12月 面接対策〜内定・入社編

いよいよ転職活動もヤマ場。採用・不採用を分ける最大のポイントはやはり「面接」。自分の実力を最大限にアピールすると同時に、応募先企業が本当に自分にふさわしい職場かを見定める視点も持とう。円満退社を目指すことも忘れずに。



「自分、口ベタだから面接って苦手なんだよな……」

そんな思いで面接に苦手意識を持っている技術者は多いのではないだろうか。しかし転職活動において最大の肝になるのはやはり面接だ。



中途採用の面接で必ず伝えなければいけないのは、極論すれば仕事で
・何ができるか
・何をやりたいか の2つ。
新卒採用の総合職求人などに比べ、中途採用の求人はあらかじめ業務内容や要求される能力が明確だからだ。それを念頭において、アピールしたいことを整理しよう。



自分をよく見せたい気持ちは誰にでもあるが、もし転職すれば職場の仲間とは毎日顔を付き合わせることになる。だから面接では、過度に取りつくろったり声高に有能ぶりをアピールするよりは、普段、職場で仕事をしているときと同じ姿をさらけ出したほうが入社後ムリをせずにすむだろう。

もしも、合わないと感じたら自分から選考を辞退する思い切りもときには必要だ。気に入られるのではなく、お互いを理解しあうことが面接の目的だということを忘れずに。



その企業の人材としてふさわしいかどうかを判断するのはやはり、人事担当者。ここでは業務能力もさることながら、組織のなかでうまくやっていけるか、社会人としての良識を備えているかどうかが問われる。企業の社会的責任が問われる今、万が一にも社員が不祥事を起こせば企業の死活問題だからだ。たとえば、以前の勤務先で入手した社外秘情報を面接の場で語るなどは論外。誠実で信頼に足る人物であることを心がけるべきだ。

1次面接で現場の技術者を面接官にセッティングする企業は多い。応募者の技術力を一番的確に判断できるからだ。ここでの最大の目的は、自分の技術力の高さを理解してもらうこと。相手もエンジニアなので、具体的な技術や製品名、業界用語を交えた専門的な話が展開できるだろう。また、ここでの面接官は入社後に直属の上司となる可能性が高いので、「一緒に仕事をしていける人間かどうか」も重視される。
最終面接で登場することが多い役員。こうした役員面接を形式的なものと捉える人もいるが、油断は大敵。役員ともなれば会社の意思決定を担うだけに、うかつに内定は出せないからだ。人事担当者との面接同様、人間的に信頼できないと思われるのは避けたい。それに加えて重要なのは、仕事を通じてどんな夢を叶えたいかというビジョン。人間は夢がなければ仕事に熱が入らないこと、大きな成長が見込めないことを彼らは知っている。


現在の勤務先との手続き
内定を獲得したあとに控える最後の難関が、退社手続だ。退職を切り出すのは心苦しいものだし、慰留されて決心が鈍るケースもある。しかしそのときの心情に流されて転職を踏み止まることや、トラブルを解決できずにせっかく獲得した内定をフイにするようなマネは避けたいものだ。

退社手続で失敗しないためには、とにかく「明確化」を心がけること。手続きの内容はもとより、退社する日付については特にあいまいにせず、上司と協議したうえで明確に設定しておきたい。退職願を書面で提出するのはそのあとで十分だ。

この時期に、手続きと同じくらい重要なのが業務の引継ぎと世話になった人たちへの挨拶。会社を移ってしまえばもう関係ないとばかりに義理を欠く振る舞いをするのは愚の骨頂だ。狭い世の中、自分の悪い噂が内定先に知れないとも限らない。


内定先企業との手続き
内定を獲得したときに真っ先に確認すべきなのは、「いつまで内定受理を表明するのを待ってもらえるか」ということ。勤務先の退社日がまだ決定していない場合や、他の企業の選考が現在進行中という場合は特に、この点を明らかにしておきたい。通常1〜2週間なら返事を留保可能。このとき、即答できない理由は先方人事にはっきり伝えておく方が、決断力がないと思われずに済む。

現職の退社日を確定したら内定を受理。このとき、後日行う条件交渉の日程と話し合う項目、そして入社日を明確にしておくことを忘れずに。もし入社日が自分の都合と合わない場合、交渉して時期をずらせないかを打診してみよう。企業によっては1〜2カ月なら待ってもらえることが多い。

また、人材紹介会社を通じて応募した場合は担当コンサルタントが代行してくれるので便利だ。


typeのおすすめサービス

サイトでは検索できない非公開求人をキャリアアドバイザーがご紹介。さらに、職務経歴書の書き方や、受かる面接のコツなど、転職ノウハウを伝授!
情報を登録しておくだけで、あなたに興味を持った企業の採用担当者から直接スカウトが届きます。
正社員で成長したい女性のための転職サイト!
「女性管理職がいる」、「働くママ歓迎」など、女性ならではのこだわり条件から求人を検索できる!