはいなかった技術領域のエンジニアを異業種から積極的に採用するケースが増えている。しかし、応募者が業界未経験ということは、転職後に学ばなければならない事柄がたくさんあるということ。採用側も、入社後の伸びシロを重視して見ているという。

それを考慮すると、書類応募や面接の際に意識してアピールすべきなのは、知識よりも素直さやコミュニケーション力といった人物面の魅力になる。アンケート回答者のなかでも、異業種転職に成功したエンジニアの声を拾うと、「応募する業界の専門用語を事前に調べ、勉強している点をアピールした」「誠実さやまじめさのような人間的な魅力をアピールした」などのコメントが多い。異業種メーカーで内定を獲得するには、採用側に「この人なら入社後すぐに順応してくれそうだ」と印象づける工夫が必要なのだ。

同じモノの見方をしていると強調

それと同じくらい大切なのが、前職と応募職種との共通項を見つけ出すこと。恋愛と同じく、相手と“同じモノの見方”をしていることを伝えることで、さらなる印象アップが図れる。

異業種転職に成功した人のコメントを見ても、「過去の経験と応募職種がいかに結びつくかをロジカルに説明した」「扱う技術は違っても、プロジェクトを遂行するという点で共通しているとアピールした」などと、共通項を証明するためにあの手この手でアプローチしていることがわかる。下にまとめたアドバイスなどをもとに、自分なりに応募職種との共通項探しをしてみよう。

INDEX 憧れのあのメーカーを落としたみんなの転職ワザ聞きました
採用側に「あなたが欲しい」といわせる“口説き方”を考える
憧れの3大パターン

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