辞めずにつかむ成功 、辞めて出会うチャンス  

「残留組 VS 転職組」それぞれの決断と軌跡

転職したことで成功した人。また、一社に長く留まる事で成功した人。それぞれの成功者の「辞める・辞めない」を決断したタイミングと理由を探る。
関崎宜史 氏 (37歳)

株式会社NTTドコモ
経営企画部
経営推進担当課長

大学卒業後、新卒でNTTドコモに入社。iモードの基礎作り、人事にて新卒採用担当、MBA留学を経て、『キッズケータイ』『ワンセグケータイ』などの商品を世に送り出す。2007年4月より現職
グローバルに活躍したくて残留

“未経験”と身構えず意欲を伝えることが重要

NTTドコモが誇るヒットメーカーである関崎宜史氏。GPS機能付き携帯、『キッズケータイ』、『ワンセグケータイ』など誰もが知っている人気商品を企画・開発し、世に送り出してきた。そんな彼にも壁にぶつかった時期があったという。入社4年目のことである。


「社内の組織再編のため、当時担当していた通信プロトコルのプロジェクトが他部署に移ることになったのです。思い入れのある仕事だったのですが最後まで見届けることができず、非常に落ち込みましたね」


半年ほど悶々としたが、新卒採用時に面接官に語った抱負を思い出して奮起した。「生意気にも、さまざまな仕事を経験し、いずれグローバルに活躍したいと言っていたんです。世界を舞台に仕事がしたいのに、ここでくじけていてはいけないと思いました」


以降、関崎氏のキャリアは急速に発展していく。翌年は人事育成部に異動になり、インターンシップ導入に尽力、技術者時代には少なかった社内人脈も広がった。2002年には学生の頃からの夢だったというMBA留学も実現。帰国してからの活躍は前述の通りだ。


「今振り返るとあの転機は間違いなく自分にとってプラスになったと思います。人事育成部時代はコミュニケーション力が鍛えられましたし、技術を知った上で商品企画ができたのも良い商品が作れた要因かもしれません」


実はサラリーマンである意識が薄いと語ってくれた関崎氏。1年ごとに振り返りをし、次年度も会社を継続するか否か自問自答する。グローバルな展開を見据えつつも、一歩一歩着実に積み上げていく堅実さが強さの秘密だ。

石井幹喜 氏 (31歳)

三井住友海上火災保険株式会社
東京法人部東京公務室
主任

大学卒業後、大手航空会社に総合職として入社。航空便の荷物管理や、機長や副操縦士の乗務スケジュールの作成などを手掛ける。2004年3月から3カ月間人事部で新卒採用を担当したことがきっかけで自身のキャリアを見つめ直し、2005年に三井住友海上保険に転職。現在に至る
顧客との距離を縮めたくて転職

学生との出会いの中で自分のやりたいことを改めて考えるように

三井住友海上火災保険で官公庁担当の営業マンとして活躍中の石井幹喜氏。前職は大手航空会社の総合職で、航空便の荷物管理のほか、機長や副操縦士の乗務スケジュールの作成などを手掛けていた。


「旅行好きで、さまざまな文化に触れたいと考えていましたから、航空会社に入ったのも自然な流れでした」


しかし、2年目に人事部で新卒採用業務を担当し、多くの学生に出会ったことがきっかけで転機が訪れる。


「エントリーシートを読み、学生から質問を受ける中で、今より社会を知らなかった学生時代の私は、果たして正しい決断をしたのだろうかと思うようになりました」


その仮説を検証するべく、自らの市場価値や年収は適正か、今の仕事は適職かなどを考える時間を持ったという石井氏。可能性を探る中で、今の会社でキャリアアップしていくより、顧客と直接会う機会が多く、ニーズを探って提案できる損害保険会社の営業の仕事に魅力を感じ、転職を決意する。


「転職を繰り返すことは避けたかったので、転職に踏み切る前は不安もありました。しかし、友人から『転職なんて成功するか失敗するか分からない。思い切って新たな環境に飛び込んでみてもいいのでは』というアドバイスをもらい、少し気が楽になりましたね」


 転職して一番うれしかったのは、顧客から 「相談して良かった」と言われることだ。形のないニーズを具現化していくのは損保営業の醍醐味。顧客に安心を提供するため、石井氏は今日も都内を飛び回る。

取材・文/伊藤麻美、浦野孝嗣、大亀慎也(編集部)撮影/外川 孝

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