Ultimate Eco-friendly Car究極のエコカーを作ってみました

CO2排出量の削減、燃費の向上など、環境に優しいクルマ「エコカー」の注目度が高まっている。そんな中、クルマの最新技術を支えるサプライヤーで活躍するエンジニアはどのような思いで業務に就いているのか? また、彼らが思い描く究極のエコカーとは?
●Word/KOJI URANO.NAOJIRO ONUKI.YASUNORI NARAHARA(E-type)
●Photo/MAKOTO OSAWA.AKIHIKO SUZUKI.TAKASHI TOGAWA ●Illustration/MAKOTO TADA
エンジン
ハイブリッドがエコカーの中心。ガソリン・エンジンにモーターを組み合わせアシストすることで、燃費向上や排ガスを抑える機能を実現。まだまだ、高価というイメージ
CO2の排出がガソリン・エンジンと比較して少ないディーゼル・エンジン。力強さも魅力で、燃費とパワーの関係でみると経済性高い
燃料
これまでのクルマ燃料として業界を牽引してきたガソリン。環境問題や資源の可採埋蔵量の問題などから、次世代の動力源を模索している状況
CO2の排出がガソリン・排気ガスと比較して少ないディーゼル・エンジン。力強さも魅力で、燃費とパワーの関係でみると経済性高い
排気ガス
現在の日本では、NOx(窒素酸化物)やPM(粒子状物質)の低減に重きを置く。クリーンな排ガスを実現するには、多くの技術革新が必要
ガソリンをまったく使わない燃料電池車が主役に。しかし、技術やコストの面でまだまだ課題が残る。市販車としての誕生はまだ先か
空調設備
左右独立温度コントロールや高性能脱臭フィルターなどを装備。環境への配慮も気にしつつ、乗員にとっての居住快適性をも追求している
京都議定書によるCO2削減が課題。ガソリンエンジンに比べ同じ仕事に対してCO2の排出量が2〜3割少ないディーゼルエンジンの普及が考えられる
ボディ
安全面で十分な強度を保ちながら、燃費向上のための軽量化が強いられている。さらには、クルマの低価格化でコスト面での課題も浮き彫りに
2010年をメドに、炭素繊維メーカーの帝人・三菱化学が参入。炭素繊維は鉄鋼に比べて軽く高強度。クルマの軽量化によって、燃費向上を実現させる
タイヤ
燃費の向上を実現するには、「走行抵抗」を軽減させることが課題。構造上の工夫やトレッドパタンの工夫なども試されている。さらには、安全面での性能とのバランス取りも
クルマの安全で快適な走行を犠牲にすることなく、タイヤの転がり抵抗を抑えることが求められる。また、環境に配慮して石油系物質以外の原料を用いたタイヤの開発も
現在、完成車メーカー・サプライヤー含めた各社が、環境に優しいエコカーの開発に注力している。京都議定書によるCO2の削減や原油高騰による燃費の向上など、多くの課題が山積の中、クルマの技術向上が今後注目の的になるだろう。

エコカーが世間で注目されたのは、1997年に発売されたトヨタのハイブリッド車『プリウス』がきっかけ。しかし、1970年代にすでにハイブリッド車は開発されていた。ダイハツ工業が軽自動車の分野でハイブリッドの開発に着手していたのだ。1974年ごろには企業用として納品したという事実も。

そんなエコカーの歴史もさかのぼると30年以上が経過している。今後もさらに技術進化のスピードは加速するだろう。その技術進化を支えるのは、サプライヤー各社の技術力といっても過言ではない。今後どんなエコカーが登場してくるのか、これからが楽しみでならない。

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