<転職成功者クロスレビュー>  

在職中派も退職後派も「自己分析」が決め手になる!

応募者の数だけ転職成功のノウハウがある。思い通りの転職を果たすためには何が必要なのだろうか?ここでは2人の転職成功者から、2つの転職タイミングのポイントを見てみよう。 《2006年11月号より抜粋》

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株式会社サイバーエージェント
インターネット広告事業本部
第1営業本部 
第2アカウント局 
第1アカウントグループ
アカウントプランナー

細川 潤氏(26歳)

2003年に大学を卒業後、半導体メーカーでルート営業に携わる。最初から3年をメドに次の進路を考えたいという気持ちがあったため、入社2年目ぐらいから情報収集を開始。実際の活動は、06年2月より。4月10日に退社後、5月1日付でサイバーエージェントに入社した。現在は、営業として新規開拓に邁進中
サイバーエージェントで広告営業職に就いている細川潤氏の前職は半導体メーカーのルート営業。前職を選んだのは、実力主義に魅かれたからだった。しかし、「3年もやっていると、どうしてもルーチン化してしまう部分があった」という

「元々、3年間一生懸命やったら、一度進路を考え直してみたいと思っていました。それで、入社2年目あたりから、Webを使った情報収集を心がけてきたのです」

そこで興味を持ったのが、目に見えない価値を扱う広告業界だ。転職の意義を「営業スキルを高める」という部分に定めていたため、前職とは扱うモノが違う業界で、新規開拓に携わりたいという意志を固めた。

本格的な転職活動は、2006年2月から。人材紹介会社を利用して活動をし、2社の採用試験を受けたなかで入社を決めたのが、サイバーエージェントだった。

在職中に転職活動をした細川氏だが、営業は比較的時間を捻出しやすい職種であるため、面接時間の設定には苦労しなかった。また、本格的な転職活動に入る前に、「自分は転職によって何を得たいと考えているのか」ということをじっくりと考え抜いたため、活動中に気持ちが揺れることもなかったという。

ただし、最も気を遣ったのは、退社を発表したあとの引継ぎである。 「営業は一人で動くことが多いのですが、いざ引継ぎとなったときに周りが困らないように、さりげなく上の人間に同行をお願いするなどして、あらかじめ情報を共有しておくことを意識していました」

また、そもそもの活動期間として、最も迷惑のかからない時期を選ぶことが大切であると、細川氏は語る。

「それでなくても、前職に辞めることを伝えるのには、大変なパワーが必要なのです。仲間に迷惑をかけないように心がけるのは、最低限のマナーだと思います」

もし、活動を通じて興味のある仕事が見つかったら、同様の業種の人に本音を聞くと良い。細川氏も、前職の先輩で、サイバーエージェントで活躍中の人に話を聞き、若い会社であることや、インターネット業界に対して抱いていた漠然とした不安を解消した。仮に直接の知り合いがいなくても、人伝いに紹介してもらうなどの工夫をし、事前に当事者の話は聞いておくべきだろう。

しかし、「会社の人には、転職活動中ということは言わない方がいい」と、細川氏は断言する。もちろん、話が一人歩きするのを防ぐためであることは、言うまでもない。

現在は、また違った営業スキルを磨いている細川氏。若くて能力がある人間と共に仕事をすることは、想像以上に刺激的だと語った。
 


日本たばこ産業株式会社
IR広報部 
主任(広報担当)

川合一郎氏(34歳)

大学院終了後、1997年4月に大手旅行会社へ就職。職場旅行を獲得する新規営業に従事。良好な営業成績を残すものの、社風や将来展望に疑問を感じ、98年3月に転職を決意。退路を絶つため、面接開始前の4月に辞意を伝え、転職活動に臨んだ。9月、日本たばこ産業に転職。飲料事業部の営業などを経て、2005年4月より現職
川合一郎氏が転職したのは今から9年前のこと。新卒で就職した大手旅行会社を1年で辞め、日本たばこ産業(以下=JT)に入社した。営業成績は良かったが、疑問を感じたことが転職のきっかけだったという。

「前の会社の社風には、馴染めない予感が入社前からありましたが、大学で学んだ地理学の専門知識を仕事に活かしたくて選びました。しかし予感は的中し、違和感が次第に強まっていきました。社内の価値観を受け入れられず、悩みました」

転職を考え始めたのは、その年の12月頃であるという。じつは転職先として考えたJTは、学生時代の就職活動で内定を貰った会社だった。

「JTの場合は、就職活動中に社風が合うと実感し、何人もの社員に会いましたが、自分と毛色の似た人が多いと感じていたんです。そんなJTに、再びチャレンジしたいという思いが高まっていきました。その一方で、新卒時に内定を受けておきながら断った引け目もあり、前の会社でもう少し頑張った方がいいのではないかという考えも浮かび、1月から2月にかけては葛藤の毎日を送っていましたね」

転職を決断するにあたっては、そんなふうに徹底的に考え抜くことが大切だと川合氏はアドバイスする。

「人生には一人で考え抜くという孤独な営みが必要な時期もあるのでは? 人に相談すると、様々な考え方があり、どの意見も正しいので結論が出ません。それより、自分で考え抜いた末の結論なら後悔しないはず。私は誰にも相談せず、両親や友人にも決心してから報告しました」

ならば、一人でどのように考えればよいのか。川合氏の場合は、前の職場で働く場合とJTで働く場合で、自分の10年後の姿をいろんな角度からシミュレーションしたという。

「10年後のイメージがどんどん沸いてきたのがJTです。それが再チャレンジする決心につながりました」

活動を始めたのは3月のこと。学生時代に知り合ったJTの人事担当者と連絡を取り率直に思いを伝えた結果、4月から始まる新卒者の面接に加えてもらえることになった。前の職場には引き継ぎなどの関係で5月までいたが、辞意を伝えてからの転職活動だった。これは、「退路を断つため」と、川合氏。

「全ての人に同じやり方を勧められるわけではありません。私も当時はまだ独身だったので、思い切ったことができました。でもやはり、覚悟が固まったのなら、退路を断って転職活動に集中した方が、いい結果になるのではないでしょうか」
在職中に転職活動3つのアドバイス
1.「何をしたいのか」を熟考せよ
2.引き継ぎの情報を整理して共有せよ
3.転職希望企業で働く人の話を聞け
 
在職中に転職活動3つのアドバイス
1.転職を決意する前に一人で考え抜け
2.辞めるのは、やりたいことを見つけてから
3.決意したら、常識よりも自分を信じて進め




在職中の転職活動には、「嫌なら転職しなくてもいい」という逃げ道がある。しかし、この逃げ道を意識しすぎると、面接をしてくれる会社に対して失礼にあたるほか、退社時につきものの“引き留め攻勢”に耐えられず、結局転職できない可能性も。事前に「なぜ転職をしたいのか」、「それは今の会社では得られないものなのか」という部分を明確にし、退路を断つ気持ちで転職活動に挑もう。




転職の意志が固まったら、なるべく引き継ぎをしやすいように手を尽くすことに加えて、新規の案件から逃げ切ることも大切な要素。あらかじめ社内の仕事の流れを読み、新規案件が入りづらい時期に活動を行うのはもちろん、オファーを上手くかわす交渉術も欠かせない。ただし、くれぐれも転職活動中だということは口外しないように。






業務をこなしながら、転職活動を展開するのは簡単なことではない。あえて退路を断つことで、転職活動に掛ける意気込みを応募する企業にも「本気度」が伝わる。また、退職手続きは時間が掛かるもの。退職日が決まらなかったために内定取り消し、という事態を避けるためにも、あえて退職後に転職活動をはじめるのも一つの手だ。

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