若手に任せる会社だから身に付くキャリアを伸ばす力  

20代リーダー「マネジメント」の流儀

会社員としてキャリアを作っていくことを前提にした場合、避けては通れないのが、組織を作るマネジメントの仕事だ。最近は、外部リソースの活用や組織の分権化が進んだことで“仕切り役”に与えられるミッションはどんどん複雑になっている。「マネジメントは30代になってから」という発送では時代に乗り遅れてしまうだろう。先陣を切って20代からマネジャー経験を積むビジネスパーソンの成長ストーリーを通じて、メンバーからマネジャーへとキャリアアップするためのヒントをつかもう。
取材・文/長田幸康 撮影/柴田ひろあき 《2008年4月号より抜粋》
コンサルティングチームへの移籍オファーがあったのは入社3年目。寺瀬勝利氏は二つ返事でこれに応えた。

それまで携わっていたのは、ラクーンが運営する『オンライン激安問屋』のバックヤード。仕事は在庫管理やスタッフ管理がメインだった。

「人と会い、提案していく。全く違う仕事に挑戦したかったんです」

コンサルタントの使命は、自社が運営する商品仕入れサイト『スーパーデリバリー』への出展企業をフォローし、売上を伸ばすこと。課題を見つけ、顧客に自発的な改善を促すことがカギになる。しかし、移籍当初は伸び悩んだ。

突破口となったのは、社内のブレーン的存在である経営企画室室長の下での“修業”に、自ら立候補したことだ。

「同行訪問を繰り返すことで、もっと深くヒアリングすることや、お客さまが抱える問題点の解決方法など、足りなかった部分が見えてきました」

その後に担当顧客の売上を大きく伸ばした実績が、チームリーダーへの抜てきにつながる。いきなり待ち構えていたのは大規模な体制変更。担当者が変わることで顧客が離れかねない難局を、自らの仕切りで乗り切った。好評を呼ぶ同社の出展企業向けセミナーは、この時期に寺瀬氏が実施したものだ。

「ウチは前例のないビジネスモデル。日々の業務の中やお客さまの声などに、より良いサービスにつながるヒントは必ず転がっています。それに対して、私自身が失敗を恐れず挑戦し続ける姿勢を示すことで、メンバーにも同じ気持ちを持ち続けてほしいんです」

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