生まれ持った自分の性格を知ろう!  

カンタン自分発見法

転職を考えるうえで、今までのキャリアやどのような道に進んでいきたいかを見直すことは重要。さらに、その人が生まれ持った性格というのも、無視することができない要素だ。ここでは、自分自身の奥深い部分を発見できる方法を紹介。自分の本質を理解し、幸せな転職を実現させよう。 《2006年7月号より抜粋》

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エニアグラムという言葉はギリシア語で、エニアは「9」、グラムは「図」を意味している。9つの点を持った円周とそれをつなぐ線からできている図形だ。エニアグラムの性格論は、1960年代に作られたもので、70年代からアメリカで精神医学や心理学の研究者が注目。研究を重ね、理論を発展させ続けているもので、新しい人間学、心理学として世界各国に広がっている。

エニアグラムは、「自分を理解すること(自分の中の何を伸ばし何を改めるかを知る)」「他人を理解すること(他人とよりよい関係を持つこと)」この2つを目的としている。自己理解が進めば自己成長へとつながり、そして自分や身近な人に対する寛容さが身につくと考えられる。

エニアグラムにおいては、性格を9つのタイプに分類。それらは、人間の行動特性に応じて分類整理されたものだ。9つの性格タイプは、3つのタイプからなる3つのグループに分けることができる。その分類の方法も、大きくセンターによる分類とホーナイによる分類に分かれる。

センターによる分類は、性格のタイプによって3つの知性のバランスが異なり、どれかひとつが特に強く働くことに着目。それぞれのセンターは“本能センター”“感情センター”“思考センター”と呼ばれている。また、ホーナイによる分類は、精神科医カレン・ホーナイが命名したもので、“自己主張型”“義務遂行型”“引っ込み型”という3つのタイプがある。

エニアグラムでは、タイプを9つに分類するが、純粋なタイプというものは存在しないとされている。誰もが、その人の基本タイプに隣接するどちらかのタイプとの独自の混合体であると考えている。その隣接するタイプを基本タイプと区別する呼称として「ウィング」と呼ぶ。同じ基本タイプでも、どちらのウィングを取るかで印象が変わる。ウィングの基本タイプに与える影響の度合いは、人によって異なる。ウィングについては、エニアグラム研究者によって両方のウィングを考慮する考えや、全くウィングの存在を否定する考えもあり、自分の基本タイプをはっきりつかむことが重要だ。




MBTI(Myers-Briggs Type Indecator)は、検査を受けた一人ひとりが自分の心を理解するための座標軸として利用することを目的とする。検査結果はきっかけとして用い、専門家(MBTI認定ユーザー)の支援を受けながら、MBTIを受けた本人が、自分についての洞察を深め、自分のベストフィットタイプ(もっともしっくりくるタイプ)を見つけ出す過程そのものを重視している。

MBTIはキャサリン・クック・ブリッグスとその娘イザベル・ブリッグス・マイヤーズによって、ユングの心理学的タイプ論の考えをもとに開発された。初版が1962年に完成して以来、40年近くに渡り研究と再開発が進められている。

MBTIは、一人ひとりの性格を心の機能と態度の側面から見たもの。それらは「ものの見方(感覚・直感)」「判断の仕方(思考・感情)」「興味関心の方向(外向・内向)」「下界への接し方(判断的態度・知覚的態度)」の4指標で表され、16のタイプに類型化して捉える。16タイプそれぞれの強み、特徴、そしてその人の今後の課題を整理し、個人の成長や人と人との違いを理解し、周囲との人間関係づくりに役立てることができる。

自分の強み、興味関心の方向、モチベーションの源など、自分への理解を促進できるのがMBTIだ。





サッカー選手になるというのはひとつの夢でしたが、それは僕にとってゴールではなく、通過点にすぎなかった。「サッカー選手という職は一生続けていけるものではない」と早い時期から覚悟していたから、現役中すでに次のステップについて真剣に考えていたんです。現役中から今の事務所に所属して、サッカー雑誌にコラムを書かせてもらっていました。当時、僕のようなJリーガーはいませんでしたね。

大学在学中、普通に就職活動をしていたこともあり、選手を引退して商社に転職することも考えたんですよ(笑)。でも、どうせなら、好きで入ったサッカー業界の中で自分にできることを探したいと思い、志望したのが「スポーツジャーナリスト」という同業界・異業種転職でした。

これまでプレーしかしていなかった僕は、実況の訓練など当然積んでいません。当たり前ですが、いきなり解説者になんかなれるわけがない。そこで、自分に足りないのは何か、現役解説者の前職は何が多いのか、「転職先」のリサーチをしました。取材で知り合った方々に解説者業界について話を聞くと、解説者はだいたいが日本代表選手クラス。自分には難しいのでは、と思いましたが、相談した多くの人が「中西君だったら大丈夫でしょう」と根拠なく言う(笑)。半信半疑で、とにかく挑戦してみようと準備を始めました。試合の録画を見ながら、自分なりに実況中継や解説の練習もしました。すると、少しずつテレビのスポーツコーナー担当などの仕事が増えていったんです。



同業界とはいえ、まったく未経験のキャリアチェンジをする際に、僕が一番支えられたのは周囲の人々。現役中から、必ず一週間に一人は初めての人と会うことを心掛けていました。雑誌の編集者、テレビのプロデューサー、どんな業界の人とでも積極的に会って話をした。サッカー以外で自分をプレゼンする場を持つようにしていたんです。そういう方々と話していると、ボキャブラリーや表現方法も増えるし、物の考え方も試合の見方もブラッシュアップされていく。要は自分の中のサンプルケースを増やすという作業に打ち込みました。その時間分、練習するのが選手としては正しい姿勢だったのかもしれませんが、僕は自分を多角的にバージョンアップさせたかった。それが今の仕事のベースになっていると思います。

選手が「0を1にする」仕事だとすると、スポーツジャーナリストは「1を2、3にして伝える」仕事。そのためには知識も話術も必要だし、どんどんマイナーチェンジしていかなくてはならない。サッカーの楽しみ方はプレーするだけじゃない。それをもっと伝えられるよう、日々自分を更新しています。

辛口ではなく、いつも変わらず前向きなメッセージを発信し続ける、ということを自分に課しています。

「中西さんだったら取材を受けます」と言ってくれる現役選手も中にはいてくれて、本当にうれしい限りです。今年は4年に一度のワールドカップ。今回は歴代最高レベルの選手が集結する見ごたえのある大会になると思います。解説者として、ニュースなどの短い時間でもボリュームのある情報を視聴者の方に伝えていきたいです。

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