有望人材を探索し続けるヘッドハンターにも、怪しいハンターもいるという。もしヘッドハンターと接触する機会があったら、以下のような問答をためし、その正体を看破しよう。 |
どんな案件を紹介してくれるんですか? |
誠実なハンター
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「案件の話に入る前に、まずは現在のお仕事のお話を詳しく伺わせてください」 |
怪しいハンター
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「◎◎社の××というポジションにご紹介できると思ってお声をおかけしました。ご興味がない場合は、他の案件もご紹介できます」 |
解説:人となりや実力を確かめず、最初から案件を提示して交渉に入るヘッドハンターは非常に不誠実。誠実なヘッドハンターならば、候補者であることをちらつかせずに、本人の実力を確かめるための面談を行うはず。他の仕事もあります、というのは論外 |
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ハンターになる前何をされてましたか? |
誠実なハンター
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「◎◎という企業で◎◎などを担当し・・・(以下、具体的な仕事内容について順を追って説明)」 |
怪しいハンター
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「◎◎業界に◎年ほどおりまして、◎年からこの仕事をしております」 |
解説:ヘッドハンター自身が何らかのスペシャリティを持ち、ビジネスマンとして一定の業績を上げた有能なビジネスマンであることが多い。後ろ暗い辞め方をしていない限り、企業名をきちんと挙げて説明してくれるはず。言葉を濁すのは怪しい証拠 |
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「今すぐに転職というのは考えてないんですが・・・」 |
誠実なハンター
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「評価されていらっしゃるからこそ、お声をおかけしたので、決して無理強いはいたしませんが、もう少し話を聞いてみてくださいませんか?」 |
怪しいハンター
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「このポジションで採用がかかるのはレアケースですよ!このチャンスを逃したら次いつあるか分かりません。今が決断時です!」 |
解説:絶対に無理強いはしないのがヘッドハンターのモラル。無理強いすれば企業・候補者双方にとって不幸になり、自分の評価も下がるからだ。無理強いして即決させようとするのは報奨金が目当ての場合が多い。押し切られずに冷静に判断しよう |
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自分から売り込んだが、おめがねにかなわなかった場合 |
誠実なハンター
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「現時点ではまだ案件をご紹介できませんが、キャリアのご相談に乗らせていただきます」 |
怪しいハンター
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「ウチはスペシャリストとかエグゼクティブ層しか扱わないの。経歴見ると◎◎で××で……(以下、キャリアのダメだしが始まる)」 |
解説:今は該当レベルに到達していなくても、今後候補者に浮上する可能性もあるため、ヘッドハンターは見込み違いの人材でも粗略には扱わない。該当者になるために不足している点などをカウンセリングし、きっかけや気づきを与えてくれるケース多い |
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ほぼ移籍が決定し、入社日や年俸定時に入ったとき |
誠実なハンター
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「先方は◎日入社で、◎◎◎?◎◎◎万円を提示しておられます。入社できるとすれば現実的に何日くらいになりますか?」 |
怪しいハンター
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「◎日入社が必須です。それまでに入社できるよう、準備してください。また年俸は◎◎◎万円なんで、それでいいですね?」 |
解説:先方の言い分を一方的に伝え、はなから交渉する気がないのは論外。双方の間を調整するのがハンターの重要な仕事のひとつ。就業後も定期的にモニタリングやヒアリングし、スムーズに企業や業務になじめているかの確認も行う場合が多い |
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