社内人脈はこう作れ!!  

キャリアと実績を振り返り“give”を明確にする

社外人脈作りでは、どこで誰と出会うのかも重要となる。 同志を求めて行動を起こすことが、人脈を広げていくことにつながる。 また、自分の築いてきた実績を映す鏡が社外人脈。 他者にとって何が提供できるのか、再確認する必要がある。 《2007年3月号より抜粋》

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日本コーン・フェリー・インターナショナル
株式会社
クライアント パートナー
坂本 正明
さん

1991年、大学卒業後、ベイン・アンド・カンパニー入社。海外オフィス勤務を経験後、カリフォルニア大学ロサンゼルス校へ留学。MBA取得後、アクセンチュアへ転職。産業再生機構を経て2005年1月に日本コーン・フェリー・インターナショナル入社

人脈作りの中でも難しいのが“社外人脈”。異業種交流会などに参加しても、知り合いの域を脱するのは難しい。多彩な人脈を持つヘッドハンター、日本コーン・フェリー・インターナショナルの坂本正明氏は、自身の経験を踏まえて次のように語る。

「社外人脈を築く第一歩として、レジュメ(職務経歴書)を作って自身のキャリアの棚卸しをすることをお勧めします。社外の人脈は、社内のように仕事を通じてのつながりがないだけに、『ギブ&テイク』が基本。これまで築いてきた、経験・知識などの財産をレジュメ作りを通じて確認し、役立ちそうな情報やアイデアなどを、誰に向けて、どんな形で伝えられるかなど、自分のgive≠確認することが重要です」 レジュメを書くにしても、効果的な書き方があると指摘する坂本氏。

「関わったプロジェクトの数を誇示するのではなく、自身が果たした役割とそれにより顧客が得た利益を整理・表現すること。それを毎年更新していくと自身の“give”が具体化され、今後のキャリアで追加的に身につけたい要素が明確になります」

知名度を上げることが人脈拡大につながる

また、社外人脈を広げる点で有益となるのが、自身が所属≠キる仕事領域の集まりに参加することだという。「業界や業種、目的が全く違う集まりに参加しても、その場限りの出会いで終わるケースが多い。一方で、競合他社や業界内の研究会、コンソーシアム内で作った人脈は、ビジネスやキャリアにつながる可能性が高いのです」と坂本氏は語る。

共通点のある世界で人脈を広げることが自身の知名度≠高め、それがキャリアアップにつながるという。坂本氏自身、外資系コンサルティングファーム2社でキャリアを重ね、幅広い業務に参画する中で人脈を築き上げてきた。その人脈が、後に産業再生機構で事業再生に携わる経験につながった。

人脈が広がっていかないという人に対して、坂本氏はこうアドバイスする。

「仕事が人を介して製品やサービスを提供するものである以上、キャリアを作りはじめたばかりの若手でも、全く人脈がないということはありえないでしょう。まずは、この1年で誰と出会い、どんな仕事に取り組み、どんな役割を果たしたのか。その経験から何をgive≠ナきるようになったかを、常に確認することで、次に進むべきステップが見えてくるはずです」

ヘッドハンターのいるところスペシャリストあり
スペシャリストが
スペシャリストの輪を作る


世界有数のヘッドハンティング会社に在籍する坂本氏が注目する人材とは、やはりスペシャリスト。他人にはないスキルやキャリアを持つ人物にはアプローチしたくなると話す。
「特に意識しなくても特定の分野でしっかりスキルを磨いてきた人は自然に業界でも知られる存在になっているはずです」
逆に異業種転職が多くキャリアに一貫性がない人は難しい。20〜30代の若いうちに目標とする“第一人者”を決めて、目指していくために努力していくことも必要だ。
「有望な人材に関する情報は基本的に口コミ。優秀なエグゼクティブクラスの方の周囲には、やはり優秀な人材がいます。業界の“主流”を知っておくことも大事ですね」
ヘッドハンターの目に留まるようになれば、周囲には自然とスペシャリストが集まってくるのだ。

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