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コーン・フェリー・インターナショナル株式会社
日本担当代表取締役社長
橘・フクシマ・咲江さん |
米ブラックストン・インターナショナル、ベイン・アンド・カンパニーでのコンサルティング職を経て、エグゼクティブ・リクルーティングを行う現職へ。花王、ソニー、ベネッセの社外取締役も兼任 |
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会社から与えられた仕事を、黙って指示通りにこなしていればいい……。そんな時代はいまや過去のもの。現在では、新たな価値やビジネスを自ら生み出すことのできるプロデューサー型≠フ社員を求められる傾向にある。
コーン・フェリー・インターナショナルで人材スカウトを手掛ける橘・フクシマ・咲江さんは、「時代の変化が組織を変えた」と話す。
「80年代以降、グローバル化に加えてIT化がビジネスシーンに大きなインパクトを与えました。技術革新によってビジネスに国境がなくなると同時に、企業の形態も変わった。従って、必要な人材も変わってきたのです」
同様に、「企業が求める人材の傾向は、マネージャー型からリーダー型へと変化している」と話すのは、企業コンサルタントとして多くの組織を見てきた徳岡晃一郎氏。
「リーダーというのは、組織が持つ前提を破壊して新しいビジネスや価値を創造できる人のこと。このプロジェクトにはどんな人を参加させればいいのか、どこと連携すればいいのか。広い視点で物事を捉え、社内だけでなく、社外の資源も広く動員できる力が求められます」
次世代リーダー育成制度など若手社員にチャンスが増加
こうした流れを受けて、企業側も真剣にプロデューサー型の人材育成に力を入れ始めた。早期に若手を選抜し、MBA取得などをサポートしながら次世代の経営幹部候補を育てる企業も増加。さらには優秀な若手社員に活躍のチャンスを与えるべく、年功序列型の組織作りをやめて抜擢人事を行うことも。また、会社という資産を使って社員がやりたいことを実現する機会も広がっている。
「社内公募やFA制度も定着し、新規事業を立ち上げるためのベンチャー制度も増えた。例えば、バンダイでは『感動創造論文』という懸賞型の新規事業提案制度がある。受賞者には予算と時間が与えられ、責任者となって新しいビジネスを手掛けることができるのです」(徳岡氏)
いままでは、やりたいことをやろうとすれば、組織を飛び出すしかなかったが、現在は組織の中にいながら自立したキャリアを描くことも可能。だからこそ、日々の仕事の中で意識的に、リーダーとしての自分を磨いていくことが必要となる。
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フライシュマン ヒラード ジャパン株式会社
パートナー シニア バイス プレジデント
徳岡 晃一郎氏 |
人事・コミュニケーションコンサルタント。日産自動車人事部を経て現職。著書に『本気の集団をつくるチーム・コーチングの技術』(ダイヤモンド社)など。 |
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「組織の中でキャリアを築く際に一番大事なのは、自分の市場価値を高めること。いつか外へ出る時のためにも、組織を活用してどのように力をつけていくか考えなくては」とフクシマさん。徳岡氏も、若手ビジネスマンにこんなアドバイスを送る。
「企業には豊富な資金や人材があるのだから、自分次第で有効に活用できる。そのためには目標管理から積極的に関わり、自分のやりたいことをどんどん口に出して欲しい。それに、若手のうちは会社の名前を存分に利用すればいい。ゆくゆくは社名がなくても認められる人材を目指すべきですが、それまでは会社の名刺を使ってどんどんネットワークを広げればいいのです」
組織にいるからこそできることを知り、自分から積極的に会社が持つ資源を活用する道を模索する。時代が求めるプロデューサー型人材になるためには、当然ながら本人の自覚と努力が必要とされることを肝に命じよう。
◆ カイシャ活用のメリット |
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企業のリソースを有効活用できる |
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会社の名刺を利用して、人脈を広げられる |
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カイシャのオカネでビッグビジネスが出来る |
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