若手転職リーダーが語る
「いま一緒に働きたい人」5つの条件 |
有名企業に転職を果たし、第一線で活躍する若手転職リーダーは、次に迎え入れる20代転職者をどう見ているのか。2005年、現場で必要とされる人材の条件を探った。 《2005年1月号より抜粋》 |
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――お二人とも転職の経験者です。転職のきっかけは何ですか? <鹽野> 以前は、30名規模のベンチャー企業で3年ほど開発業務全般を回し、若くてもマネジメント的な仕事ができる環境にありました。まだやりたいことはあったけど、三洋電機が「次世代経営者候補」という当時としては珍しい採用を行っていたので、大企業でも会社全体を見られる可能性があるなら、賭けてみようと考えたんです。 <相木> 通信業界の典型的な大企業で法人向けの営業を担当していました。仕事をしていく中で、より体系的に経営学を身につけたいと考えるようになり、海外MBAの自費留学を決意しました。帰国してベイン・アンド・カンパニーに入社。その後は、エンターテインメント企業を経て、再びベインに戻ったという経緯です。 スピード感と問題意識を共有できる人と働きたい ――いまビジネスの現場では、どんな若手が評価されていますか。 <鹽野> 三洋電機の場合は、自立型・創造型の人材を採用するという方針があって、自分で考えて解決できる人材が求められています。解決に向けて積極的にコミットする人材が評価される状況ですね。ファームも同じじゃないですか? <相木> ベインでも、短期間で高いバリューを出さなければならないため、自立性は重視されます。また、何事にもめげずに最後まで考え抜くという基礎能力が意外と重要。精神的にも体力的にもタフさが要求される仕事ですから(笑)。でも、三洋電機のような大きな組織では、自立型人材であっても埋もれてしまう可能性があるのではないですか。 <鹽野> そうでもないです。「ビジネス公募制度」があるため、それを利用して新しいアイデアを出し、実行プランを立てて自ら事業を立ち上げてゆくような人材は、新規事業を行う部門のリーダーに抜擢されています。既存の新規ビジネスを引き継いで活躍している転職者もいますよ。 <相木> そうですか。コンサルタントにとっては、自立性と同時に重視されるのが論理的思考能力です。でも、事業会社でも同じだと思いますが単純に論理だけでは成果は出せないことが多く、問題解決の糸口を他の事象から見つける類推力も求められます。また、コンサルタント=個人プレーというイメージが強いですが、やはり一人でできる仕事には限界があります。ベインでは、チームで成果を出すために自分の思い込みで走らず、意見の多様性を受け入れられる柔軟性が求められます。 悩み逃れのための転職は問題解決にならない ――個人的には、どんな若手と一緒に仕事がしたいですか。 <鹽野> やはり、スピード感が同じ人や、共通の言葉を持っている人は仕事がやりやすいですね。プロジェクトの会議をするのでも、優先順位などをその場で決める会議と、「今日は、この辺で…」で終わる会議とでは、次の仕事の進行が違ってきます。 また、「共通の言葉」というのは、クオリティ、コスト、スケジュールを常に意識しながら仕事をしているかどうかということ。特に、顧客の姿が直接見えない間接部門などには、クオリティ、コスト、スケジュールと言ってもピンと来ない人もいます。こちらが一から説明しなくても分かる人なら話が進みやすいですから。
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