成功例を公開  

コンサル転職必勝法!

コンサルタント転身を狙う人にとっては「どうやったらコンサルタントになれるのか」がもっとも気になるところ。そこで、異業種出身コンサルタントに転職の経緯をヒアリング。ここに成功のヒントが隠されている。
小宮伸一 氏 (27歳)

アビーム コンサルティング株式会社
シニアコンサルタント
Process Integration事業部

大学卒業後、2002年4月に大手印刷会社へ入社。 商業印刷部門で営業に従事。 その後、大学在籍中よりずっと入社を希望していた アビームコンサルティングへ2006年4月に転職

“未経験”と身構えず意欲を伝えることが重要

新卒時に、コンサルティングファームへの就職を目指していた小宮伸一氏だが、その願いは叶わず、大手印刷会社に就職。広告制作を手がける部門で営業として活躍しながら、社会人としての経験を身につけて再び挑戦したいと考えていたと当時を振り返る。


「転職活動の際に、いくつかコンサルティングファームの転職セミナーに参加しました。そのなかで、チームワークを重視しているアビームの社風に惹かれたんです。コンサルタントとしての経験はありませんでしたが、前職で培った“ゼロから顧客の課題を解決するモノを作り上げる”という経験が必ず活きると思い、面接に臨みました。その意欲と熱意を買ってもらったのだと思います。コンサル未経験でも、営業なら営業として過ごしたなかで誇れるものが何かしらあるはずです。ですから『異業種からの転身』と変に身構えず、貢献できる強みと実現したいことが明確であれば、チャレンジするべきだと思いますよ」


入社後、大手商社向けの業務改革に関するプロジェクトに約半年間参加し、続いて内部統制の案件にアサインされているという小宮氏。わずか半年でシニアコンサルタントになった要因を次のように語る。


「ここには目指すべき人たちがたくさんいるんです。彼らから日々刺激を受け、吸収しようとする姿勢でいることが成長につながるんだと思います」

峰村憲和 氏 (31歳)

株式会社グロービス
オーガニゼーション・ラーニング
コンサルタント

大学卒業後、大手重工業メーカーへ就職。 神奈川県の事業所で総務・人事部門を3年間経験。 後に東京本社の人事部門へ異動。 主に労務関係を手がける。 2005年1月にグロービスへ転職

経験やスキルにこだわらず学ぶ姿勢を強みにする

人材育成、組織変革のコンサルティングビジネスで、コンサルタントとして活躍しているグロービスの峰村憲和氏。新卒で大手重工業メーカーに就職し、総務・人事の業務経験を積んだが、4年目にして転職を決意した。


「前職の安定した環境下で自身のキャリアを考えたとき、20年後、30年後の自分の姿を容易に想像できてしまった。弁護士や起業している友人の話を聞くうちに、ほかの業界で経験を積んでみたいという気持ちが強くなったんです」


周囲から刺激を受けて、転職活動を開始した峰村氏。最初は前職の経験を活かして、ベンチャー企業の人事部門などを視野に入れていたという。しかし人材紹介会社から紹介された、「“人”の成長が組織と企業の成長を促す」という理念を持つグロービスの事業に魅力を感じ、新たな分野に挑戦してみたいと意欲が湧いたという。


「前職で人事業務を経験したものの、私にはこれといってアピールできるスキルがなかったんです。ですが無理やり強みを作るのではなく、これまでの経験を通して学んだことや、これからも貪欲に、必要な知見やスキルを率先して学んでいく姿勢を面接でアピールしました。その意気込みを評価してもらったんだと思います」


入社して2年半、峰村氏は、顧客とともに人の成長を通して、組織・企業を内側から変革していくことに、大きなやりがいを感じているという。

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