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組織活用の落とし穴≠ノ要注意!

組織を活用することを公にすることは得策ではない。また、活用方法を一歩間違えると、 キャリアを潰すことにもなりかねない。ここでは社内・社外の組織活用の落とし穴≠フ避け方を紹介しよう。 《2007年4月号より抜粋》

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エゴを抑えることが社内組織活用の鉄則


社内組織を活用する際に最も注意するべきことは、「会社を自分のキャリアアップの食い物」にしないことだ。会社を踏み台にするという考え方は、一時的には成功するかもしれないが、キャリアアップにはつながらない。自分のことだけを考えて「人・モノ・金・情報」という社内リソースを活用していると、「社内の鼻つまみ者」と判断されることが往々にしてあることを理解しなくてはならない。

そうならないためにはどうすればよいのか。それは、自分も組織の一員であることを意識することだ。これができるか否かは、社内組織を活用してキャリアアップするためのカギになる。それができず、組織を食い物にしてリソースを活用し倒した結果、組織に所属し続けることができなくなり、ジョブホッパーから業界ゴロ≠ヨと転落するビジネスパーソンがいるのも事実だ。

キャリアアップするための最大の要因は、結果を出すことだ。だからといって、協調性を持たずに自分の利益だけを考えていては、自分を伸ばすことはできない。もちろん、他人の功績を奪おうとしたり、貶めるのは言語道断。社内組織を使うどころか、将来的なキャリアが潰れてしまう可能性もある。社内リソースを活用するためには、自分の部署を中心に、他部署を含めた多角的なパートナーシップが築けていることが前提条件になるのだ。

社内組織活用で得られる2つの「メリット」


では、社内組織を使うことで、キャリアにおいてどのようなメリットを得られるのだろうか。それは大きく分けて「人」から得られるものと、「モノ・情報」から得られるものの2つが挙げられる。「人」からは人脈を、「モノ・情報」からはスキルを得ることができる。特に転職を意識した場合、人脈は重要な要素になる。人脈を作っておけば、キーマンが転職した場合、自分の転職先企業の候補が一つ増えることになるからだ。また、有能な人材とのリレーションが取れていれば、その人からノウハウを学ぶこともできるだろう。

「モノ・情報」は、今まで得ていなかった方法論やスキルを習得することが可能だ。特に独自の「モノ・情報」を持つ企業であれば、是非とも身につけておきたいところ。将来的に転職する時の大きな武器になることは間違いないだろう。

いずれにしても重要なのは、エゴを抑えて組織とのリレーションを築くこと。不満があっても将来のための投資と考えて、上手に社内組織を使いたいところだ。



クライアントへの転職は結果を出すことが最優先!


「隣の芝生」は青く見えるのが世の常。特にクライアントなど、自分が出入りしている企業が魅力的に見えることも少なくないだろう。

「クライアントへ転職するためには、先方の担当者に気に入られることが重要だ」と考えていないだろうか。確かに間違ってはいないのだが、それだけでは、クライアントへの転職に成功するチャンスは生まれない。先方の担当者に一目置かれるようにならなければ、今後のキャリアアップもおぼつかないだろう。

20代半ばまでは「動きがいい」「気が利く」というだけで、クライアントにかわいいヤツだと気に入られるものだ。しかし、28歳を過ぎると、「かわいいヤツ」だけでは通用しない。常にクライアントに利益をもたらす結果が求められる。しかし、結果を出すということは、業績アップや事業の成功だけを指すわけではない。業界内の情報や、業務改善なども含めた会社への貢献も、クライアントに利益をもたらせる結果であるといえるだろう。

しかし、クライアントはあなたが転職したいと考えているとは思ってもいない。だからこそそれをあからさまに見せてしまうと、「ビジネスパーソンとしてのモラルがない」と思われ、不信感を持たれる可能性が高い。そのためにクライアントへ転職するためには、結果を出しつつ、先方の反応をうかがう観察力が求められる。担当者の反応に明らかな変化が見え出したら、はじめは冗談半分で転職したい意向を伝えてみる。満更でもないリアクションが見えたら、感触は悪くない。時間は掛かるかもしれないが、やってみる価値はあるだろう。ただし、クライアントが「単に便利なヤツ」と判断している可能性もあるので、注意深く観察する必要がある。

「転職可能」の可否はコンサル力がカギを握る


転職できそうな感触があるかどうかの判断基準は、「クライアントから相談を持ちかけられること」が挙げられる。「あれをこうしてくれ」「あれを持ってきてくれ」という御用聞き%Iなことではなく、「どうすればよいのか」という相談は信頼していなければできない。クライアントから頻繁に相談を持ちかけられるようになれば、転職の意向を伝えても良い時期に入ったといえる。その時期を早めるためには、自分からクライアントが抱える課題を見つけ出し、その課題を解決する施策を提案することだといえる。 まずは結果を出して信頼を得ること。これが、クライアントへの転職を成功させるための秘訣といえるだろう。

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