転職でキャリア「最適化」計画
2009年前半ならではの業界の動きを把握しているだろうか?
転職活動の前に、転職市場の現状をチェックしてみよう!
お話を伺った方
株式会社キャリアデザインセンター
人材紹介事業部
キャリアアドバイザー
後藤和弥氏
人材業界歴15年の知識を活かした、IT・コンサル・管理職の転職を得意とする。相談者の「今」でなく「将来」へのアドバイスがモットー
株式会社キャリアデザインセンター
人材紹介事業部
キャリアアドバイザー
後藤和弥氏
人材業界歴15年の知識を活かした、IT・コンサル・管理職の転職を得意とする。相談者の「今」でなく「将来」へのアドバイスがモットー
理想的な転職とは、これまでの経験を活かせてやりたいことができる転職先を見つけること。しかし、不況のさなか、企業側の採用基準は厳しく、やりたいことだけを優先させていては転職先を見つけるのも難しい。
「業界や会社の規模によって経験に差が出てしまうのが、30代から40代のエンジニア。IT業界なら30代前半でリーダー経験があるのは必須条件です。どの企業も『10年以上の経験=マネジメント経験あり』と考え、PL、PMとしての即戦力を期待しています」
キャリア10年以上のエンジニアの転職についてこう語るのは『typeの人材紹介』のキャリアアドバイザー・後藤和弥氏だ。
「製造業をはじめとした多くの企業が採用を控えているのが現状。これまでの経験や知識を活かせる会社の採用動向を見逃さないように、アンテナを高く張ることが重要です」
こんな時期だからこそ、これまでのセオリーやうわさを信じてうかつな転職をするのはリスキー。ちまたにはびこる「転職妄想」を取り払い、地に足着いた転職活動を始めよう。
「業界や会社の規模によって経験に差が出てしまうのが、30代から40代のエンジニア。IT業界なら30代前半でリーダー経験があるのは必須条件です。どの企業も『10年以上の経験=マネジメント経験あり』と考え、PL、PMとしての即戦力を期待しています」
キャリア10年以上のエンジニアの転職についてこう語るのは『typeの人材紹介』のキャリアアドバイザー・後藤和弥氏だ。
「製造業をはじめとした多くの企業が採用を控えているのが現状。これまでの経験や知識を活かせる会社の採用動向を見逃さないように、アンテナを高く張ることが重要です」
こんな時期だからこそ、これまでのセオリーやうわさを信じてうかつな転職をするのはリスキー。ちまたにはびこる「転職妄想」を取り払い、地に足着いた転職活動を始めよう。
10年分の経験は即戦力として企業にも期待されるでしょ?
(システム開発/11年目)もちろん期待されます。ただし、「10年間ずっとプログラマーでした」では厳しいかも。年相応のフェーズで経験を積んでいることが分かるように、職務経歴書には直近3年間の経験を重点的に書くと良いでしょう。10年分均等に経験を書き連ねても読みにくいだけです
吸収の早い若手の方が採用されやすいって聞いたのですが……
(ITコンサルタント/15年目)そうとは限りません。特化したスキルを持っていれば年齢が高くても企業は採用します。ただし、35歳で年収600万円希望のプログラマーと25歳で年収350万円希望のプログラマーがいて、能力に大差ない場合は、当然若い方が採用されやすいのは事実です
上流から下流まで全体を一通り経験しているのが強みです
(プラント設計/15年以上)直近の仕事内容が上流であると良いですね。逆に上流の経験しかない場合、プロジェクト全体を任せるのは不安と考えられることも。小さいプロジェクトでもきちんと下積みを経験したから全体を把握できるようになったという点をアピールしましょう
書類を作って応募しても、どうせ年齢で切られるんでしょ?
(素材研究/10年目) メーカーの研究職などでは、年齢判断は確かにあります。ただし、新規事業を始める際など、それに必要な能力を持った技術者を外から取ることも少なくありません。そのチャンスを逃さないよう常にアンテナを高く張っておけば、スキルを活かせる転職はできるはずです
知識がニッチ過ぎてマッチする求人が無いと思います……
(化学関連/12年目)汎用性がない技術だと求人案件が少ないのは事実。しかし、異業界に入ることでスキルを活かせる可能性があります。例えば現在は元気のないクルマ業界ですが、景気が復活すれば異業種転職の宝庫。人材紹介ならスキルを活かせる意外な職場を発見できるのでオススメです
30代になったら、マネジメントを期待されるんですよね?
(運用・保守/10年未満)それまでにマネジメント経験がなくても、その素養があるかどうかを面接時に見られると考えてください。もし、マネジメント業務を期待されるのがイヤなのであれば、相当な技術力を身に付けるか、フリーランスになるしかないでしょう
どの企業もリーダークラスが欲しいって、今がチャンス!?
(研究開発/10年未満)今に限らずリーダー層を求める企業が多いのは事実。しかし、正直、市況的にチャンスは既に逃しているといえます。中途半端な経験では転職は難しいでしょう。ただし新卒採用を継続している企業などは、リーダー層も必要と考えるので、まだ可能性があると思います
開発経験を積んで、いずれは社内SEでのんびりしたい
(システム開発/11年目)「社内SE=のんびり」はまったくの勘違い。得意分野でないことも求められる上に、それ以上の専門性が身に付かないので将来を考えてリスクが高いともいえます。もちろん、裏方としてその企業を支えたいという責任感のある発想ならやりがいを感じられる仕事です
現在の製造業の状況だと、今は動かない方がいいと思う
(生産技術/13年目)いつ景気が上向くか分からないまま、やりがいを感じない仕事を続けていくのは精神的にも良くないもの。こんな市況でも採用活動を続けている企業はそれだけ力があるともいえます。むやみに動くのではなく、狙いを定めて応募するといった地道な活動をするべきでしょう
社会人としてのある程度の経験は評価してほしいなぁ
(ネットワークエンジニア/12年目)「社会人○年目」というのを給与テーブルに乗せている企業は今も多くありますが、それがすべてではありません。スキルや経験を仕事にどうアウトプットできるかを人事は見るはず。年数を過信せず、年数に見合った経験をアウトプットできるかが評価のポイントです
年数じゃない!
エンジニアは実力だ!
(光学エンジニア/13年目)エンジニアは実力だ!
その心意気には非常に賛成です(笑)。しかし、実力といっても転職先の企業に役立つスキルでなければ武器にはなりません。それに大手企業では年功序列が残っていることも多いです。「その能力がどう活かせるか」が企業にとっての「実力」であることを理解しましょう