若手経営トップが教える「20代のシゴト」

20代をどう過ごしたかで、その後のビジネス人生が決まってしまうといっても過言ではない。そこでいま活躍する30代の若手経営トップに自分自身の経験から、結果を出せる30代になるための「20代のシゴト論」について語ってもらった。 《2005年12月号より抜粋》

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齊藤 正勝

カブドットコム証券株式会社
取締役 代表執行役社長


1966年生まれ。多摩美術大学卒業。野村システムサービス、第一証券を経て、98年に伊藤忠商事へ転職。オンライン証券設立プロジェクトに参画し、その後立ち上げた会社へ入社、取締役に就任。2001年、カブドットコム証券執行役員に就任。04年より代表執行役社長
頑張っている姿はわかりやすい形で見せろ

入社員の頃というのは、誰もがまだ仕事に対して漠然としたイメージしか抱いていないものです。「絶対にこの会社にしか入りたくない」と思うところ へ入社できた人は少ないだろうし、もし希望の企業に入ったとしても、今度は希望の部署に配属になるとは限らない。でも“人生80年”と考えてみると、20代なんてまだ3分の1程度のもの。あまり結果を急がなくてもいい時期だと思いますよ。

そのなかで、何を心がけるべきかというと「わかりやすいことをやる」ということでしょうね。20代で評価されるのは頑張っている人なんです。しかも、わかりやすい頑張りをしている人。

たとえば私が20代の頃から続けてきたのは、朝早く出社すること。ほかの人よりも30分早く出社して、新聞で気にな る記事を切り抜いておく。そして上司が出社したら「このニュース、読みました?」と話しかけてみる。すると上司の方も「よく気がつくな」という印象を 受けるわけです。決して「ゴマをすれ」と言っているのではないですよ。誰が見ても「あいつ、頑張ってるな」と思わせろ、ということです。無遅刻無欠勤 を続けるとかね。「そんなこと?」と思うかもしれませんが、これが意外と誰もやっていない。

私は最初の会社に入社してからいまに至るまでの17年間、無遅刻無欠勤を続けていますが、1年を振り返って「誰が一番働いたか」と考えたとき、誰もが「齋藤さんだよな」と認めることになる。単純ですが、とくに若いうちはこういうところで差がつくものです。


20代後半になったらマネジメント能力も必要

20代のビジネスマンには、仕事と向き合う際に心得てほしいことが4つあります。

1つめは「貪欲さ」。20代というのは得なんです。「わからない」と言えるし、失敗もまだ許される。その特権は使ったほうがいい。失敗を恐れずに 何かに挑戦するという貪欲さは、若い頃だからこそ必要だと思います。

2つめは「迅速さ」。言い換えれば、「躊躇しない」ということです。よく「検討します」とか「調整します」という言葉を口にしてしまいがちですが、 時間稼ぎをする人間はダメですね。

3つめは「公正さ」。インチキやズルはしないということです。ラクをして一時的に結果を出したとしても、長くは続きません。自分はフェアなやり方で 戦っているのに、隣の奴がズルをして良い成績を上げているとすれば、悔しい思いをすることもあります。でも、それを潔しとしなくては。

4つめは「謙虚さ」。実績のない若い人ほど、少しの成果を「俺がやったんだ」と必要以上にアピールする傾向にある。実際には、上司や先輩を立てたほ うが、自分の評価につながるんだということを知っておいたほうがいい。

さらに20代後半になって、自分にも後輩ができたら、「マネジメント能力」を身につけるべきです。これをどう養うかというと、時間の使い方をマス ターすればいい。ビジネスでの資源というのは「人・金・もの・時間」。そのうち「人・金・もの」は、役職が上がれば自由に動かしやすくなるもの。唯一

「時間」だけが、その人の地位も役職も関係しないんです。社長の1時間も新入社員の1時間も、同じ1時間。若いうちは「人・金・もの」の管理をしたが る人が多いのですが、まずは「時間」の管理をマスターすべき。具体的に何をしていいかわからなければ、まずは働く時間を30分増やしてみる。先ほども 言ったように、朝は30分早く会社に来て、仕事の準備をすればいい。そうしてコンディションを整えれば、仕事でミスをする確率も低くなるはずです。

目の前の仕事以外にも広く関心を持つこと


齋藤社長の新人時代。この頃から、会社の皆で飲みに行って、どんなに帰りが遅くなった日でも、翌日は誰よりも早く出社していた
あとは、自分の仕事に直接関係しない他部署の業務や取引先に対しても無関心にならないこと。関心を持てば相手のことを調べるし、そうす ると相手も「こちらのことをよく知ってくれているな」と評価が高まる。

うちでは、営業やサポートセンターの担当者にもシスアドの資格を取らせますし、逆に システム担当者にも証券外務員資格を取らせます。畑違いだから、難しいことはわかっている。でも、いままで関係ないと思っていたことも、理解できれば必 ずプラスになる。若いうちは苦手課目を作らないことが重要です。

20代なんて、何のキャリアも実績もない。だから、それを作り上げていく時期なんです。実績を作るには、ある程度の継続が必要。すると、結局は毎日 の小さな積み重ねが重要になってくるわけです。だから、20代はあせらないこと。最初から結果を出せる天才なんていないんですから。

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